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高井良ゼミナール

高井良ゼミナールのblogですー

毎週、定期的に更新していきますのでお楽しみに!

2024年度 後期第1回ゼミ

2024-09-23 18:37:52 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

高井良ゼミのたかいらです。

この9月、コロナ禍以来、ずっと遠ざかっていました海外ゼミ研修に、ほんとうに

久しぶりに出かけてまいりました。

訪問先は、韓国! 円安の現在、韓国でも費用は並大抵ではありません!!!

物価は、コンビニも含めて、日本より高くなっていました。ホテルも、費用を抑えて、

いつもより庶民的なところに泊まったところ、お湯が出なかったり、手狭だったり、

ゼミ生に苦労をかけてしまいました。

それでも、今回は、ソウルだけではなく、公州を訪問し、この写真の公山城を見学するなど、

歴史と出会う貴重な機会に恵まれました。古代以来の日本と朝鮮半島との深いつながりを

改めて学び、もっとさまざまな史料をひもといてみたいと思わされました。

公州大学の先生とお話をしながら、先生が出された、白村江の戦いで百済と日本の連合軍が

勝利を収めていたら、今、東アジアはどのような世界になっていただろうかという問いに、

いろいろと夢想が膨らみました。東アジアの未来は、バラ色とは言えない状況ですが、

少子高齢化という同じ課題を抱える日本と韓国がお互いの知恵を出しながら、より安定した

関係性を育てていけたら、未来は少しでもポジティブなものになるだろうと思いました。

この川の下流に白村江があります。公山城に住み、そこから戦乱を逃れて、日本列島に

辿り着いた人々が、私たちの祖先だった可能性も十分にあります。はじめてお会いした

先生とまるで旧知のように歓談ができたり、面白いアイディアをいただいたり、こんな

経験ができるのも、どこかで何らかの文化や歴史を共有しているがゆえなのかもしれません。

後期第1回目のゼミでは、学生たちが今回の韓国ゼミ研修旅行で学んだこと、気づいたこと、

考えたことを発表してくれて、私も大きく頷くことが多々ありました。

韓国ゼミ研修旅行をコーディネートしていただいた成均館大学の張智恩先生のご尽力に

感謝しつつ、今回の経験から学んだことを、これからのゼミで、いろんな人にも伝わる言葉に

しつつ、プレゼンテーションを準備していきたいと思います。

公州はおすすめの場所でした。

それでは、今日はこの辺で! 

来週は、石塚さんの登場です。お楽しみに!


2024年度高井良ゼミ 第13回

2024-07-08 12:20:30 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

高井良ゼミのたかいらです。

まだ梅雨の時候とは信じられないほどの猛暑のなか、

お元気でお過ごしでしょうか?

前期のゼミも今回を含めてあと3回、暑さとのたたかいになりそうですが、

ラストスパート、がんばっていきたいと思います。

さて、ゼミでは、お互いの一週間の話に耳を澄ませたあと、スターターは早4巡目となり、

お気に入りの曲を紹介するコーナーとなりました。

このコーナーは紹介するのも、紹介してもらうのも、いつも楽しみなのですが、

私が今年聴いてもらったのは、カーペンターズの名曲「青春の輝き」です。

カレンが最も好きだった曲と言われている、この曲の英語のタイトルは、

「I need to be in love」です。完璧な歌声を持ちながらも、すべてに完璧を求めて、

若くしてこの世を去ったカレンの心を歌っているような、この曲の歌詞は、

とてもせつないものがあります。

それでも、こんなにみんなに愛され続けている素敵な曲を残してくれたことに、

感謝の気持ちでいっぱいになります。

ゼミ生のうち、「青春の輝き」を聴いたことがあったのは1名のみで、

2年生の2名は初めて聴いたとのことでした。「青春の輝き」の真っ只中を

生きている彼・彼女たちの心に、この曲が響いたら、嬉しいです。

さて、今日のメインテーマは、「インタビューの理論」と「韓国の歴史」、

先に「韓国の歴史」をササッと終えようとしたのですが、う~ん、私の

話があっちにいったり、こっちにいったり、ものすごく長くなってしまい、

う~ん、反省することしきりです。

ゼミ生からさまざまな質問が出てきて、日本史、世界史の学び直しになり、

「韓国の歴史」を学んでいたはずが、いつしか日本という国は一体どのような

国なのかという話になり、ゼミを一時間延長した挙げ句に、「韓国の歴史」は、

日本による韓国併合前までしか進まなかったという次第になりました。

学生の質問の切り口に、感銘するとともに、韓国を学ぶということは、日本を

識ることであるということに気づかされました。

9月の韓国ゼミ研修が、実りあるものになるように、ゼミ生たちとともに、

私も、韓国の歴史と教育をより深く学んでいきたいと思っております。

次回のゼミでは、「韓国の歴史」を終えて、韓国ゼミ研修のスケジュールづくり、

そして、「インタビューの理論」まで、がんばっていきたいところです。

I know I’ve wasted too much time. (「青春の輝き」より)

