古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

海老フライの旦那と大盛りの旦那    茂出木心護

2022-12-22 05:12:17 | 本の紹介

「おいしいおはなし」所収。

 

茂出木(もでぎ)さんという人をぼくは料理人でもあるのに

 

しらなくて、たいめいけんをつくった人だ、ということだ。

 

ていねいな人で、この文章もごていねいだ。気づかいがす

 

ごくて、洗い場に熱いフライパンをだすときに、柄に塩を

 

もっておく、なんて、そんなことしらんかった。

 

ぼくのころには、もうそんな習慣はなくなっていたらしい。

 

たしかに、料理人は料理を残されることにデリケートである。

 

ぼくがホテルにいたころ、カルボナーラが全部残されていて、

 

ショックだったのを覚えている。いや、たぶん、あれは、

 

マズかったんだと思うよ、いま、思えばね。第一、しょっ

 

ぱすぎたんだね、そこでつくらされていたパスタって言うのは。

 

おれも残すと思うもんね。ペペロンチーノなんて、地獄のように

 

しょっぱかったからさ。だれがこんなもん食うんだよ、って

 

感じ。あれは黒料理の歴史だよ。

 

         (読了日、2022年11・30 15:07)

 

 

 

 

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