「信長のシェフ」感想

もう来週で終わっちゃうんですね、「信長のシェフ」。まあ、正直こんなに早く二期が始まるなんて思わなかったもんね。ドラマが終わる時点で原作ギリギリまで使い込んでいますよ。それにこの時間帯のテレ朝ドラマって大体、8話前後で終わっているし。

しかし信長のケンに対する信頼というか、無茶ぶりは凄まじいものがありますよね。「ケン、料理で室町幕府を潰してこい」とかありえないでしょ。だけどそれをやってしまうのがケンですわ。というかケンは現代では何をしていたんだろう。本当にただの料理人だったのかしらん？

鳥の皮が嫌いな山本山城主・阿閉貞行を降伏させるためにケンは北京ダックを作ります。嫌いと思っていたものも食べてみれば美味しい。つまり悪評名高い信長も添うてみたらいいものかもしれませんよ、と料理で語っているのです。この下り、ドラマでは食材に鴨を使うことは料理が出されるまで隠されていましたが、原作では秀吉に「鳥類以外のものにしろ」と言われた時にケンは大きめのコマで

「分かりました。鴨にします！」

そう言い放っているのです。コミックスでこれを読んだ時、私は思わず「？」となって読み返してしまいました。あれ、鳥類以外のものにしろ、分かりました……鴨にしますぅ？　話がつながっておらんぞ！？

まあ、そうして出された北京ダックですが私は何度か食べたことがあります。たしかに薄い小麦粉の皮にネギと味噌を乗せて一緒に食べる北京ダックは最初の一口はサクっとしているのですが、そこから滲み出る鳥の脂でやっぱり二口目以降は鳥の皮の悪い部分が出ちゃうんですよね。

さあ、来週は最終回。オリジナル展開で終わりそうです。本能寺はまだ十年近く先の話ですし。これドラマ三期がなかったらどうなるのか。個人的にはゴールデンタイムじゃなく深夜ドラマにピッタリの内容だと思うので、またそっちに戻って欲しいな。原作のストックをそれまでに貯めないとね。