古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

暑さ    星新一

2024-09-13 04:47:52 | 小説の紹介

中公文庫  「奇妙な味の小説」所収。 吉行淳之介・編

 

とても暑い風もない日、交番にひとりの男が

 

自首してくる。

 

暑さがたまらないのだそうで、子供の頃から

 

アリから始まり、カナブンを殺し、カブトムシ

 

そして、昨年は猿を殺してしまったそうだ。

 

いや、今年の夏はそれにしても暑い。暑くて

 

人を殺すやつもいるかもしれない。ぼくも、

 

さっき……いや、やめておきましょう。

 

今でこそ、動物愛護法で捕まってしまうだろうが、

 

この頃は、まあ、時代ですかね。

 

(読了日 2024年8・24(土)0:10)

               (鶴岡 卓哉)   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする