「おいしいおはなし」所収
110円本でこんないい本があるんだから、いうことはない。
この小品は、1996年「東京つれづれ草」三省堂刊に載って
いたものらしい。居酒屋批評談だと思うのだが、ただの居酒屋
への愛ではない。いい居酒屋への愛で溢れている、ところがいい。
イニシャルで三つの店を紹介しているが、ぼくは酒が飲めないので
あれだが、吞みたくなってくる。ちょっと小体なのがいい店という
印象だが、大きな店70‐80席の店にもいい店というものはあるもの
なのですね。ネギマという、ネギとマグロの小鍋のイキな説明に、
シャキッとしてしまうおれっちだった。
(読了日 2022年11・29 22:55)