ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「アリス・イン・ワンダーランド」

2010-04-25 12:31:29 | Weblog
                         「アリス・イン・ワンダーランド」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
原作・ルイス・キャロル
監督・ティム・バートン

ティム・バートン監督がルイス・キャロルの原作「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を基に、実写とモーションキャプチャ(現実の人や物体の動きをデジタル的に記録する技術)によって作り上げたオリジナル・ダーク・ファンタジーであります。

アリスを演じるのは、オーストラリア出身の新星、ミア・ワシコウスカ(脱力系とでも申しましょうか、いい味出してます(^^♪)。

ネタバレありますのでご注意を・・。
アリスは幼い頃から毎晩同じ夢を見るのですな。
なにやら不気味なクリーチャーが登場する怖い夢を・・。

そしてアリスは19才になりますな。
19才になった今も、あの怖い夢を毎日見るのでした・・

ある日アリスは、行きたくもない堅苦しいパーティーに連れて行かれます・・。
しかしこのパーティーは実はなんと、アスコット卿のぼんくら息子とアリスを無理やり婚約させるためのものだったのです!

まぁ、19世紀当時はまだまだ封建的(寅さん風に読めば“ふうけんてき”<「男はつらいよ」第1作を参照(^^♪>)だったのでしょうな。アリスに有無を言わさぬ状況を作り上げますが・・・。

ここでアリスは、洋服を着たウサギに導かれるようにワンダーランドに“落っこちて”来ることになるのであります。


このアリスが落ちてくるワンダーランドは、大人の私が見ても、結構わくわくする世界でしたな。
この世界は悪役の“赤の女王”(ヘレナ・ボナム・カーター)と正義の“白の女王”(アン・ハサウェイ)とに二分されておるのですが・・。

正直、この二人の王国の争いのストーリーを楽しむというよりは、アリスがワンダーランドで遭遇する様々なクリーチャーや体験そのものを、映画を観る者も一緒になって体験しちゃう、という観方をしたほうが、この作品はより楽しめるのではないかと思いました。

しかしそういう点では、先刻超大作「アバター」が公開されて間もないこのタイミング・・。
全く違った切り口だと解っていても、私的にはどうしても「アバター」のド肝を(笑)抜くスケールと比べてしまっていけませんでした。

でも、言い方を変えれば、109分ととてもコンパクトにまとまっていて(最近長いの多いっすからね~)、観ている間は結構どっぷり“ティム・バートン・ワールド”にはまって楽しめましたし、ちょっと得した気分(観る前は、この手の作品はちょっと苦手なので、はずしちゃうかな~、と思っておりました)で家路につきました(^^♪。

この作品を観ていて、ジョニー・デップが演じる帽子屋(マッド・ハッター)のセリフの場面で気付いたのですが、色々な文章を英語で“韻”を踏んで、洒脱にしゃべっている(というか私も英語出来ないので、のように聴こえた)んですねぇ・・!それも多分“クイーンズ・イングリッシュ”ってやつでしょうね・・。
こういうとき、「あ~、英語が解ったらな~・・。」と身に沁みて思いますな(T_T)/

私がティム・バートン監督の作品で本作以外で観たことがあるのは・・確か「スリーピー・ホロウ」だけ・・(すんません、別に避けてた訳ではないのですが・・)
でもその「スリーピー・ホロウ」は私の大のお気に入りの映画なのです
本作も楽しめたし・・・。これは過去のティム・バートン作品を要チェックですな!

ラストシーンで船上に立つアリスの肩にアブソレムが・・粋な締めくくりでした(^^♪



ひきばっち的満足度★★★☆