大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

【視察報告】無作為抽出市民が政策討論に参加する「市民討議会」 その1

2011-11-28 23:32:58 | 政務活動費(政務調査費)
11月14日視察
【以下、政務調査費使用報告として議長に提出したものから転載】

●神奈川県藤沢市・経営企画課「討論型世論調査について」

 新総合計画策定にあたり、2回の討論型世論調査を行った。討論型世論調査(DeliberativePolling=DP)とは、「熟議・熟慮の世論調査」と言われ、「母集団に近い攻勢のモデルによる民意の収集」ができると言われる手法で、無作為抽出市民を対象にアンケートと討論を組み合わせて行っていただくものである。藤沢市では2009年に丸一日をかけた「藤沢のこれから、1日討論」と題し地域や行政のあり方の討論を行い、2010年に第2回「藤沢の選択、1日討論」として第1回のあるべき姿に対してどうしていくかをテーマに行った。
 アンケートによる意識調査では、アンケートが進む後半になると、回答選択肢が同じもの(例;どちらでもない に集中する、など)にかたよるようになり、正確な把握にならないと思われることが、DP採用の理由のひとつである。
 討論参加者には事前アンケートのほか、市政情報の資料を事前送付した。あくまでも世論「調査」なので、意識を調査するもの、討論実施前と後で考え方がどう変わったかなどを調査するもの、であり、「提言書」などのように、討論を経て「結論をまとめていく」性質のものではない。こうした手法を用いて、選択式アンケート以上に深めた状態で「市民がいまどう考えているか、何を望んでいるか」を的確に把握し総合計画に反映させるものであった。
 なお、この調査は慶応大学DP研究会(藤沢キャンパス)に委託して設計・運営されており学官の取り組みでもある。

【その2 では町田市の まちだ市民討議会 について掲載します】

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