山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

『雪崩事故防止講習会

2015年01月21日 | 公益社団法人 日本山岳ガイド協会

1月17~18日

所属している

月山朝日ガイド協会 主催

『雪崩事故防止講習会』が開催されました。

この講習会は

13年前、

北海道雪崩事故防止研究会の

主要メンバーの一人・樋口和生氏と

大日岳事故調査のときに出会ったことが

きっかけで実現した講習会です。

樋口氏と出合った翌年から

わたくしは樋口氏に師事するような形で

2年ほど”雪崩事故”について

学ばせていただきました。

そのような中、

北海道雪崩事故防止研究会で

毎年実施しいる

”雪崩事故防止講習会”と

同じコンセプト、同じ条件でなら

月山で雪崩事故防止講習会を

実施してもいいという条件のもと、

実現したのがこの講習会です。

その条件は、

雪の専門家、医の専門家、山岳ガイドの三者から

雪を知り、雪の怖さを伝えてもらうことでした。

月山では、

雪の専門家 雪氷学会・阿部 修氏

 

医の専門家 北村山公立病院・國本健太医師

山岳ガイドの立場から 高村真司

がそれぞれの立場から、雪の怖さを伝えていただき、

雪を見、観、診、

理論と実践を交えた

北海道雪崩事故研究会と

同じ内容の講習会が実現したのが11年前です。

おかげさまで、

いろいろな方に支えられ

11回目の開催となりました。

 

来年は、

2016年1月16日(土)、17日(日)の予定です。


 


切磋琢磨!!  丹沢編

2015年01月21日 | 公益社団法人 日本山岳ガイド協会

1月15~16日

八ヶ岳での資格更新研修を終え、

丹沢・奇エリアへ移動してきました。

今日は、

公益社団法人 日本山岳ガイド協会

ガイド資格試験・安全管理検定です。

受験する側、検定する側

緊張感を持ちつつ

学び、学びあい

切磋琢磨!!



切磋琢磨!!

2015年01月21日 | 公益社団法人 日本山岳ガイド協会

1月13~14日

公益社団法人 日本山岳ガイド協会

資格更新研修という、

ガイド資格をもたれている方の3年に一度の

”資格更新研修”という制度があります。

その研修雑用係り(指導者)として

岩手県から700キロほど移動して

長野県北八ヶ岳へ来ました。

八ヶ岳は、相変わらず、寒いです

13日は渋の湯で-15度以下でした!

2日間という短い時間ですが、

全国から見えたガイドの方と

ガイドの役割

リスク管理、

安全管理、

危急時対策などについて

意見を交え、検証、研修する貴重な場です!!

わたくしも、一緒に勉強させていただきました、

切磋琢磨!!

 


 岩手県の山ガイド 砥森山(670m)

2015年01月20日 | 東北の山

1月12日

田瀬湖畔にある670mのちょっと不思議な山。

山の名由来は、”砥石”になる石が採れるところから

名づけられたそうです。

登山口の看板も砥石でつくられていました。

1000年前、中世の頃は

東北騒乱時代

"前九年の役”の頃にその名現れた山です。

宮守村の名は

山頂にあるお宮を守る村からきたそうです。

 



岩手県の山ガイド 八方山(717m)

2015年01月20日 | 東北の山

1月11日

花巻市郊外奥羽山系のマイナーな山。

この山も"宮沢賢治”の作品に出てくる山です。

民家の裏庭に登山口があり、

山頂まで緩やかな尾根が続いき、

山頂付近はぶなの森が広がり

深山の趣がありなかなかいい山でした!!


岩手県の山ガイド 五葉山(1351m)

2015年01月20日 | 東北の山

1月10日

沿岸までくれば、少しは

好天が期待できるのではと

赤坂峠冬季閉鎖ゲートから

五葉山(1351m)を目指してみました??

予想以上の強風と寒さ、ラッセル、

頂上まであと数百メーター。

画像もこの一枚だけ!


岩手県の山ガイド 物見山(870m)

2015年01月20日 | 東北の山

1月9日

相変わらず、強い冬型が続いています。

八幡平エリアの山を登る予定でしたが、、、

雪雲に覆われ、、、暗雲垂れ込めるような状況。

またまた、予定を変更

内陸の北上高地、

種山ヶ原・物見山へ

宮沢賢治がこよなく愛した高原として知られ、

この地の風景や気象を題材に、

『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』、そして多くの詩や短歌を残した。


風の又三郎のおかげでしょうか、久しぶりに青空が???


 岩手県の山ガイド 姫神山(1123m)

2015年01月20日 | 東北の山

1月8日

昨日は、猛吹雪で

予定を変更したのですが、あまりの

悪天候の為早々に温泉宿に避難。

今日は、

冬型の気圧配置が緩んだようで

姫神山(1123m)に登ることができました。

毎日のように登られている地元の方もいたりと

人気の山のようで、ちょっと一安心。

一本杉コースの由来となった杉、立派です!!

それにしても、寒いです!!

今夜は、旭日の湯です。





新しい年が始まりました!

2015年01月05日 | 雪の山

12月30日~1月1日

みなさまのおかげさまで、

新しい年を無事迎えることができました。

年末年始は、シエラガイドツアーの仕事で

燕岳に登っていました。

強い寒気と冬型の気圧配置が続き

2014年最後の登山は、積雪もすでに2mを超え

ブリザードと気温-15度以下の厳しい環境の中でした。

幸運にも

数時間の擬似好天(青空は出ませんが一時風が弱まりました)に

助けられ"燕岳"の山頂を踏むことができました。

テレビなどニュースでご存知の方もおられると

思いますが、同じ31日燕山荘を目指していた

単独山行の女性の方が、ブリザードで道を見失い

救助を求められました。

夜になって、小屋のスタッフの方に助けられ小屋へたどり着きました。

山小屋のスタッフ、居合わせた医師、看護士、山岳ガイドが

懸命に心肺蘇生を行いましたが、

悲しい結果となりました。

「生と死の分岐点」というタイトルの本がありますが、

今回の気象は、厳しく誰もが

判断を一つ誤れば

同じような場面に遭遇したことでしょう。

自然、山の無常さと

雪山のリスク、怖さをあらためて

教えていただいた、新年となりました。

亡くなられて方のご冥福を

お祈りいたします。

合掌