7月4日
今日は、5日前にも登った早池峰山へ小田越えコースを往復してきた。昨日の和賀岳も下山後一時間もたたぬうちにバケツをひっくり返したような雷雨。ここ数日は、北東北は大気が不安な状態が続いている。天気情報やラジオの雑音をチェックしながら空を眺める時間が多くなる。空模様を予想してのことか、今日の旅程表は朝5時30分一番のシャトルバスに乗り小田越を6時にスタート。
ハヤチネウスユキソウやミヤマオダマキ、ナンブトラノヲ、ミヤマアズマギクなどは、5日前とかわらず咲き競い合っていたが、ミヤマシオガマ、ナンブイヌナズナ、などは盛りを過ぎ山は盛夏へと季節が変わりだしている様子。頂上に新名所登場!今年6月30日作成とある真新しい移動式(コンパス付)“方位版”が頂上にお目見え。山座同定もわかりやすく解説されている。おそらく夜は避難小屋で監視に当たっている方の座卓に使われているのでしょう。
スッキリしない空模様の中での登山ではあったが、雨具を着ることなく無事下山。新幹線に乗車するころ絞るように雨が降り出した。
6月30日
今日は、秋田駒ケ岳八合目から通称“ムーミン谷”を通って岩手県・国見温泉までミニ縦走。
“秋田駒ヶ岳”どんな山と問われれば“花の山”と自信を持って即答できる山。だからなのでしょうか、平日のこんな梅雨空の中でも雨に打たれながら多く登山者の姿が。
わたしたちも、心ワクワクさせながら雨具を着、ザックカバー、スパッツと雨音を聞きながら準備を進める。花だけでなく四季を通じ魅力尽きない山でもある。
八合目から歩きはじめ、ベニバナイチゴ、ハクサンチドリ、キバナノコノツメの花が続き、ミヤマダイコンソウの群落が現れる、レッドデータブックに登録されているというオノエランがそここに点在、こんなに多く咲いてるのはここぐらいでは。阿弥陀池周辺はヒナザクラ、ムシトリスミレ、ミヤマキンバイなどの群落が続く、頂上を踏み“ムーミン谷”と呼ばれている馬場小路へ急坂を慎重に下る、振り替えればシラネアオイの群落、谷底の木道両脇は残雪と見間違うようなチングルマの群落、
大焼砂の斜面にはコマクサの群落と続く、
昨日の早池峰山には様々な花が咲き乱れ花のモザイク模様で楽しませてくれた。今日の秋田駒ケ岳は花が一種ごと見事な群落で出迎え、その豊かさを誇示するかのように出迎えてくれた。
今回は、同じ会のガイド仲間が開いている、安比高原・"ペンションあるぺじお"をベースに北東北の山々を楽しむことができた。
朝食はこのような様子、夕食はご想像にお任せ。
ぜひ、山の宿としてご利用を、満足度100%間違いなし。
6月29日 心配していた、花、天気にも恵まれ、小田越へ無事下山。
今日は、早池峰へ出かけてきた。昨日の八幡平の花の様子から花の開花、それから天気も心配だったが、青空が広がりだし、岩手山が姿を見せるとそんな心配も消えてしまった。
早池峰、昨年は花の時期に3回、今年は冬に2回とよく登っている山の一つ。
いつものように、河原の坊に車を止め、携帯トイレ持参の確認、登山口では外来種の侵入を防ぐ目的で置いてあるマットで靴底をゴシゴシ。何年ぶりかで新しいマットに代わりこれなら多少は効果もあるのかな??!様々な準備??を整え頂上へと向かった。
いつもの場所に、いつものように高山植物が咲いている早池峰山。今日は余裕を持って花の解説もでき、山のガイドにも余裕を持てた。
ミヤマタネツケバナ、ズダヤクシュ、ミヤマオダマキ、ミヤマハンショウヅル、キバナノコマニツメ、ハヤチネウスユキソウ、ナッブトラノヲ、ナンブイヌナズナ、ヨツバシオアガマ、ミヤマシオガマ、ホソバノイワベンケイ、ヒロハヘビノボラズ、ホソバツメクサなどなど。
岩手といえば、花巻市出身の宮沢賢治の名を思い出す方も多いのでは、イハートブ(ボ)は賢治の造語で“ドリームランド”とも呼んだ故郷・岩手のこと。山登りが好きな宮沢賢治が好んでしばしば登ったこの“早池峰山”からは『どんぐりと山猫』『風の又三郎』などこの山の展望から着想された作品は数多いとのこと。
小田越えから河原の坊をのんびり歩くことなどめったになく、この賢治の詩碑にはどんな意味込められているのだろう。宮沢賢治と岩手の山、早池峰信仰と遠野の山々と興味の尽きない、イーハトーブの山々の一コマ。
6月22日
東北を南北に連なる奥羽山脈その最高峰は蔵王・熊野岳、他の名だたる山々は火山が占めている。その中で、非火山性の山塊が真昼山地である。その最高峰が和賀岳1440m。
原始的な山懐と明るい稜線を持つ魅力溢れる山。今回は秋田側・真木渓谷沿いの林道をクルマでつめ、甘露水のある登山口から往復約15㌔、標高差1100mを8時間あまりかけ歩いてみた。
登山口近くの駐車スペース付近には立派な避難小屋が新築されていた。
県立自然公園ではあるが、登山道、道標、小屋など程よい感じで管理が行き届き山への愛着が伝わるようだ。
今晩のおかずに、山の幸タケノコとコシアブラをほんの少しいただいた。
この山も、花がたくさん咲いていた。
6月20日 続いて、小朝日岳登山道上の残雪、
今日は、新潟のみなさんと大朝日岳を往復。前夜、古寺鉱泉のご主人から今年は雪が多くて、水場は一服清水だけだ!」(例年このコースは3箇所水場がある)とアドバイスをいただく。こちらは、水場より残雪の多さ、空模様が気なる。
大事をとって予定より早めに04:30に古寺鉱泉を出発。三の沢清水付近で雷雲が近づき豪雨となる。しばらく、雨をやり過ごし、視界が開けたら古寺山の雪の多さにびっくり!!
銀玉水上部の雪渓は例年なくでかいしかも今年は左右雪渓が途切れることなく沢底まで続いている、軽アイゼンを装着しているとはいえ、ピッケルでステップカットを刻みながら慎重に高度を稼ぎ、
ようやく頂上へ。復路も雪渓では大変でした、何とか予定通り下山できました、お疲れ様でした。
今年の大朝日岳周辺残雪多く、ヒメサユリ開花はまだ先の様子、でも遅咲きの花が次々と緊張をほぐしてくれた。
6月13日~14日
東京からの帰り、考え事をしていたら、そのまま北上して岩手県へ。ついでにと、焼石連峰の様子を見に出かけた。この山は、花の百名山として有名な山。岩手県・中沼登山口から頂上を往復(往復:6時間30分)するのが一般的であるが、2008年6月の震災で登山口への林道が今も不通となっている。当面は、秋田県県境に近い、つぶ沼コース(駐車場も広く、トイレ完備・往復:7~8時間)か、秋田県側の三合目登山コース(駐車場数台分有り・往復:5時間30分)を利用することになる。
悩みは解消したが、うっかり焼石岳の様子をデジカメに納めるのを忘れてしまった。代わりに
近くの栗駒山須川温泉付近の様子を写した。栗駒山山頂付近にはまだ残雪がある、中腹は白いコブシの花が盛りのようだ。焼石岳・栗駒山の情報は断然“東北百名山”にかないません。