ただのおじさんの「フルス フルス フルス」    ………フルス(葫芦絲)は中国雲南省生まれのひょうたん笛です………

まろやかな音色のフルスに一目(耳)惚れした「ただのおじ」さんが日本でフルスを普及させようと一念発起。はてさて………。

練習したいけど………

2010年05月10日 | 日頃の活動
視力障害者の会での演奏のあと、フルスを始めたいという3人の方から電話があった。ふつうだったら、「代表者と会場を決めてください。では、3人一緒に練習を始めましょう。」といえるのだが、この場合はいくつか越えなければならない問題がある。

障害者用の活動施設があるので、練習場は確保できるであろう。しかし、そこに行くのは視覚障害者なので、まずは一人では出かけられない。サポーター制度があるので、それを利用することはできるが、数少ないサポーターさんなので、3人が同じ時間に行くことにはやっぱり、問題がある。それに、鍼灸などの仕事をしておられる方は、なかなか、店を空けて出かけられないという。

しかし、私は視覚障害者の方がフルスを始められることは本人たちのためにも、日本のフルス普及のためにも大変意義があると思う。指先の特別の感覚と音感を持っておられる方ばかりなので、すぐに上達できるだろう。それにフルスは基本は小学3年生程度の大変易しい技術だが、演奏者の技術や工夫次第によって、表現力豊かな演奏ができる楽器なので、それなりのやりがいがある楽器だからだ。何よりもその独特の音色は同じ障害を持っている方々の励みになるし、いやしの音楽として心の安定に大きな効果があると思う。

なんとしても視覚障害者の方のフルス教室を成功させたい。しかし、考えるだけではことは進まないので、まずは、自宅でやっておられる鍼灸師さんのお宅へお客さんがいらっしゃらない時間を確認して出かける出張教室1件だけでも、始めてみようかと思っている。