高井良ゼミナール

高井良ゼミナールのblogですー

毎週、定期的に更新していきますのでお楽しみに!

7月21日

2016-07-27 12:44:00 | ゼミ日記
経営学部2年の合志由樹です。
最近ではポケモンGOが流行っていますが周りにはくれぐれも気を付けて楽しみましょう。

さて、今回のShow&Tellでは、『ブラックバイト』について発表しました。
ブラックバイトとは学生が学生らしい生活を送れなくなってしまうようなアルバイトのことです。正社員並みに働かされることによって講義中に疲労で寝てしまったり、シフトを勝手に決められることによって課外活動や試験に出られなくなってしまったりするケースが増えてきています。バイトリーダーの学生などは、授業中でも職場から連絡が来れば対応しなければなりません。
 このようなブラックバイトでは、その多くで違法行為も存在しています。例えば、サービス残業をさせられる、休憩時間が与えられない、ノルマの未達成を理由に商品を買い取らされる、ミスをしたら罰金を払わされる、上司によるパワハラ・セクハラがある、などです。
ゼミ内で、自分がしているバイトについて意見交換が行われました。本人が気づいてないが改めて考えてみると実はブラックバイトなのかもしれません。まずは、自分のバイト環境を見直してみることから始めてみるといいでしょう。

次に長谷川さん町田さん合志の『教師のライフヒストリー』の研究計画書について発表を行いました。いずれも、40代、50代、60代と長年の経験から教師の本質を語ってくれると楽しみに思います。

次は『生きて帰ってきた男』を読み合わせしました。衛生環境の悪い収容所での生活と連日の重労働により仲の良かった友人の死さえ記憶からなくなってしまうような厳しい状況が続いていました。他人の消息を気遣うような、人間的感情が失せていたと思います。こいういった捕虜となった方の声を読むことで、リアルな当時の状況を知ることができました。

前期は今日のゼミで最後となります。夏季休暇を有意義に使い、計画的に『教師のライフヒストリー』を進めていきたいと思います。それでは、後期のゼミでまた。

7月14日木曜日 ゼミ

2016-07-20 23:56:00 | ゼミ日記
経済学部2年の長谷川達也です。

今回のゼミは私のShow&Tellから始まりました。今回取り上げた新聞記事は「部活動に休養日 文科省通知へ」と「足りぬ教員 増える役割」の2つの記事を取り上げました。
一つ目の記事は2014年に公表された国際調査で中学教員の勤務時間が最長であるということが書いてあり部活動などの加害指導は平均の3.5倍など日本の教師の多忙さが見える記事でした。その中で外部指導者の導入や土日休養などの提案をしている記事でした。長野県や横浜市ではすでに導入されていることでこれが全国に広がっていけば少しは教師も楽になるのかなと感じました。
二つ目の記事は発達障害の子や日本語のあまりわからない子のための通級指導についてです。東京都では独自の予算で通級指導の担当教員の数を増やしていますがこれが地方に行けば地方に行くほどに乏しい状況です。さらに教師の数が少子化などの背景もあり人数が減っています。その中で「本当はもっとやってあげたい」などの教師の声も上がっていることから教師のもどかしさもうかがえます。
この二つの記事を通して、教師の数を増やすべきだと思いましたし、生徒一人一人に平等な学びが保障される世の中になってほしいと思いました。ゼミの皆さんの考えも聞くことができ、とても充実していました。

続いては、研究計画書です。今年の『教師のライフヒストリー』でインタビューをする先生を紹介するものでした。佐野さん、小宮さん、前納さんの三人の研究計画書はどれもインパクトの強い先生で早く完成したモノを見たいと感じました。また、年齢も私たちの年齢に約10個ほど足したぐらいの年齢で教師を三段階で表現するなら、ホップ・ステップ・ジャンプのステップへの移行期ぐらいの年齢だと思います。インタビューする先生方がいかなる人生を送ってきたのか本当に楽しみです。

さて、次は『生きて帰ってきた男』です。シベリアは冬を迎えました。しかし、状況は厳しいの一言に限る状態で寝る場所は今では考えられないような場所で、排便も考えられない状況でした。丸い部分は凍傷にならないというのはこれから生きていく中で必要になるかもしれません。決して学校の歴史の授業では教えてくれないようなことを毎週学べていてとても充実しています。

7月7日木曜日

2016-07-11 16:00:00 | ゼミ日記

経済学部4年の小宮です。

今回のShow&Tellでは、私が「18歳選挙」についての記事を紹介させていただきました。
「18歳選挙」については以前、高井良先生が「政治的中立」についてお話ししてくださいました。ですが、参議院選挙が3日後に迫っていたため、もう一度「18歳選挙」についての記事を持ってこさせてもらいました。

「18歳、19歳は全有権者の2%だが日本の将来を大きく左右する力がある。」という記事から、「小学生や高校生はどのように考えているのか。」という内容です。私自身が初めて選挙に行ったとき、わからないことだらけで戸惑った経験からこれらの記事はとても共感できるものでした。

