古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

暗い旅   倉橋由美子+風邪

2023-09-27 07:10:21 | 小説の紹介
ひと晩で治ってしまったが、昨夜は熱がちょっとあがった。

朝になると、治っていた。コロナも流行っていると聞く。

気を付けないと。でも、今回は、ほとんど辛くもなく、

五年ぶりくらいに熱が上がったのだが。これで、済め

ばいいが。みなさんも、気を付けてください。ま、余計

なお世話ですな。すいまそん。

今回は、暗い旅という倉橋由美子さんの作品ですよ。

倉橋さんはすでに亡くなっていますね。

河出文庫   1961年

黒い波頭が岩に打ち付け、海岸で女がひとり、冷たい風に

晒されているイメージ。

「あなた」とは、文学少女を指すらしい。帯に、文学少女

のバイブル、とある。恋愛小説の金字塔というものを是非

読んでみたかった。決して楽しい読書にならないだろうこと

は分かっていた。きっと、辛くて、厳しい、読書になるだろ

うな、と予感していた通り、それはなかなか辛気臭い読み物

だった。暗い旅って、いいタイトルだなあ、と思った。

このタイトル付けるの勇気がいるだろう。暗いが悪いと誰が

決めたのだ。暗いのは決して悪くないし、悪でもない。暗いの

上等、カレシ失踪、上等、というわけで、きっと、恋愛という

ものは、ぼくにはムリなのだろうなあ、と確信致した次第

です。

                  (鶴岡 卓哉)

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