山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

二度の生還!? ~デジタルカメラのことです~

2009年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム

いつも、一緒に行動を共にしているのが、このデジタルカメラ。極平凡な、今や旧いタイプのデジカメ。でもバッテリーが入手しやすい単3電池2本、補正機能がついている、ファインダー付き、画素数も控えめの600万画素・・・。と結構気に入っている、ブログ画像のほとんどがこいつのレンズを通している。

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実はこのデジカメ、これまでニ度“山で遭難”、不思議なことにニ度とも無事手元に戻ってきた。

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最初の遭難は2007年7月、鳳凰三山縦走を終え青木鉱泉へ下山途中、水場に置き忘れ数日後通りかかった登山者に偶然見つけていただき、青木鉱泉へ届け“無事生還”。

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ニ度目は今年9月、剣岳・早月小屋玄関に置いてあるストック入用に使っていた一斗カンの底に誤って転落していたようだ。翌週も剣岳へと早月小屋に泊まったが見つからず、一ヶ月後小屋締め間際にスタッフの方が偶然カメラを発見、10月下旬一通の手紙と共に“二度目の生還”、そのときはとてもうれしかった!

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その手紙には、

“強い縁あって戻ってきたカメラです。

これからも、いろんな山に

連れて行ってあげてください。

きっと強運であなたを守ってくれますよ。

そして、いつの日か早月にも

連れてきてあげてください。”

と丁寧に書かれていた。


剣岳、南アルプス(北岳)とも、自分を成長させていただいた縁深い山だっただけに、いろんな思い出と共にこの手紙を拝読。

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この一年、
冬の荒天、夏の長雨、台風、秋の天候不順、途中下山、といろいろな天候の下でガイド登山を遂行してきた。

お蔭さんで、無事に活動を終えることができた。

きっと、参加された“みなさま”と

この“デジタルカメラ”のお陰なのでしょう、

感謝です。

この一年、参加いただきましたみなさま、

ありがとうございました。

来年も、

変わらぬご愛顧をお願いい申し上げます。

よいお年をお迎えください。

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八ヶ岳 その3 赤岳に備えて

2009年12月29日 | 雪の山

12月28日 昨日一旦下山。諏訪IC近くの温泉付ビジネスホテルに泊まり、今日は、八ヶ岳の縞枯山へスノーシュートレッキング。

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予定は、赤岳日帰り。地元ガイドのSさんから『天候よくないよ!』心配の電話をいただき、素直に予定を変更

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こんなとき、ガイド同士の横のつながりは頼もしいです。
タフネスHさん、来年は、赤岳へトライ(虎い)??

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八ヶ岳 その2

2009年12月29日 | 雪の山

12月26・27日 夏沢鉱泉をベースに硫黄岳・天狗岳への登山は、ここ数年の定番コースとなっている。

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毎年の事ながら、夏沢鉱泉の温かいおもてなしと食事のボリュームに感謝。

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この日もたくさんの登山者で賑わい、我々(私は)は、受付前のいつもの席で、楽しい夕食と山の話で時の経つのも忘れていました。

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2日目は、小春日和のような陽気のなか天狗岳を目指しました。この陽気に誘われ、カモシカものんびりと稜線近くまでお散歩。

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今回は暖冬のお陰か?すべて順調に予定を消化。

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硫黄岳からは赤岳、横岳の主稜線が一望、天狗岳からは北アルプスはじめ名だたる名峰が一望できた。

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八ヶ岳の準備

2009年12月29日 | 雪の山

12月25日 夕方からから、八ヶ岳へ移動。久しぶりの雪山なのでいつもより時間をかけ準備を入念にした。所属会の自主研修の報告書もようやくまとまり、八ヶ岳の計画書と一緒にメールで事務局へ報告。いつも、事務局には感謝しているが、遠い山や難易度の高い山へ出かけるときに、気軽に計画書を提出できる場があることは心強いなと思う。

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何度目の自主トレ??

2009年12月29日 | 日記・エッセイ・コラム

一週間ほど続いた寒気もようやく緩み、里の雪は雨で一気に消えてしまった。でも、スキーを3日ほど滑った体は雪が消えても・・・。偶然か故意かわからないが、また秋田の先輩ガイドから電話が入り、また、またスキーを積んで用事を済ませに車を走らせる。

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田沢湖スキー場と夏油スキー場で1、2月北海道で予定しているガイド研修に備え、オフピステスキーの自主トレ。まだ、まだ“板を乗りこなす”、“板に乗せてもらう”この違いがわかりません。

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重みのある話は、何度聞いても感動する!

