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『カジノで考える民主主義』内田樹

2014年10月21日 21時52分12秒 | 身辺雑記

今日は興味を引く記事が2つあったので紹介する。

①2014年10月21日朝日新聞13面インタビュー記事『カジノで考える民主主義』内田樹
「安倍政権の経済政策は武器輸出三原則の見直し、原発再稼働などいかに効率的に金を稼ぐかにしか興味がない。でも、当然ながらリスクが高いほど金は儲かる。一番儲かるのは戦争と麻薬です。人倫に逆らうビジネスほど金になる。でも、いくら金が欲しくても、あまり『はしたないこと』はできない。その節度が為政者には求められる。その『さじ加減』については先人の経験値に謙虚に学ぶべきですが、安倍政権には節度も謙虚さも何も感じられません」

②橋下市長と在特会・桜井会長のやりとり(というか怒号の応酬)30面
橋下:とにかく大阪ではおまえみたいな活動はいらないから。
桜井:私がいつ大阪でそういう風にやったんだ、と聞いているんだよ。
橋下:表現の自由の範囲で普通にやれ。
桜井:朝鮮人は朝鮮半島に帰れ、っていうのは一つの意見だろうよ。おまえはね、民主主義否定するのはやめろよ。言論の自由を否定するのはやめろよ。

1945年の敗戦から約70年。
民主主義の熟成の結果がこれか?
絶望的な気分になる。

橋下市長が、(相対的に)まともに見えてしまう。(これは何かのトリックか?)
今回の対談は、橋下氏の好感度戦略か?
【動画】橋下市長「いい加減にしろ」、在特会桜井氏「何がだよ!」
(この動画を見ると、くさった卵を飲み込んだ気分を味わえる)

【関連図書】

「ネットと愛国」P252
「私はね、日本人は本来、おおらかな気風を持った民族であると信じているんです。外来文化を受け入れ、独自の形をつくりあげ、優しい風景をつくりあげてきました。そのことに誇りを感じれば十分ではないかという気もするんですけどね。(後略)」
「ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて」安田浩一

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