大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

仙台市水道局視察

2010-08-11 22:46:22 | 未分類
大府市議会建設消防委員会の視察で、仙台市水道局へ。

あちこちの自治体の議員同士で交流を持ち、それぞれの自治体の課題などを話し合う機会が多くあり、時に財務諸表を見ながら話し合うこともありますし、事業仕分けの仕分け人だったり傍聴者だったりで多くの自治体の施策を拝見してきています。
市の概要からそのまちのおおよその状況を読み取る訓練は日ごろからしてきています。

仙台市水道局は、水源を自分で持つだけでなく、県からも水を仕入れています。
水のコストは、水源(ダムから導水)・受配水施設や管路の維持管理に、全体の管理事務
それに対する市民(工業・農業用や家庭用)への水の売上
で成り立ちますが、県から仕入れる水が値上がりしても、市民への値上げはしませんでした。
ここは大府市も同じ。
しかし、ここ平成15年度以降黒字経営に転じ、累積赤字を減らしてきています。
大府市は愛知用水で、県から水を仕入れるのみで、自前でダムを作り維持するとか、ダムから市へ水を引く整備を直接自分たちでしないといけないということはありませんから、そこも仙台市と大府市は違いますね。
人口などまちの規模の違いもあります、それらを差し引いて、今後の大府市のために読み取れるものは何か、というところ。

水道ビジョン(長期計画)の細かな説明と、財政・経営状況について、若手職員さんが丁寧に説明されました。

100万人を越える政令指定都市ということもありますが、職員数が多く、平成15年以降職員数を減らし外部委託を段階的にすすめてきたことが主な黒字化の理由で、しかし段階的な民間委託も出尽くした感があり、今後は現状の黒字を維持するという方向にあるようです。
私が着目している「包括外部委託」については、段階的に個々に外部委託をしてきたので、パッケージングした外部委託や指定管理・PFIの導入については、仙台市の場合検討してきていないとのことでした。
また、仙台市の場合、耐震化率が20年度の時点で83.7%と大変高いことについて、自治体の多くが阪神大震災を受けて自主的にあるいはそれを契機に国も耐震化の方針を出したことから、耐震化を進めていることに対し、仙台市は昭和53年の宮城県沖地震を契機にいちはやく耐震化に着目したこと、総務省の耐震基準だけでなく、地盤が強…



常滑市事業仕分け傍聴

2010-08-07 23:55:03 | 未分類
自治体における事業仕分けは、構想日本がずいぶん前から行っているもので、
公開の場で
外部の視点で
そもそも必要な仕事か、必要ならどこ(国・自治体・民間)がやるといいのか
議論して仕分けていくというものです。
構想日本の事業仕分けサイトはこちらhttp://www.kosonippon.org/shiwake/

が、まぁ別に構想日本が登録商標なわけでもないので、あちこちで事業「の」仕分けをしているとか、公開の外部評価委員会をやってるとか、大府市のように「公開された」記憶もないし「予算事業ごとに金額や目的を示し職員が説明をし」た様子もないし「仕分けた結果を公表した」様子もないけど「構想日本に先んじて事業仕分けはとっくにやりました」と言い張っているケースもあります。
(自治体独自の仕分けでも、もちろん、質の良いものもあると聞いています)

常滑市の事業仕分けも、構想日本の事業仕分けではありません。
しかし、アドバイザーに就任されている諸氏が信頼おける人物で、外部学識者も期待できる方だし、
公開して行うことを大々的に新聞に載せていたことから、「実績づくりのなんちゃって仕分け」ではなさそうだと期待して出かけました。
気になっていたのは、仕分け人が市の行政改革推進委員会であり、当然あて職やらで市の補助金ほかの利害関係者が委員(=仕分け人)であること。
仕分け人が外部の人であることは、利害関係当事者を排斥する意味でもポイントであるはずですから。