2009年12月29日 | 日記・エッセイ・コラム

12月21・22日
一昨年から、仕事でお世話になっている、ご夫妻と蔵王でスキーを楽しむ機会があった。

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19日までは蔵王スキー場は雪不足で閑散としていたが20日から一気に雪が降り、蔵王でも珍しいくらいのパウダー滑りが楽しめた。
仕事でお世話になっているのは奥様の方だが、実はご主人は登山界の重鎮のような方。

マッキンレー初登ルート登攀や穂高の岩場ルート開拓の話しなど、久しぶりに本物の山の話、四方山話を伺い胸が熱くなる思いがした。今年の秋に他界した義父と同世代の登山家ということもあり、亡き義父の姿を重ねながら、何度も何度もうなづきながら話を聞き入っていた。
私たちの世代は、すばらしい山ヤから山の話を伺いながら知らずの内に育てていただいたなと思い出した。
スキー、山の話、温泉に心温まり、山形そば処“もってのほかの”のそばをいただき、お二人とわかれた。

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自分たちは、何を語り継いで行けばよいのだろう?
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さっそく、パウダー?バウダー?

2009年12月29日 | 日記・エッセイ・コラム

12月16・17日 ようやく冬らしい寒波到来。

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いつも、お世話になっている先輩ガイドへの用事を口実にスキーを積んで自主研修と称して、雪の降る国道13号を北上。

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強い寒波に大雪を期待していたが、この日東北で滑走可能なスキー場は、夏油高原スキー場と湯殿山スキー場だけが◎。

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ニュースでは、山形県鶴岡市で90cm近くも降っているというのに、いったい雪はどこに?

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パウダーを期待していたが、さすがの夏油高原スキー場もようやく100cmの降雪、しだいに気温も高くなりパウダーからバウダーに??

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ガイド研修 みっちりと! ~「-(と)腕を磨く」~

2009年12月14日 | 公益社団法人 日本山岳ガイド協会

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東北マウンテンガイドネットワークの定例ガイド研修に参加。
(まだ、第2回目ですが・・・:詳細は“東北マウンテンガイドネットワーク”公式ブログをご覧ください。)

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1日目は、ガイドの安全管理に関する講義と研究討議を“みっちり”と

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夜は、一足早い忘年会でお互い過去の「ヒヤリ、ハット」を暴露しながら、コミュニケーションも
“みっちり”と

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翌日は、こんな山で先輩、後輩、新人、年齢関係なく一緒に汗を流しながら、
“みっちり”と山を駆け。誰かは「登山はスピードだ」と心で叫びながら・・・。

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岩場が現れるたびに、ロープを使うガイディング研修を
みっちり”と

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とても、濃い
“みっちり”とした2日間だった。

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研修を終え、来年資格を目指しているY君から「この研修で受けた恩は、資格をとる事でお返します」と
“きっちり”と明言。

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この一言で充分。「あ~、企画してよかったナ!」と、思えた瞬間。

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ガイドも所詮「ヤマや」の端くれ、やっぱり山で一緒に汗をかくのはうれしい、楽しい。また、登りましょう!

“みっちり”とは
=[副]少しも手を抜かず十分に行うさま。みっしり。
「―(と)腕をみがく」 であります。

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ガイドの道のりは遠いな~!続編 安・近・短な講習会??

2009年12月02日 | 公益社団法人 日本山岳ガイド協会

11月30日
ガイドを目指している、I君。
今日は、前回戸惑ったレスキュープログラム:要救助者の引き上げを中心に、アイゼン、ピッケルワーク、ガイドトークのおさらい,芝生は意外とアイゼンがよく効きます。

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場所は、自宅近くの運動公園、芝生の起伏を利用しての雪上歩行練習、市民体育館脇の石垣と土手の傾斜を利用して滑落者の引き上げ、固定ロープなどなど。支点は自然物を使って??

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“安・近・短”どんな場所でもガイドは講習いたします。
小春日和でも、頭の中は吹雪き模様。

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暖冬??

2009年12月02日 | 日記・エッセイ・コラム

11月29日
三重県から見えたガイド仲間 Yさんと一週間前プレオープンで賑わったはずの蔵王スキー場から熊野岳へ??

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雪がありません。

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この一週間ほとんど降雪なし、小春日和のなか熊野岳とお釜見学、緊迫感のない冬山登山となりました。

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お地蔵様、おつかれ様です、雪がなくて寒いでしょう!

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雪山の安全 -雪崩事故を防ぐために- 講演会報告

2009年12月02日 | ニュース
サイエンス・カフェ in やまがた-かがくの杜-
2009年度第20回 特別企画「雪山の安全 
    -雪崩事故を防ぐために-」

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お陰様で、盛況の内に終わりました。
三重、東京、岩手、秋田、県内各地とたくさんの方々にお越しいただき、ありがとうございました。
夜の懇親会も明け方まで大変な盛り上がりとなりました。

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詳細は、

「飯豊朝日連峰の登山者情報」
http://www.ic-net.or.jp/home/iide/ の中の
「やまのことあれこれ」に
http://www.ic-net.or.jp/home/iide/yamanokotoarekore27.htm   
掲載いただいています。

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