武本比登志ポルトガルスケッチ&油彩

ポルトガル在住絵描きのポルトガル淡彩スケッチ日記と油彩

1632.マルバオンの町角

2018-11-22 15:33:23 | ポルトガル淡彩スケッチ

2018年11月22日(木曜日)曇り時々晴れ一時雨、稲光も。16℃~9℃。降水確率100%-99%。湿度96%(7:54)76%(14:29)。南の微風。紫外線量2。

午後からマリアノ・コエーリョ通りのNTVに、マンション全体の塗装など工事代金の支払い。756€(全額を支払う)。水道橋のところに駐車、今にも雨が落ちてきそうだったが、支払いが素早く済みOK。

ブログの『ポルトガルの野の花』学名順サムネイル目次<A>は何とか出来、<B-C-D>に取り掛かる

きょうのニュース』セトゥーバルの港湾労働者ストライキは他所からの応援もあり2週間と長期化。ボルバの大理石採掘現場の国道崩落事故で潜水夫6人が加わり行方不明者の捜索。コインブラの看護師ストライキ。ポルトの看護師もストライキ。ヴィアナ・ド・カステロでは裁判所のストライキ。10月の失業率は改善、この5年で45万人に職。ジョアン・ロウレンソ・アンゴラ大統領がリスボン訪問、マルセロ・デ・ソウザ大統領と会談、ジェロニモス修道院のカモンエスの墓にお参り。フランスの燃料高騰に対する抗議デモは激しさを増し、機動隊の出動。カリフォルニア火災の捜索に雨。グアテマラ、メキシコからアメリカの国境目指し5000人が行進、機動隊が待機。シントラのレストラン「ミドリ」などミシュラン4星認定。

『昨夜の映画』は

ミスター・ノーバディ』(Mr. Nobody)2009年。フランス・ドイツ・カナダ・ベルギー合作映画。141分。脚本・監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル。第66回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品作品。撮影期間は2007年6月4日から同年12月17日。主人公の名前「ニモ」はラテン語で「誰でもない者」という意味。2092年、科学の進歩で人間は永遠の命を持つようになっている。そんな中、118歳の主人公ニモは唯一の「命に限りある」人間だった。誰も彼の過去を知る者はいない。死を目前にした彼は、医者の催眠やインタビュアーの質問を通じて自らの過去を回想していく。しかし彼の過去は普通の人間のように一本道ではなく、様々な選択によって分岐した人生を同時に含んだものだった。例えば彼は、両親の離婚の際に父についていった記憶と、母についていった記憶、その両方を語ることができた。生前の記憶、分岐した人生などが次々と展開されていき、彼がついに死を迎えるシーンで映画は幕を閉じる。しかし、彼はどれも選択しなかったという可能性は残った。ニモ・ノーバディ(ジャレッド・レト)15歳のニモ(トビー・レグボ)9歳のニモ(トーマス・バーン)ニモの父親(リス・エヴァンス)(Wikipediaより)