構想日本の事業仕分けとの違いに着眼した全体の感想としては、
公開・傍聴者への資料の配布は、構想日本の事業仕分けと遜色なく、事業シートは独自に「この事業は市民一人当たり●●円」と表示されている点など工夫がみられる
説明、質疑応答議論、判定などは構想日本のそのまま。コーディネートもよかった。自治体独自で行っても遜色ない。
事業シートの記載について、使用料収入などが事業の財源として書かれていなくて、事業としての収支がわかりにくいものがあった(それを踏まえた議論を聞きたかった)
事業仕分けの定番事業は、構想日本の仕分け人はどの自治体での仕分けでも同じ切り口になりがち(どの自治体も同じ病巣を抱えているから)だが、今回はそうならなかった(ゴミの収集・分別などの事業)
仕分けの目的が明確に「来年度12億財源が不足するから、本来やりたい事業も、優先順位をつけないといけない」と説明されている(構想日本は「そもそも」の議論が目的)

懸念された市民仕分け人が利害関係者であることは、やはり議論がおかしくなっている場面があり、仕分け人として発言しているのか、説明者側に回っているのか、受託事業者として発言しているのか、ということがありました。
やはりこういう場面では仕分け人から外れていただき、その欠員を埋める市民委員に入って議論を広げていただいたほうがいいという感想を持ちました。(というか、それが本来であろうと思う)

好天の下、知多半島を横切り南下し、半島を実感して常滑入りしたこともあるのでしょうが、常滑市に対しては

「立地、歴史、観光など地域資源が豊富、半島部ならではの地域コミュニティの現存など潜在的なまちのポテンシャルは高い。ここに目覚めたら大変身ができる可能性を感じ」ましたし、
それだけに、散漫な経営をして赤字を垂れ流し(失礼)どこのまちにもよくある「さして得意でもないことまで官主導で民の関与を官の監視下だけに留める」手法を繰り返してきたことが残念でならない。もったいない。
常滑市が「常滑焼」を歴史地域観光産業などあらゆる面でどう評価し位置付けているのか、伝わってこない。地名のつく産業は、ないまちはどれだけ望んでも手に入るものではないのに。
(青文字は会場でリアルタイムでつぶやいたツイッターの記録から転載)

という感想を持ちました。

知多半島で横並びで行っている事業も仕分けに取り上げられており、決算審査で私が採り上げたいと思っている事業では、私が想定していたツッコミ所を学識者が突っ込んでくださって、想定問答を聞いているようでした。

本日、会場でリアルタイムにつぶやいていたツイッターのログはこちらです。携帯で撮った写真もあります。
http://twilog.org/takaba_tokuko/date-100807/asc

常滑市役所ホームページの「事業仕分けについて」はこちら
http://www.city.tokoname.aichi.jp/ctg/15700160/15700160.html




財政分析講座2日目

2010-08-06 22:37:07 | 未分類
広報おおぶに、予算や決算が掲載されても市民が理解するには難しい。
これまでも、通訳の必要を感じていました。
積極的に知らせることをしなければ、「自分たちの納めた税金なんだから関心持ちましょう」「今関心をもって監視していくことが、子ども達に対する大人の責任」などと言っても、まず関心が持てるように説明しご案内から始めねば。
その点に確信を持ちました。
話そう会を定期開催するだけでは足りない。財政を読む会、予算・決算を読む会など何か考えていかないといけない。

分析講座は終わりました。これからフォーマットに大府市の数値をいろいろ入れて作っていこうと思います。そこから見て取ったもの、ただの数字やグラフの羅列から、チェック機関の議会の一員として「評価しコメントし、それを市民に伝える」ステップを考えていかないと。

「議会広報ランチセッション」も面白かったです。ランチタイムなのでくだけた感じで。合併を契機に議会のあり方を考えている自治体、議会改革のすすんでいる自治体の広報は、やはり一見の価値ありでした。もっと充実した議会広報にしたいと思っている議員からは、思うように進まない議会広報改革に対するもどかしい思いの吐露があったり。


さて、新たに視察の予定が決まりましたので、本日申請書類を提出しています。(講座に行く前に朝一番にメールで提出しました)
8月19日に、日帰りで群馬県太田市に行ってきます。
明日は常滑市の事業仕分け、日曜は話そう会、月曜から水曜は常任委員会視察、その翌日はイベント打ち合わせ・・・お盆休みの間も、打ち合わせの予定があれこれ入っていて、お盆明けは群馬県、と、ちょっと欲張りすぎな夏です。




