オムニバス映画「愛の神、エロス」の中の王家衛作品
「若き仕立て屋の恋~The Hand」を見る。
「花様年華」のマギーのチャイナドレス姿が「この世で最高!」
と思ってたけど、コン・リーも負けてないっす。
マギーの人形のような美しさに対して
コン・リーには生身の色気、艶っぽさがある。
チャン・チェン演じる若き仕立て屋シャオ・チャンが
恋焦がれることにも素直に納得です。
それゆえに転落してゆく彼女の姿は痛々しくシャオ・チャンのみならず
見ているほうも心をかき乱され、胸に迫る。
エロスをテーマに作られた作品だけど、裸は一切なし!
東洋の「秘められたエロティシズム」に徹してます。
でも、それがまた濃密な空気を作り出し
王家衛独特の映像とあいまって耽美で哀しい。
短編とは思えないほど情感豊かな作品でした。
王家衛苦手な方にも
↑他の2作は見てないけどね・・・。