ミスター・ノーバディのあらすじ>ニモはフェルドハイム医師と対面した。毎週会っているのに、ニモには医師の記憶がなかった。ニモの名は「ニモ・ノーバディ」。ノーバディとは“誰でもない”という意味だった。また、ニモはクラフトと呼ばれることもあった。クラフトとは“過去が思い出せない”の略だった。ニモは自分のことを34歳だと思っていたが、実際は違った。フェルドハイム医師はニモに1枚の新聞を見せた。そこには「2092年2月9日 人類最後の死ぬ人間118歳に」と書かれ、ニモの顔写真が掲載されていた。ニモは激しく取り乱し、夢から覚めなければと喚いた。ニモが目を覚ますと、青年の姿に若返っていた。結婚して妻がおり、子供がいた。だが、玄関のポストに入れられた写真には、別の妻と子供と一緒に写る自分の姿があった。ニモは戸惑いながら、傍にいた子供に“ポール”と呼びかけた。だが、ポールじゃないと言われる。ニモは戸惑いながら、誰かに呼ばれる声で目を覚ました。ニモは妻のエリースの名を呼びかけるが、目の前にいたのは別の女性(ジーン)だった。ニモは“人類最後の死ぬ人間”として、テレビで特集された。だが、ニモの過去は誰も知らなかった。記憶が混乱しており、彼自身でさえ分からないのだ。人々はそんなニモの過去に興味を持っていた。フェルドハイム医師は催眠術を使い、ニモの記憶を蘇らせようとした。記者の男は知り合いの看護婦に頼み、ニモの病室を訪れた。記者の男は人類が不死になる前の世界を知りたかったのだ。現在生きている人間は、細胞のテロマー化(永久再生)によって不死となった。ニモは初めインタビューを拒んでいたが、昔を懐かしみながら、空気を汚す車が走っていたことや、恋に落ちて体を求め合ったことなどを話した。しかし、記憶が混乱しており、ニモは先程聞いたにも関わらず、再び現在の時刻を記者の男に質問した。時間は戻すことができないため、人は正しい選択をしないといけないと悩む。でも、選択をしなければ、全ての可能性は残るのだ。ニモがアンナと結婚するのか、エリースと結婚するのか、ジーンと結婚するのか、選択肢は多様にある。9歳のニモはアンナに惹かれつつあったが、自分の母とアンナの父(ハリー)の浮気現場を目撃してしまう。それから、ニモの両親は喧嘩するようになり、別れることになった。ニモは母について家を出るか、父と共に家に残るか選択を迫られる。老年のニモは、父と残ったのか母について行ったのか思い出せなかった。ニモは母について行った。あれから月日が流れ、ニモは15歳になった。ニモの母とハリーの関係はまだ続いており、ニモを交えて会食をすることもあった。ニモはハリーに良い感情を抱けず、車で事故を起こすと予言めいたことを伝え不安にさせた。母はニモを叱り、父と残ればよかったのにと罵った。鬱蒼とした日々を過ごしていると、ニモの学校にアンナが転校してくる。だが、ニモはアンナと上手く接することができず、海に泳ぎに行こうと誘ってくれたのに“バカとは泳げない”と断ってしまう。大人になったニモは駅でアンナと偶然再会する。アンナは子供を連れていた。ニモは幼い頃にアンナに言ってしまった言葉を後悔した。時間は遡り、15歳のニモはアンナに海に泳ぎに行こうと誘われる。ニモは正直に、カナヅチで泳げないことを話した。アンナはニモのことを笑うことなく傍にいた。それから、ニモは母からハリーの娘だとアンナを紹介され、一緒に暮らすことになる。ニモとアンナは、両親に隠れて恋をした。15歳のニモは父と共に家に残った。父は体が上手く動かず、風呂の世話もニモが行っていた。ニモは放課後バイトをし、家計を助けた。母からハガキが送られてきても、ニモは見ようともしなかった。ニモは普段から貯め込んでいる鬱憤を、夜道をバイクで叫びながら走ることで発散させた。そして、父が眠った後、密かに小説を書いた。ニモがクラブに行くと、失恋して傷ついていたエリースに声を掛けられる。ニモはエリースのことが誰か分からず戸惑った。すると、エリースから小さい頃に近所に住んでいたことを教えられる。ニモは不器用ながらもエリースを慰め、キスをした。しかし、エリースは“自分はいい子じゃないから”とニモを拒み、去って行ってしまう。フェルドハイム医師は老年のニモに、“思い出せ”と繰り返し伝えた。15歳のニモは母と共に暮らし、アンナと思いを通じ合わせていた。また、父と共に残ったニモは、エリースに手紙を書いていた。ニモが手紙を届けに行くと、エリースはボーイフレンドと家から出て来た。ショックを受けたニモはバイクを走行中に事故を起こしてしまう。ニモは病院で治療を受けるが、指も動かせない状態になった。ニモは必死に事故を起こす前に戻れと念じ、エリースに手紙を渡して愛していると告白した。