「永遠の武士道」研究所所長 多久善郎ブログ

著書『先哲に学ぶ行動哲学』『永遠の武士道』『維新のこころ』並びに武士道、陽明学、明治維新史、人物論及び最近の論策を紹介。

尖閣列島での中国漁船衝突ビデオについて

2010-11-05 17:05:56 | 日々の出会い・感動
 今朝、友人から、尖閣列島の中国漁船衝突のビデオ映像がユーチューブに掲載されているとのメールをもらって、早速見てみた。

 NO1の映像は、日本の海上保安庁の巡視船が中国語で何度も何度も停船を呼びかけている、その中国語が印象的だった。現在のわが国の領海侵犯に対する対応は、近づいて、何度も何度も根気能く「ここは日本の領海である。出て行きなさい」と叫び続ける事しか出来ないのだ。相手に無視されればしつこくつきまとって「叫び」続けるしかないのだ。

 NO4の映像には、中国漁船が巡視船「与那国」に船首を向けて威嚇し、ぶつかってくる様が映されていた。ぶつけて逃げている。当て逃げである。

 NO5の映像は、併走する巡視船「みずき」に対し、針路を変えて前方側面でぶつかってくる中国漁船の映像が映されていた。中国漁船の航跡がの白い水しぶきの後が曲って立って居るので、中国漁船が針路を変えて故意にぶつかってきた事が解る。

 専門家に依れば、NO4もNO5も中国漁船が自らの損傷が最も少ない形でぶつかって来ているそうだ。

 テレビの各党のインタヴューでは、映像流出・危機管理を問題にしているが、「平和憲法」を金科玉条にする社民党の福島瑞穂が「危機管理」と言うこと事態が自己矛盾ではないのか。「平和を愛する諸国民」を信頼している社民党には「危機管理」など意識上に無いのではないのか?自民党の石原幹事長も民主党政権の「管理能力」の無さを指摘していたが、その前に、「当然公開すべき映像を民主党が秘諾し続けるから、関係者が正義感に基づいてやむにやまれぬ覚悟で情報公開に踏み切ったのだ。真実を知りたい国民の要望に応えた快挙である。実行した人にエールを送りたい。」と言った上で、民主党の管理能力の無さに言及すれば良かったのにと、残念である。

 尖閣列島については、自民党も長い間事なかれに終始してきたのだから、自民党は「変わった」事を国民に知らせる意味でも、創生日本の国会議員80名が船をチャーターして、尖閣列島に向い、断乎上陸すべきだと言い続けている。聞いた方は、皆、そうだと賛同して下さる。

 昨日・今日と、宮崎県で日本会議セミナーを開いて、尖閣列島問題及び領土問題を講演している。昨日は、延岡支部、今日は宮崎市で講演する。

 今、吾等が思い起こすべきは、先人達の歴史である。以下の事を講演で話している。皆さん非常に共感されている。
①大西郷遺訓の「外交」の事
②大津事件の児島惟謙の意見書
③北方領土問題での日露の交渉経過。北方領土が武力占領された当時の歴史。
④竹島が韓国に武装占拠された時の歴史
⑤尖閣列島の日本領有の歴史
⑥中国の海洋戦略

 10月30日に、山口県の周南市で日本の誇りセミナーを行い、児玉源太郎の講演を行った。その時、主催団体の一つでもある日本会議山口周南支部の広支部長が、次の話をされた。広氏は海上自衛隊でイージス艦の艦長をされていた方である。

「海上自衛隊が航海する際には、尖閣列島の近くを通るようにしている。海上保安庁は数ヶ月に亘って監視活動を継続しており、本当に良くやっている。そこで、海上自衛隊では、感謝の思いを込めて「差し入れ」をした。吾々の時は、ステーキ弁当を差し入れした。」と心温まる話をされた。海上自衛隊も海上保安庁を見守り応援されているのだ。今回の事件を機に、海上保安庁と海上自衛隊が手を携えあってわが国の領海を断乎守れる様にしていかねばならない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 維新の風雲児 高杉晋作1 ... | トップ | 北海道にも目を向けよう »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の出会い・感動」カテゴリの最新記事