ゼミの時間、これまで13回もありましたが、あと2回となって、

まさしくラストスパートとなっております。

次回は、小峰さんのお気に入りの曲、楽しみです!

それでは、尋常ならざる暑さのなか、くれぐれもご自愛ください。

今日のこの辺で。

 


2024年高井良ゼミ 第9回

2024-06-07 16:41:01 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

 

高井良ゼミのたかいらです。

早いもので、今年度のゼミも第9回目となりました。

今年はメンバーが少ないため、ブログの担当がぐるぐる廻ってきます。

今週から3巡目となりました。Starterは、お気に入りの本の紹介です。

私は、次の本を紹介しました。

 

 

さまざまな事情で失業や病気、離婚、家族との別離などを

経験している人たちを対象におこなったライフヒストリーの

研究で、読み応えがあります。

かつて高井良ゼミでは、三池炭鉱閉山直後の大牟田市にて、

ゼミ合宿を行ったことがありましたが、その時、私に、このような

視点があったら、ゼミ生たちともに貴重な社会調査ができたのでは

ないかと思わされるような一冊でした。

社会のなかで厳しい立場に置かれている人々に対して、自己責任と

いうことばで、社会の問題から切り離して語られることが多い時代に、

厳しい立場のなかでさまざまなかたちでよりよく生きようとしている

人々の声を聴き取った、この研究は、社会学的想像力と共感を育てる

ものであると思いました。

皆さんも、ぜひご一読ください。

さて、ゼミのメインテーマは、石塚さんの自分史の読み合わせです。

石塚さんは、高校時代に、コロナ禍の直撃を受けながら、思わぬことで

加入することになった運動部での仲間作りから始まって、クリエーター

としての才能に目覚め、仲間を巻き込んでの作品づくりや文化祭の企画の

立ち上げなどを通して、唯一無二の高校時代を送っています。

コロナ禍で行動が制限されて「かわいそう」という一言でくくられるような

ものとは違った、一人ひとりの高校時代、青春があの時代にも息づいていた

のだということを学ぶことができました。

ライフヒストリーは、小さな物語を通して、私たちの社会に対する想像力を

育てるものだと、改めて思うとともに、石塚さんの高校時代がとても素敵なもの

であり、これを実現したのは、石塚さんの「引き受ける」という構えにある

ということを思いました。

その後、岩木さん、小峰さんからも味わい深いコメントがあり、続いて、

広田照幸先生のテキストを輪読しながら、そこから一人ひとりの学び方について

語り合い、9回目のゼミは幕を閉じました。

木曜日は、天候に恵まれることが多く、6号館の玄関を出た時に、爽やかな風を

身体中に浴びる瞬間が、私のお気に入りになっています。

来週は、小峰さんのお気に入りの本の紹介です。どんな本が登場するのか、

楽しみにしています。

それでは、皆さんも、どうぞお身体に気をつけてお過ごしください!

以上、たかいらでした。

 


2024年高井良ゼミ 第5回

2024-05-11 14:57:57 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

高井良ゼミの高井良です。

 

今年はゼミの受講生が少ないため、もうゼミ・ブログが二巡目となりました。

 

ゼミ生も大変ですが、無理のない範囲で、がんばっていきたいと思います。

 

さて、5/16(木)のゼミでは、新しいゼミ幹事が体調をくずしてお休みとなりました(TT)

 

寒暖の差が激しい時期なので、皆さんも体調管理にはくれぐれもお気をつけてください。

 

一週間の出来事では、お祭りの話が出まして、お祭りのお囃子(おはやし)のことなど、

 

知ることができました。皆さんの地元では、どんなお祭りが行われているのでしょうか。

 

私は、故郷の夏祭りのことを思い出しながら、ゼミ生が話してくれる楽しい話を聴いていました。

 

その後のStarter二巡目は、新聞記事の紹介です。学校で新聞を題材にした学びを行っている

 