東海自治体問題研究所 夏季市町村議会銀セミナー

2010-08-05 23:54:44 | 未分類
政務調査費を使わせていただき、表題の勉強会に参加しています。
今日と明日の2日間。
4種類の講座がある中で、2日間通しの「入門・市町村議員のための財政分析講座」にエントリーしています。4年目になって「入門」もないだろう、と思われる方もあるかもしれませんが、研究者はそれぞれ自分の観点で教鞭を取られるので、一人にしか師事しないというのも偏りますし、複数からご教授いただくことで多角的な見方ができるようになると考えています。こと財政は重要なテーマでありますし。
大和田先生の講座にこだわった理由はこちらをご覧ください→7月27日の日記

総務省のHPから、全国どの自治体のデータも取り出すことができる各種帳票のうち、先生曰く「5点セット」を予め持参するよう連絡をいただいており、配られたフォーマットに持参した長方から数値を転記し計算していろいろな数字を出していきます。
いろいろな帳票が見れる総務省のページはこちら
総務省・地方財政状況調査関係資料http://www.soumu.go.jp/iken/jokyo_chousa_shiryo.html
5点セットとはそのうちの以下
決算カード
財政比較分析票
歳出比較分析票
財政状況等一覧表
自治体の健全化のフォーマット「総括表」(これだけは総務省HPから参照できない。財政課でもらう。4枚の様式)

これらの帳票を前に、以前、日本税制改革協議会主催の「自治体財政研究会」に参加したときに、現・埼玉県和光市長の松本武洋氏から受けた講義を思い出しました。議員になった初年度でしたが、同じように総務省サイトから引き出せる帳票をもとに分析するお話を聞いたなぁ・・・

初日の今日はまさに基礎編。項目の言葉の意味を確認しながらで、これまでにあちこちで学んできたことを自分で表にするというところ。
私の知りたい核心は、明日の講座で出てきそうだと期待を持って1日目を終えました。


長時間集中する講座に行く前に、朝からあちこちにメールを出したり確認したり、帰宅後もお盆明けの視察の調整をしたり、朝から深夜までフル回転でちょっとお疲れ。
それでも、まだ連絡がおいついていない方がおいでで、申し訳ない限り。複数のイベント企画と並行して視察や勉強会を入れるのはなかなか難儀なものです。
連絡まちのみなさま、覚えてますからしばしお待ちくだされ?




イベント企画三昧  

2010-08-04 23:57:21 | 未分類
お昼まで 市民と議員の条例づくり交流会議IN東海 の企画案のまとめやML配信
自治体の会計情報の収集など。
午前中に市役所にも行きたかったけど叶わず。

お昼ごろから移動開始、岡崎まで市民団体のイベント打ち合わせ。情報交換。
大府に戻ったら閉庁時間に間に合う時間だったので、議会事務局と教育委員会へ駆け足。

一瞬帰宅して、打ち合わせのため名古屋へ。
それぞれ合間に電話数件。

いろいろ思うところ書きたいですがちょっとお休み。こんな一日でした。

明日から2日間は財政の講座に行きます。名古屋で行うので夜、家のことやあれこれできるのが助かります。
来週の常任委員会視察が終わるまで毎日びっしり。ちょっと詰め込みすぎですが、こういう時期もあってよいのでしょう。少し経って振り返ったときに、きっと、この夏の忙しさが何かの実になっていることがわかる。そんな時期を過ごしているような気がします。


明日からお義母ちゃんはシンガポール。忙しくて荷造りのための買出しとか、朝送って行くとかそういうことがなにもできなくてごめん。
今日は実家母の誕生日でしたが、おめでとうメッセージの一言も送れなくてごめん。
娘に晩ご飯の支度を任せてしまって・・・これは彼女が夏休みだからごめんとは言いません^^;

あ、編集さん、原稿締め切りも忘れていませんから^^;