この記事に対して、佐藤雅彰先生は「子供のわからない気持ちをわかる。」ことは大事だということと、「選ぶ基準でも押し付けてはだめ。」ということをお話ししてくれました。
佐藤雅彰先生やゼミの方たちの基準とは何か?というところで自分にはない視点からの意見もあり、私自身の視野が広がりました。
高井良先生がおっしゃっていた、政治の話題に常に触れる場を通して視野を広げ自分の中に基準や意見をつくっていけるとよいのかと思いました。


本日のゼミのメインである佐藤雅彰先生のお話について、大きく4つにまとめさせていたたきます。

・教師のおしゃべりを減らす。
教師の話が続いた時の子供たちの様子を写真を使って、2分後、6,7分後、12分後とどのように変化していくかを見させてもらいました。2分の段階では黒板をしっかり見ていたのが、6,7分後にはぼーっとしはじめ、12分経つと机に伏せてしまっていました。教師の話をいかに短くしていくかということの重要さをお話しくださいました。

・「教える」ことは、子どものわからないという気持ちをわかることである。
子どもたちが何がわからないのか、どうしてわからないのか、また、なぜ間違えるのかを考え、研究することの大切さを学びました。
説明していただいた例の一つをあげると、12-9の筆算で答えが13になってしまうのはなぜかというものでした。
まず、1の位の計算で2-9をするときに2から9が引けないので、10の位から借りてきて、計算すると1の位は3となります。
問題はここでなぜ10の位に1がついてしまうのかということでした。
これは1の位を計算するときに借りてきたものを返してしまっていたからということでした。
そこで先生方は、「借りてきた」という表現から「もってくる」とかえると間違いが減ったというお話でした。

・グループ学習とは。
グループ学習では「みんなで協力して1つのものをつくる」のではなく、また、集団のための個人となるのではない。
グループ学習とは、わからないことが分かる経験をする場所であり、自分と違う考えに出会ったときにどのようにその考えが出てきたのかを話し合い、意見をすり合わせていくことで、決して意見を一つにすることではない。
ということや、グループ学習に必要な5つのポイント、参加してもらうためにできることもお話ししてくださいました。

*5つのポイント
①人の話をしっかり聞くこと、②人の意見をばかにしない(否定するときは根拠をもって)、③学びの作法(××がわからないから、○○さん教えて!とちゃんと聞くこと。また、聞かれたほうはわかるように説明すること)④グループ学習はわかることが分る経験(一人ひとりの学びを保証する)⑤意見をまとめてはだめ

・学習障害などについて。
グループ学習については、無理をさせてしまわないことが大切だが、できないことではない。教室の中にグループ学習の習慣がつき、信頼が生まれてくれば参加することもできる。
自分が変えることができると思わず、専門の方に助言をもらったりする。何より、押さえつけようとするのではなく、理解して、その子たちが生活しやすいようにしていくということでした。

他にも自分の授業を見ることの大切さ、授業は教師の説明の経糸と子供たちの活動の横糸で織るなど、書き切れないほど多くのことを学ばせてもらいました。
実際の映像や科学的な話を交えつつ、私たちも話し合い意見を聞きあうこともできました。
この時間を無駄にしないよう、考えながら、自分自身が常にかわっていけるよう歩んでいきたいと思いました。

佐藤雅彰先生
お忙しいところ、貴重なお話をしてくださって、本当にありがとうございました。

長く読みにくい文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。

6月30日 木曜日

2016-07-05 13:14:00 | ゼミ日記
経済学部4年の町田裕紀です。

今回は私のshow&tellから始まりました。今回は「教科書会社による参考書の無償提供」、「PL学園の衰退」についての記事を用意しました。

1つ目の記事については、生徒が主役である場で、大人の黒い部分が見え隠れしているのが非常に残念に思います。学校という場では生徒が安心して学習できる環境を整備すべきであると思います。

2つ目の記事では、PL学園野球部ので行われていた「付き人制度」について疑問が生じました。これは後輩が先輩の身の回りの世話をするという制度で、暴力も日常的に行われていたようです。結果が伴っていた時代はありますが、それで暴力が正当化されるのは如何なものかと感じました。


ここからはゼミの本題についての説明に入ります。
まずは「学校を改革する」の7章と8章についての読み合わせを行いました。
7章では国内外のネットワークについて考えました。「学びの共同体」の普及の差が浮き彫りになっていると感じました。日本で生まれたものにもかかわらず、諸外国に遅れをとっていることは残念ではありますが、日本の伸びしろでもあると思いました。

8章ではパイロット・スクールの在り方について考えました。数では地方より大都市の方が多く存在します。しかし教師のクオリティーで見てみると、大都市より地方の方が高いです。このようなジレンマを解決するための策を考えなくてはならないなと感じました。


この後は久しぶりに「帰ってきた男」を読みました。自分は映像の資料がとても考えさせられました。シベリア抑留を体験した方の話は、より重みがあり、考えさせられることが多かったです。このような方が減ってしまい、戦争を風化させてしまうことが最も恐ろしいことだと思います。自分たちのような若い世代がこのような事実があったことを、後世に伝えなくてはならないと感じました。