大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

議員年金廃止意見書のゆくえ・議員定数の話

2010-08-24 22:27:37 | 未分類
9月議会の議案説明がありました。
その後、会派代表者会議。わたしはいずれも傍聴です。(会派構成が1名は「無会派」とされ正規の参加資格がありません)
議員年金廃止について、市民クラブ会長・上西議員に意見書の提案を相談しました。
自民クラブが最大会派(10名)で、市民クラブは第2会派(6名)になりますが、先日の議員年金アクション会場で、他市町でも「民主系会派」がより理解があると聞いていたためです。
ご本人は廃止に賛成だけれど、会派で話し合ってみる、とのお返事をいただきました。
その後、公明党の会派室を訪ねてみましたが、不在でお話できませんでした。
理解があり積極的と思われるところを先に相談し、順に全ての会派に考えを聞くつもりです。
昨日も書いていますが、賛同がほかに1名もいなければ、意見書を議題に出すことができません。
「国が決めることだから、地方は決める権限がないから」と指を咥えて見ているのか、
国が決めることだけれど、大府市議会は毅然と、自ら止めましょうと意思表示できるか。
私は意思表示をするために動き始めました。あとは、大府市議会の他の皆様がどう考えるかです。

議員定数についてどう思うか、その場で上西議員に尋ねられました。
時間切れで私の考えが十分伝えられなかったのですが、
今の21名の定数は、議長を除いて採決すると、数字上10対10で「同数で決まらない」可能性があります。その場合「議長に判断を委ねる」ことになります。
そうではなく、最終的に採決で結論を出すなら、定数を1名減らし、賛否同数が起こらないようにした方が良い
との考えを伝えました。

改選を前にすると、どの議会でも風物詩のように議員定数の減が話題になり、そのほとんどの議会で減じています。
議員定数を減らすことが「行政の効率化、税金の効率化に身を切る」かのような見方は望ましくないと考えています。
現在、大府市議会には21名の議員がいますが、確かに「多様な意見交換の場、多様な民意の反映の場」とは言いがたい。
予め会派という枠の中で結論が出されていて、公開された記録に残る議会の席では「多様な意見」になっていないのは事実ですし、「最終的に多数決」だからと、プロセスも「少数意見の留保」はされていません。
ならば人数が少なくても同じではないか?と見られてしまうのもやむを得ないでしょう。
しかし、現在のあり方・運用が問題なのであって、「制度」に問題があるわけではないのです。
定数を減ずることは、より選挙のハードルがあがり、多様な民意が構成される議会になるか疑問です。(組織とバーターした人が当選しやすく、そうでない人は当選しにくくなる)
人数をある程度確保し多様な民意を持ち込めるようにした上で、運用を改めるべき。
税負担の観点では、「本当に機能する議会」になれば、年間予算の1%を議会費にすることが民主主義の責任において「非効率、不当に高額」ではないと考えますが、
民意にとって「機能していない議会」にそれだけ払うのは「不当に高い」と思われるなら、定数をそのままに報酬や議会費全体を減ずるという方法もあります。
報酬を据え置き定数を減ずるのが良いのか、報酬を減じて定数をそのままにするのが良いのか、どちらもそのままが良いのか、
それらは議会の権能、機能から見てどうか
ただたんに「民意は 議員なんかどうせ仕事しとらんからあんなに要らんと言っている」から減らそう
ではなく、こうした観点を示した上で、それでも減らすべきかどうか?
(私はこの間の話そう会で、まさにそうした議論を参加みんなでしました)
とにかく減らせ、ではいけない、と私は考えます。