子どもたちが、学力テストにおいても高いスコアを上げていたという「東京新聞」の記事を

 

紹介しました。社会に目を広げて、気になる記事にコメントをするとともに、仲間のコメントに

 

さらにコメントすることで、テストの記述問題で空欄のままとなることが大幅に減少したと

 

いいます。この記事を紹介したところ、高校時代に同様の学びを経験したゼミ生からは、

 

小学校からはじめることが大切という意見が出されました。ゼミ生の学校では高校3年から

 

突然はじまったため、生徒たちの抵抗もあったとのことでした。どんなに効果的なことであっても、

 

タイミングが大切なのだと気づかされました。

 

来週以降、ゼミ生からは、どのような新聞記事の紹介があるのか、楽しみにしているところです。

 

ゼミのメインテーマは、本年度の個人研究計画の発表です。2名の新規生がインタビューを予定している

 

先生たちがとても魅力的で、間違いなく、読み応えのあるライフヒストリーの作品が生み出されるであろうと

 

確信しました。作品完成までは長い道のりですが、まさに聴く価値十分のインタビュイが存在するということで、

 

新規生の2人には、迷いなく、自分の問いをぶつけていってほしいと思っています。

 

先週末には、5年ぶりに私の入職と同じ年に入学したゼミ卒業生5名と再会し、楽しい時間を過ごすことができました。

 

今月中に、そのうちの1名が代表して、20数年ぶりに高井良ゼミを再訪するということでしたので、これもまた楽しみにしています。

 

いろんな世代、立場の学び手がいることで、学びは活性化します。

 

このゼミの場が、関わってきたすべての人たちにとっての、貴重な学びの場になるように、

 

努めていきたいと思っています。

 

それでは、皆さんもよい五月をお過ごしください!

 


2024年度 第13回ゼミ日記

2024-04-12 13:18:28 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

 

大学は新年度となり、今年も新しいゼミ生を迎えて、ゼミの旅が出航しました。

昨年度のゼミは、3人の4年生を中心に、重厚な布陣でしたが、4年生が全員無事に

卒業し、4月から、それぞれの場所で、社会人として、がんばっています。

そして、今年度、高井良ゼミでは、新しい2人の2年生を迎えることができ、

昨年度から継続の小峰さんをゼミ幹事として、少人数ですが、濃い議論が期待できる

素晴らしいメンバーで、ゼミをスタートすることができました。

 

第一回目のゼミでは、高井良が、高井良ゼミ27年間の歩みを語り、2003年、

2004年、2005年生まれの3名のゼミ生を前に、時代の流れをひしと感じる

時間となりました。1997年度の戦争体験者の聞き取りの話と、1998年の

九州合宿の話が中心となりましたが、まさしく学生たちとともに学び、学生たちに

育てられた時間でした。

 

あの頃のゼミ生は、もう立派な壮年となり、大学時代の良さをそのままに、さらに

立派になっています。ゴールデンウイークに、久々に彼・彼女らと会うことになって

いて、再会をとても楽しみにしているところです。

 

第一回目のゼミでは、ゼミのヴィジョンや年間スケジュールを伝えたあと、

ゼミ生に私の「わからない」ことを教えてもらいました。この「わからない」の

テーマは、「なぜ今の日本の大学生は従順になってしまったのか」というものでした。

 

「そこそこ楽しいし、議会で寝ているおじさんなんて、自分の生活に関係ないと

思っているから。」「食べるものもないような、例えばアフリカの国や地域と

比べたら、そんなに悪くないし。」「意見のぶつかり合いを避けているのだと

思う。」「SNSがあるので、その場はやりすごして、陰で不満を出している。」

「いろいろとニュースで報道されていることが自分事として感じられていないから。」

 

というような回答を頂戴し、私自身、第一回目から大変勉強になりました。

「わからない」ことは、当事者に訊け、ということで、これからもゼミ生たちに

彼・彼女から見える世界について、たくさん教えていただきたいという気持ちに

なりました。

 

今回のテーマの鍵は、「関係ない」から「関係ある」に変わることにあると

学びましたので、政治の問題、社会の問題、経済の問題、教育の問題などなどが、

私たちの生活に、深く関係があるということに気づけるような、学び、授業を

準備していきたいと思わされました。

 

来週は、新年度恒例のカンファレンスを行います。

ゼミ生の経験とヴィジョンを聞けるのが、今から楽しみです。

 

それでは本日はこの辺で!

卒業生のみんなが元気にがんばっていることを祈っています!

 

2024/04/12

高井良健一