大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

常滑市事業仕分け傍聴

2010-08-07 23:55:03 | 未分類
自治体における事業仕分けは、構想日本がずいぶん前から行っているもので、
公開の場で
外部の視点で
そもそも必要な仕事か、必要ならどこ(国・自治体・民間)がやるといいのか
議論して仕分けていくというものです。
構想日本の事業仕分けサイトはこちらhttp://www.kosonippon.org/shiwake/

が、まぁ別に構想日本が登録商標なわけでもないので、あちこちで事業「の」仕分けをしているとか、公開の外部評価委員会をやってるとか、大府市のように「公開された」記憶もないし「予算事業ごとに金額や目的を示し職員が説明をし」た様子もないし「仕分けた結果を公表した」様子もないけど「構想日本に先んじて事業仕分けはとっくにやりました」と言い張っているケースもあります。
(自治体独自の仕分けでも、もちろん、質の良いものもあると聞いています)

常滑市の事業仕分けも、構想日本の事業仕分けではありません。
しかし、アドバイザーに就任されている諸氏が信頼おける人物で、外部学識者も期待できる方だし、
公開して行うことを大々的に新聞に載せていたことから、「実績づくりのなんちゃって仕分け」ではなさそうだと期待して出かけました。
気になっていたのは、仕分け人が市の行政改革推進委員会であり、当然あて職やらで市の補助金ほかの利害関係者が委員(=仕分け人)であること。
仕分け人が外部の人であることは、利害関係当事者を排斥する意味でもポイントであるはずですから。

構想日本の事業仕分けとの違いに着眼した全体の感想としては、
公開・傍聴者への資料の配布は、構想日本の事業仕分けと遜色なく、事業シートは独自に「この事業は市民一人当たり●●円」と表示されている点など工夫がみられる
説明、質疑応答議論、判定などは構想日本のそのまま。コーディネートもよかった。自治体独自で行っても遜色ない。
事業シートの記載について、使用料収入などが事業の財源として書かれていなくて、事業としての収支がわかりにくいものがあった(それを踏まえた議論を聞きたかった)
事業仕分けの定番事業は、構想日本の仕分け人はどの自治体での仕分けでも同じ切り口になりがち(どの自治体も同じ病巣を抱えているから)だが、今回はそうならなかった(ゴミの収集・分別などの事業)
仕分けの目的が明確に「来年度12億財源が不足するから、本来やりたい事業も、優先順位をつけないといけない」と説明されている(構想日本は「そもそも」の議論が目的)

懸念された市民仕分け人が利害関係者であることは、やはり議論がおかしくなっている場面があり、仕分け人として発言しているのか、説明者側に回っているのか、受託事業者として発言しているのか、ということがありました。
やはりこういう場面では仕分け人から外れていただき、その欠員を埋める市民委員に入って議論を広げていただいたほうがいいという感想を持ちました。(というか、それが本来であろうと思う)

好天の下、知多半島を横切り南下し、半島を実感して常滑入りしたこともあるのでしょうが、常滑市に対しては

「立地、歴史、観光など地域資源が豊富、半島部ならではの地域コミュニティの現存など潜在的なまちのポテンシャルは高い。ここに目覚めたら大変身ができる可能性を感じ」ましたし、
それだけに、散漫な経営をして赤字を垂れ流し(失礼)どこのまちにもよくある「さして得意でもないことまで官主導で民の関与を官の監視下だけに留める」手法を繰り返してきたことが残念でならない。もったいない。
常滑市が「常滑焼」を歴史地域観光産業などあらゆる面でどう評価し位置付けているのか、伝わってこない。地名のつく産業は、ないまちはどれだけ望んでも手に入るものではないのに。
(青文字は会場でリアルタイムでつぶやいたツイッターの記録から転載)

という感想を持ちました。

知多半島で横並びで行っている事業も仕分けに取り上げられており、決算審査で私が採り上げたいと思っている事業では、私が想定していたツッコミ所を学識者が突っ込んでくださって、想定問答を聞いているようでした。

本日、会場でリアルタイムにつぶやいていたツイッターのログはこちらです。携帯で撮った写真もあります。
http://twilog.org/takaba_tokuko/date-100807/asc

常滑市役所ホームページの「事業仕分けについて」はこちら
http://www.city.tokoname.aichi.jp/ctg/15700160/15700160.html




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