高橋大輔、3位おめでとうございます!
さて何人の日本人が今日の日記やブログにこのことを書いていることだろう。
ちょっと想いを馳せてみる。
もうね、国民の7割くらいが書くね。
はずれたら……そだな、皮をむかずにみかんを食べます。バナナは勘弁。
今回のフィギュアは開始から終了まで全員の演技を見た。
私なんかが評価できるものではないのはわかっているが
やはり上位の人の演技は違うものなのだなと感じた。
残念ながら上位に入らなかった選手もこんなに選手によって持ち味が違うこと、
趣向を凝らして観客を魅せようとしている様がわかった。実際、魅せられたから。
小塚のスピンのキレ、今回ぴか一だった。
ライサチェックの完璧な演技。
チャンの優雅さ。
名前がわからんカナダの選手の演技もよかった。
ランビエールも頑張ったよね。
そして4回転のプルシェンコ。不動。
今回、演技中に靴ひもが切れてしまった織田選手。
インタビューの際に涙を流しながら、違う質問で2度「自分の責任」という言葉を述べた。
比べ物にながらないが私も昔は全て「自分の責任」と思い、
思いすぎて途方もなく苦しくなって、そのループから抜け出せなくなってしまったことがある。
でも、結局ずっと悩んでいても何も変化しない。
次から気をつけるしかない。同じことを繰り返さないように備えるしかないんだよな。
と私は学んだ。
メディアはいいようにもも悪いようにも言うから、どうか真に受けないでくれたらというのが私の思い。
そんでもって、やはり称えたいのはプルシェンコと高橋。
プルシェンコも高橋大輔もオリンピックの前にブランクがあって、
それを克服して今回、表彰台にのぼった。
強い。
この2人は演技のレベルの高さだけでなく、人間の強さを特に感じさせてくれた。
ただ、言葉ってこういうときに便利だから大きな感動も小さな感動も同じその単語で表せてしまう。
でも、この強さは一言で表したくないんだよな。
プルシェンコ(以下、プル)は前回のオリンピックには出ていないながら、
今回も4回転を見事に決めた。今季のジャンプ成功率は100%だ。
常に4回転を成功させるこの精神力と演技から滲み出る誰にも譲らないという気迫。
ショートでは「氷の帝王」という描写がぴったりの完璧な演技で、
血も涙もない人間かもしれないと錯覚したほどだ。
一方フリーではプルの演技にしては珍しい色っぽさが出ていて、少し驚いた。
表彰台での笑顔にやっと、この人は血が通っているんだなと信じられた。ってか、ツンデレ(笑)
こんな風に自分の精神状態をコントロールできるのは強さなのだと思うのだ。
そして高橋大輔は前年のけがからの復帰。
オリンピック前は何度も4回転を飛ぶ決意をしたそうだ。
選手生命を断たれるかもしれない不安に押しつぶされそうになりながらのリハビリ。
あぁ、こうやって文章にうしているだけでもおこがましい。
想像もつかない、自分が感じたことのないほどの苦労と苦悩とプレッシャー。
それを乗り越えての銅メダル。強いよ、大輔。
高橋の姿をみて、本当に苦しいほど頑張った人だけが涙を流す資格があるんじゃないのか
と思ってしまった。(織田も頑張ったよ。)
うーん、やはり前言撤回。
頑張った人の涙が1番美しい。これが言いたかった。
美人のお姉さんの涙が美しいのはお姉さん自体が美しいのであって、
涙のしずくが美しいわけじゃない。これは2番くらいの美しさ。
涙の中に溶けている感情が大きいほど美しいんだ。
あぁ高橋、美しいよぉ。