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「ラヴァーズ・キス」吉田秋生

2010年03月11日 20時39分54秒 | 読書(マンガ/アニメ)

「ラヴァーズ・キス」吉田秋生(小学館)

久しぶりに読み返した。
(約15年ぶり)
「海街」と絡んでリンクしてる作品だから、読み返したのだ。
登場人物も複数かぶるから。
風太君がサッカー少年として尾崎家の食事風景に登場。(2巻P72)
「おっ」、って感じ。
既に「物語」は始まってたんですね。
折り返しの「作者からのメッセージ」に次のようなコメントが・・・

「私は東京生まれですが、父の仕事の関係で数年鎌倉に住んでいました。
鎌倉での生活は楽しいことばかりで、今でも鎌倉は第二の故郷みたいに思っています。
また、大好きな鎌倉を舞台にしたマンガを描きたいな」(1996/4/20)

・・・この頃から、暖めてたんですね。
ところで、好きなシーンは、依里子が自宅のピアノをつま弾きながらのセリフ。

「すっかり音がくるっちゃって・・・
もう長いことだれも弾いてないし調律もしていない
たかおちゃんちの愛されてるピアノとは大違いだ
調律が必要なのはピアノだけじゃない」


・・・もう、ほとんど文学ですね。

「海街」&「ラヴァーズ・キス」、人物関係は、
「すずちゃんの鎌倉さんぽ」に相関図が出てる。


PS
ところで、登場人物の一人が鷺沢さん、って名前。
著者・吉田秋生さんが、小説家・鷺沢萌(さぎさわめぐむ)さんにエールを送っている。
詳しくは、「ダ・ヴィンチ」2008年12月号、P112-P113。
なお、鷺沢萌さんは、2004年4月11日、自殺された。享年35歳。(合掌)
 


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