10月28日~30日
社)日本山岳ガイド協会公認の登山・自然ガイド分野ガイド養成講座「無積雪期ルートガイディング実技検定」が東北マウンテンガイドネットワーク開催で山形県東根市で行われました。机上と実技講習を朝8時からから夜10時まで受講していただき、3日目は実技検定試験という受講生も担当者も気の抜けない3日間となりました。
実技は、東根市郊外の黒伏高原(J×Jスキー場周辺)にある柴倉山へ延びる植生豊かな尾根道や沢でガイディング、ブナの木の解説やイタヤカエデ、ハウチワカエデ、コハウチワカエデの見分け方など紅葉の山ならではの自然解説や動物や気象、地質、環境保全など多岐にわたりこの山について学びあいながら、危険箇所の通過方法、
ビバークの手順なども織り交ぜての実技講習となりました。
また、麓の市民体育館の石垣と植え込みを利用してロープワークや引き上げシステムについて再確認したり。宿泊と机上講習は同市のベアーフットYHを利用させていただき、夕食中から夜遅くまでテキストと実例をまじえ、ガイドの心得などを学んでいただきました。
おかげさまで、天気にも恵まれ紅葉のきれいななか、充実した3日間を過ごす事ができました。次回は、12月16日~18日秋田駒ヶ岳周辺で登山・自然ガイド養成講座積雪期ルートガイディング講習・実技検定の開催を予定しています。
10月25日
昨日、徳本峠から戻り、久しぶりにブログを更新いたしました、覗いてください。
おかげさまで、8月、9月・10月はとても忙しく、山から山への生活をおくらせて頂きました。
その合間に蔵王の地図踏査、会の運営のこと、絆・希望プロジェクトのことなどをこなしてきました。
あの日3・11震災をきっかけに脱化石エネルギーについて真剣に考えさせられました。結論はシンプルな薪ストーブを使うこと(田舎には薪ストーブ奨励補助金があるのです)、その薪集め、薪割り、薪棚つくりとさらに一仕事増えてしまいました。
山形は昨日から、再び朝晩冷え込み、遠くの朝日連峰も白く輝きだしました、裏山の葉山も赤く色づいてきました、間もなく里も白くなります。
10月21日~24日
21日富山駅で関西の皆様と合流、天気が良いのでそのまま
平湯温泉から乗鞍岳を目指しました。
翌日22日は、上高地から徳本峠小屋へ連泊して、翌日霞沢岳を登り、古の道“徳本峠”から島々谷を下り、タクシーで平湯温泉へと戻ってきました。
徳本峠は、大学1年、2年の時一月近い夏山合宿を終え、バス代を節約すると言う口実で、合宿の協同装備や個人装備40キロ以上を背負いこの峠を越え島々まで歩いたことがあります、もう30年も前のことです。
あのころは本当に自由で何でもできたよな~。今回はなぜか亡き同級生や先輩との会話などがよみがえり、“悲しみや喜び”が次々に浮かんでは消えてゆきました。
23日、長い長い霞沢岳への道のり、期待していなかった頂上からの展望にみなさん時間を忘れ見入ってしまいました。
時折、桂の木の甘い香り漂う、紅葉彩な峠道を歩くことができました。そこで、一句
“島々の 彩な道 香り谷”(眞)
わたくしは、思い出深いこの峠道を歩く機会に恵まれ、とてもとてもうれしいガイド山行となりました。
そんなことよりも、みなさまは帰りのことをあれやこれやと、お決まりの富山・キトキト寿司を堪能、大阪まで3時間半あまりズーッとおしゃべりが止まらなかったそうです。
10月13日~15日
昨日、金田先生を山形駅に送りそのまま、福島県会津若松市へ移動です。