しかし、好きな人がいるから無理だと断られる。失恋したニモは、最初にパーティーでダンスを踊った相手と結婚することを決める。その相手はジーンだった。ニモはジーンと結婚し、生まれてきた子供にポールとマイケルと名付けた。しかし、ニモの書いた手紙を見たジーンは、ニモの愛情を疑っていた。その手紙には「ここまで努力してきたが、今の僕はひどく退屈だ。一体僕はまだ生きているのか?」と書かれていた。だが、ニモにはその手紙を書いた記憶がなかった。ニモはろうそくの火に手を翳すが何も感じなかった。熱さを感じたのは、アンナと共にいる15歳のニモだった。その日、ニモは母とハリーから別れることを告げられる。アンナは既に知っていたが、ニモと離れるのが嫌で言えなかったのだ。アンナは父の仕事の都合で引っ越すことが決まっていた。大人になったニモは、今でもアンナのことが忘れられず、偶然の再会を求めていた。それは、アンナも同じだった。15歳のニモは、エリースに告白を断れる前に、再度愛していると思いを伝えた。大人になった2人は皆から祝福され、結婚した。3人の子供に恵まれたが、エリースは鬱病で防ぎこむことが多かった。ニモは必死に子供達の相手をしながら、泣き叫ぶエリースの看病をした。ある日、家で娘の誕生日会が開かれた。誕生日を忘れていたエリースは母としてしっかりしなければと思い、ベッドから起きるとパーティーを盛り上げた。その日、ニモ達家族は仲良く川の字で眠った。大人になったニモは駅で偶然アンナと再会する。2人は失った時間を取り戻すかのように体を求め合い、愛し合った。しかし、アンナは再びニモを失うことを恐れており、心を落ち着かせるための時間を必要としていた。アンナはニモに電話番号を渡し、2日後に会う約束をして去って行った。だが、ニモが受け取ったメモは、空から降って来た雨に濡れて滲んでしまう。老年のニモはアンナに会うために手がかりを失っても、毎日待ち続けたことを記者の男性に話した。フェルドハイム医師は老年のニモに、“思い出せ”と繰り返し伝えた。大人になったニモはエリースと結婚した。2人は幸せな気持ちに包まれたまま、車に乗り込み移動した。しかし、目の前に止まっていたガスタンクを乗せた車が、突如爆発事故を起こす。ニモは顔面に酷い怪我を負い、エリースは亡くなってしまう。老年のニモから話を聞いた記者は、エリースが亡くなったのか生きているのか分からず戸惑った。しかも、今の話では子供達も誕生していなかった。ニモはベッドで泣いていたエリースに声を掛けた。すると、エリースから15歳の頃に片思いをしていた男性のことが忘れられないと言われる。それと同時に、エリースはニモに捨てられることを恐れていた。ニモはエリースのことを抱きしめ、慰めることしかできなかった。その後、エリースは家を出て行った。ニモは車ごと池の中に落ちてしまう。だが次の瞬間、ベッドの上で目を覚ました。外に出ると飛行機が、「目を覚ませ」というメッセージを携えて飛んでいた。ニモは母に会いに行くが、あなたなんて知らないと拒まれる。そこには、自分とは違う息子の姿があった。ニモは訳が分からないまま、外に飛び出した。すると、自分の名を呼ぶ声が聞こえてきた。その方角を向くと、「ニモ 電話しろ」というメッセージと共に、電話番号のパネルが山に掲げられていた。ニモはその番号に電話を掛けるが、いたずら電話に間違われてしまう。仕方なくその電話番号の住所を調べた。ニモが家に行くと、そこは廃墟だった。中に侵入すると、埃に埋もれたDVDがあった。再生すると、70年後の自分の姿があった。老年のニモはDVDを見ているニモが“こっち側”にいないため、2092年の2月12日の午前5時50分まで生きなければならないと話した。DVDを見ているニモは訳が分からず戸惑った。記者は老年のニモの話が矛盾点ばかりだったため戸惑った。結局、ニモの話はどれが真実なのか分からなかった。しかし、ニモ自身はどの人生も真実だと譲らなかった。ニモが話した内容の中では、ニモは池の中で死んだり、殺し屋に殺されてしまうこともあった。記者が困惑していると、ニモは記者自身も9歳の少年の想像しか過ぎないのだと伝えた。両親に選択を迫られた少年が生みだしたというのだ。記者がニモに呼ばれて外を見ると、世界が崩れて更地になった。9歳のニモは両親のどちらも選ばず、森に向かって走った。そして、1枚の葉っぱを空に飛ばした。老年のニモはアンナの名を呟きながら息を引き取った。死亡した日は、2092年の2月12日の午前5時50分だった。(MIHOシネマより)

 

 

 

 

「ポルトガル淡彩スケッチ・サムネイルもくじ」

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