大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

報道カメラマンが遺したもの

2010-04-14 23:53:49 | 未分類
ニュース報道より
タイでデモ隊の衝突に巻き込まれ、ロイター通信のカメラマン、村本博之さんが亡くなられました。

年齢は私と同じのようです。
報道の方がこのように巻き込まれることは、時折報道されますが、タイのバンコクは海外旅行のパンフレットなどでもよく見かけるし、紛争地帯というイメージではなく、
会社も、送り出した家族も、生命に及ぶ危険のある任地に赴いた という感覚はあったのだろうか?
なかったとすれば、青天の霹靂で、そのショックはさぞや、と思う。
ひょっとしてご自身も、貫かれた瞬間、意識が遠ざかるその時、何が起こっているかわからなかったのかもしれない。

その、最期の撮影映像が公開され、私もTVでノーカットのものを見ました。
一人の人間が、その最期に撮ったものだと思っただけで、鳥肌が立ちました。

ピュリッツアー賞をとった写真で、餓死しそうな子どもが動けなくなっている背後から、ハゲワシが狙っている、というものがあって、
撮影したカメラマンは、その瞬間を切り取ったことで、餓死寸前の子どもを前に、手をさしのべるよりシャッターを切ったことを責められたという。
阪神大震災の現場で、報道マンが、がれきに業火が迫る中をバケツリレーに手を貸したら、「お前の仕事は何か」と上司に叱責されたという。

報道の画像は、事実を伝えること、知らせることで、世の中に影響を及ぼすことができる。
その影響力、人々がその画を受け取ったあと何を考えるか、までも含めたものが カメラで画を撮ることのミッションなのだろうと 漠然と解釈しています。

一人の報道カメラマンが、命を賭して、遺した最期の画像。
彼が遺したものは何か?
遺した画を見た私たちは 何を受け取り、どう考えていくのか?
私に鳥肌を立たせた その事実は?




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