わたくしと福島のガイド二人は会津若松市で合流して、今日から香川県の㈱旅八のお仕事です。会津駒ヶ岳と那須岳登山のお客様10名と一緒に桧枝岐村へ、道中7月下旬に発生した新潟・福島豪雨の爪あとがいたるところに現れ,
3月の震災より深刻な被害を受けている地区もあるとのこと。
でも、そんな被害を吹き飛ばすような桧枝岐村の民宿ひのきやさんの元気とブナの森の紅葉が待っていました。
14日は、宿のご好意で朝6時に朝食を用意していただき、那須岳へ移動です。
今日は、二つ玉低気圧のような気圧配置に用心、天気読みしながら強風で運休のロープウェイを諦め、茶臼岳を往復して、
三斗小屋温泉煙草屋に予定通り投宿。
吸い込まれるような紅葉の海の彼方に、
昭和初期の風情残る、山峡の歴史ある温泉宿があります。
翌15日は、朝日岳を登り、麓の大丸温泉で汗を流し
香川県へ着いたのは日付が変わった頃とのこと。
お疲れ様でした。
9月16日~19日
2日間休養をとり、今日から㈱旅八からいただいた2本目の穂高縦走の予定。今年の天気は長続きしなく朝から怪しげなすじ雲が出はじめる。ワンチャンスで西穂高から奥穂高までは縦走できると・・・。
コースを変更、西穂高山荘からスタートすることに。
ところが、台風16号が沖縄付近で回りはじめ北上の気配がない、それにあわせ天気予報がころころと変わる??
結局、西穂山荘に1泊して下山。同じように天気に翻弄された登山者でどこの宿も一杯、ようやく宿をみつけ、飛騨高山見学、翌日は恨めしい限りの好天。
やけで、焼岳へ登り、中ノ湯に泊まり。
最終日は、早朝2時半出発で乗鞍岳ご来光ツアー。
天気のせいとはいえ、
なんとなく後味の悪い、迷走登山となりました。
9月5日~9日
太郎平から黒部源流の楽園・雲ノ平・水晶岳・鷲羽岳・黒部五郎岳と黒部源流を眼下に5日間歩いてきました。
9月5日
迷走台風12号の影響で、9月1日出発が、3日に延び、そして5日に待ちに待っての縦走のはずが、朝から土砂降りの雨太郎平へ。途中で、山岳警備隊の“金ちゃん”こと金山さんと4月の丸さんを送る会でお会いして以来です。やっぱり、山で会えるのがうれしいです。
9月6日
太郎平周辺は濃いガスと時折強く降る雨、相変わらず天気が読めないです。“台風一過”はもう過去の言葉なのでしょうか?大事をとって予定を変更、今日は雲ノ平山荘までです。登山届をも書き直して、金ちゃんへ提出。小屋を出て薬師沢へ着く頃には天気も回復してきました。
早めに、新装なった木の香り漂う、雲ノ平山荘に到着。
夕食は、見知らぬ登山者同士でサケ粕汁を囲んで。
9月7日
いつもの事ながら、ヘッドランプを点け小屋を出発。
今日は
水晶岳を往復、鷲羽岳、三俣蓮華山荘を経由して黒部五郎岳まで12時間近く歩く予定です。
7日はいきなり今秋一番の冷え込み,木道には霜が下り、道端には大きな霜柱。
順調に、水晶岳、
鷲羽岳、
黒部五郎小舎へ
途中ちょっとだけ??もありでしたが、無事歩きとおしました。
9月8日
黒部五郎小屋を早めに出発。
黒部五郎岳、名残惜しそうに、何度も何度も景色を・・・
秋空の広がる稜線歩きを楽しみ、
3日ぶりに太郎平へ。
お疲れ様でした。
わたくしも、夕食までのほんのひと時
空と雲を眺めていました。
きれいな夕空、明日からまた雨模様です。
5日間、台風が通り過ぎるのをじっと待った甲斐があった楽しい縦走だったのでは!
9月9日 下山
雨の降る中、折立へ。3人でキトキト寿司をほおばり
富山駅で笑顔でお別れです。