ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ソラニン」

2010-04-05 19:01:28 | Weblog
                                   「ソラニン」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
監督・三木孝浩
原作・浅野いにお

浅野いにおの人気原作コミックを映画化。本作が長編映画初監督となる三木孝浩がメガホンをとる。

ちょいあらすじ・・。
大学時代の軽音サークルで知り合った芽衣子(宮崎あおい)と種田君(高良健吾)。
二人は付き合ってもう6年・・。芽衣子のアパートで一緒に暮らしている。

芽衣子は毎日満員電車に押し込まれながらのOL2年目・・。会社ではあからさまな差別待遇とセクハラの日々・・

種田は、音楽をあきらめきれないフリーター・・。卒業してライブは出来なくなったが、昔のメンバーであるドラムのビリー(桐谷健太)とベースの加藤(近藤洋一<サンボマスター>)とは、たまに練習スタジオで音出ししている。
加藤はまだ大学を卒業せずに(2留)、サークル時代の芽衣子の親友であるアイ(伊藤歩)と付き合っている。

とまぁ、こんな感じで始まる青春群像劇(表現が古いな(T_T)/)なのであります。

シチュエーションとしては、結構よくあるというか、恥ずかしながら私も若い頃は「音楽で生きていけたらいいな」とか思った阿保(T_T)な時期もあるので・・。

そんなこともあってか、主人公たちの熱い想いは痛いほど感じられて、とても切ない気持ちになりました
良し悪しは別として、芽衣子が辞表を出してOLをやめて笑顔になったシーンや、逆に加藤の就職が決まってうつろな表情になっているシーンなどは、自分の若い頃を思い出しました。

ただ、作品全体としてどうなのかと問われると、やはり、
“若い世代の方が観る映画”なのかな(それが悪いという訳では全然ないんですよ。逆のたとえならば「おとうと」なんかはどちらかといえば、私や、私より目上の方の心の琴線に触れる作品ではないかと思います)と感じましたな。

劇中で芽衣子は、種田君が残した曲、「ソラニン」を歌ってみたい、と言います。
その言葉をきっかけに、ビリーのドラム加藤のベースが復活します。そして陰で見守るアイの姿も・・

現実的に、数ヶ月でギターが弾けるようになるはずはありません。
しかし、この作品のテーマはそこではないのです。

芽衣子とメンバーが始めて練習スタジオに入った時のシーン・・。
ギターアンプのセッティングが終わった彼女は「ソラニン」の1発目のコードを鳴らします・・!私は鳥肌が立ちましたな。
もちろん演出なのですが、それは種田君の音“そのもの”でした。

そしてこの作品のハイライトともいえるライブ・シーン
さすがYUIのPVなどを手掛けてきた三木監督、重低音がしっかり出ていて、臨場感のある素晴らしいシークエンスでした。

が、欲を言えば、せっかくバンドを題材にした映画なのに、演奏シーンが少なすぎる!!
ハイライトのライブ・シーンは3~4曲ぶっ通しで聴きたかったっす!

劇中で芽衣子の親友アイを演じていらっしゃる伊藤歩さん、活躍していらっしゃいますね~!実は私、「青い鳥」で伊藤さんの演技を見て以来、隠れファン(何で隠れる必要があるんじゃ(笑)!)なのですよ(^^♪!(本作のひとつ前の記事で紹介した「花のあと」にも出演されております。)。どうも「青い鳥」での先生の役のイメージが強いので、敬語になってしまいます(笑)

しかし、ベースの加藤さんを演じたサンボマスターの近藤洋一さんは味がありますね~。
随所で笑わせていただきました(^^♪(ベースで「蛍の光」を弾いているのは、やはりブーツィー・コリンズが好きなんでしょうかね(^^♪)。



ひきばっち的満足度★★★