快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  毛利氏は明智光秀と同盟して秀吉ら織田勢と戦う選択を何故しなかったのか

2019-06-14 07:42:02 | 明智光秀
 前回の記事で書いた通り、明智光秀から毛利氏へ支援要請の密書は送られた事は確実だと思います。
 それが毛利氏に届いたのかどうかは定かではありませんが、それにしても本能寺の変の後には毛利氏から光秀へ同盟の要請が有った可能性もゼロではないと思っています。
 ですが以前の記事で毛利氏は秀吉と既に癒着、共謀関係にあったと見ていますので個人的には毛利氏から光秀への同盟案が仮に有ったとしてもそれは後で光秀のハシゴを外す為のものに過ぎなかったと考えています。
 では毛利氏がなぜ秀吉と組みたがったのか? となりますが、それは仮に毛利氏が明智光秀ら明智勢に加勢した場合のリスクやメリット、デメリットを考えると見えて来ます。
 例えばですが、仮に毛利氏が光秀らの明智勢に加勢した場合、秀吉と柴田勝家はいくら仲が良くないとは言いながらもやはり織田氏重臣と言う事で更に前田利家らも合わせて結束したと思えます。
 加えて信孝、信雄らも健在、そして土岐一族ではない上杉氏までもが織田方に妥協して和睦、加勢するかも知れませんが上杉氏についてはわからない面が多いかと思います。
 長曾我部氏と北条氏はおそらく土岐一族とのつながりから、そして雑賀衆の一部や伊賀衆、高野衆らも明智勢に加勢するでしょうが、徳川氏は西郷局が土岐一族な流れがあるものの当時の信長との関係からでははっきりどちらに付くかはわからない感じではあります。
 結局のところ西国の毛利氏にとってはかなり先を読みにくい事象となり、果たして明智勢が勝てるかどうかはわからない事になります。
 そして仮に明智勢が秀吉らの織田勢に勝ったとしても明智勢が自己を正当化するにはやはり足利義昭を擁立し、室町幕府の再興と言うスタンスにするはずで、そうなると新勢力のヒエラルキーは将軍足利義昭の下に明智光秀が取り立てられ、その次に旧室町幕奉公向衆が来て、その下に土岐一族系が来る、そしてその更に下に毛利氏らの非土岐一族系が来るという美味しくない事になる可能性が少なからず有ったはずです。
 そうなると毛利氏にとっては明智勢に加勢する大きなリスクやデメリット、そして僅かしかないメリットを考えると、秀吉に黒幕として間接的に加勢した方が遥かに良い事は明らだったと考えられます。
 なので毛利氏が明智光秀から支援要請が有ったとしてもそれは秀吉が政権をとれるようにあらゆるサポートする為に利用してしまったと思えるのです。
 その内容と考えられるものは前回の記事にある通りですが、真相はどうだったのでしょう。
 
 
 
 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。