at randomで行こう!

手当たり次第に読んだ本、食べ物、旅行記など兎に角好き勝手に話します。

お奨めの本『飛ぶ教室』

2013-01-30 00:21:41 | 
本来ならば、2012年に読んだベスト本!というのをやりたかったところなのですが…。
 2012年に購入したくせに、未読というものが多々あり…(爆)
 読み終わるにはどれだけかかるんだ、という不安がちらほら…。
 しかも、厚い本ばかりだぞ。
(相変わらず、小説はない)

 
 そーゆーわけで、閑話休題。
 昔から好きで、大人になった今でも読むと、あぁ素晴らしい素敵な本だ、と思える本を一冊。


 エーリッヒ・ケストナー作『飛ぶ教室』


 外国の児童文学、というジャンルに入るのでしょうか。
 でも、児童文学、というよりも、もうちょっと上の年齢が対象のような気がします。

 個人的には、ほとんどの児童文学は未読なんですけれど…。
(ぶっちゃけた話、未だに『モモ』読んでいないんです…)

 一応『星の王子さま』は読みましたが(大学の講義の必修本だったため)
 それぐらい、こうファンタジーというのか、空想の世界というのが…何故か無縁でした。
 この分野が好きだった知人は、子供の頃よく読んだ、と言ってましたが…。
 同じころ私が読んでいたのは、日本の古典でした…。
(『竹取物語』とか『落窪物語』とか『源氏物語』とか…。でも考えによっては和製SF、和製シンデレラ…そんな感じか?)


 だから、この本を読んだのは、成人を遥か過ぎたぐらいの年です(爆)


 
 内容は、寄宿舎に住む五人の生徒たちの日常です。
 子供なりに、悲しみ、苦しみ、そして…不幸もある。
 (実際、冒頭から結構不幸です…)
 ですが、その中でも、ゆるぎない家族への愛情と堅い友情、そして周囲の大人への尊敬を念を抱き、成長していく物語でもあります。

 私はもう大人になってしまった年齢なので、特に出てくる先生とその友人との話に、非常に心を打たれました。

 何故先生になったのか、という理由を先生は『生徒たちの気持ちを理解できる大人が当時いなかったからだ』等を述べているからです。


 正直、わかるーわかるー!!って思ったりしました。


 また、かつて親友だった二人は、大人になった後家庭の事情で別れてしまったけれど、再び、生徒たちの力によって出会う場面は涙を誘います。

 
 そして、職を失い、子供に帰省するお金を送ってやれない親の苦悩と、皆がクリスマス休暇に帰る中、そういう事情のため帰りたいのに帰れない、寂しい気持ちを抑えられない生徒の悲しみのシーン。
 けれど、先生の力もあって再び親子が再会するシーンは、涙なくては読めません。



 こういう本ですら、泣いてしまうのに…。




 『レ・ミゼラブル』なんぞ観たら、号泣だなー、と思う私でした…。

 
 
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4 コメント

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あーーー・・・ (哲舟)
2013-01-30 19:36:42
実家の少年少女文学全集の中にあったなぁ・・・・
背表紙の題名を覚えてる~・・・っって、中身は覚えてナイんかいっ!
小学生の頃は定番の「赤毛のアン」とか~定番の少女モノばっか読んでたなぁ~
今ならかなーーり楽しんで読めそう・・・実家から送ってもらおうかしらん(笑)
全集の中で覚えてるのは・・・ワーリャって女の子が主人公の「町から来た少女」?
町から田舎に引き取られた少女がだんだん心を開いていくお話し・・・ってくらいしか覚えてナイけど、
田舎の風景や農家の生活、想像出来ないくらい大きな暖炉・・・
人々が待ちわびる春を告げて天高く飛ぶヒバリの声・・・・
子供心に、ロシアの田舎の青空と透明な空気を感じて、想像しては憧れてたな~~
おぉー (Y's)
2013-01-31 00:54:06
哲舟さん、こんばんはー。
 
 少年少女文学全集…。
 普通はそうですよね。
 子供の情緒を育てるものを与えるはずなんですが、小1の私に与えられたのは、世界の偉人全集でした…。

 おかしいなー、そこらへんから道がずれてしまったのかしら?

 実は、赤毛のアンも未読なんです(恥!!!)
 アニメで見ていたいクチで…そこで止まってます。
 ホントは、ちゃんとこの本は読むべきなんだろうな、と思ってはいます。
 
私が買い与えたのは (なおます)
2013-01-31 12:36:37
学級の片隅にあった『ああ無情』とか『星の王子さま』とか 外国の偉人伝とか安寿と厨子王(ナゼか好き)とか 今思えば名作って幼い時以来手にしてないような…

大人になったら話題作かハウツー本。

長女は小さな時図鑑好きだったので、少女文学全集より 虫 植物 鉱物図鑑など揃えましたね~ 町の図書館の子供コーナーで改めて名作全集読んでみましょう~\(^ー^)/
名作 (Y's)
2013-02-01 23:53:39
なおますさん、こんばんはー。

 意外と子供の頃の方が、名作に触れる機会が多いのかもしれません。
 今回の本は、大人になってから完訳で読んだものですけれど。
 
 長女さんは、図鑑派でしたか!
 私はどーもそちらへんは、全然興味のない子供でした。
 だから、図鑑はありません(苦笑)
 でも、何故か地図は好きだったので…。
 今でも茶の間に、デカいデカい日本地図と、世界地図が貼ってあります。

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