2010年に行われた民主党代表選挙は、党員・サポーター票が11万票も投票されなかったことで、騒いでいるブロガーがいるが、事実の片方しかみていない。
自分の主張にとって、不利なデータを無視してもいいが、あまり扇動するのは、どうかと思います。
前回、党員・サポーター票が代表選挙に関わったのは、2002年の代表選挙でした。
そのときの結果は、『民主党のHP』に公開されている。
2002年のときは、党員・サポーター票の投票率は、51%しかなく、15万票が投票されていなかった。それが今回は、67%近くまでアップした。
これは、小沢一郎支持の議員も、菅直人支持の議員も、自分の選挙区にいる人たちに投票を呼びかけた結果である。
投票されなかった11万票に着目するのではなく、前回投票総数から7万票増加したことに着目すべきなのだ。
民主党党首選挙開票結果の比較
民主党代表選開票結果(2002/09/23) リンク先より、党員・サポーター票の都道府県別開票結果も参照可能。
合計 国会議員 公認予定 地方議員 党員・サポーター票
横路 孝弘 119p 62p 14p 10p 33p
菅 直人 ◎221p 90p 22p 15p 94p
鳩山由紀夫 ◎294p ◎126p ◎ 25p ◎ 17p ◎ 126p (完全勝利)
野田 佳彦 182p 88p 22p 5p 67p
合 計 816p 366p 83p 47p 320p
党員・サポーター票
有権者 309,003人、投票総数 158,598票、投票率 51.33%、無効票 1,156票
(決戦投票:都道府県代表の結果が勝敗を決した)
合計 国会議員 公認予定 都道府県
菅 直人 242p ◎184p ◎ 42p 16p
鳩山由紀夫(当選) 254p 182p 41p ◎ 31p
民主党代表選開票結果(2010/09/14) リンク先より、党員・サポーター票の各選挙区別開票結果も参照可能。
合計 国会議員 地方議員 党員・サポーター票
小沢 一郎 491p 400p 40p 51p
菅 直人(当選) 721p ◎412p ◎ 60p ◎ 249p(完全勝利)
棄権・無効 10p 10p
合 計 1,222p 822p 100p 300p
党員・サポーター票
有権者 342,493人、投票総数 229,030票、投票率 66.87%、無効票 838票
小沢 一郎 90,194票(51p)、 菅 直人 137,998票(249p)
勝者を決めるキーメーカー
2002年の民主党党首選挙は、鳩山前総理が僅差で菅総理に勝利した。
国会議員票が互角の中、勝利を決定付けたのは都道府県代表だった。
彼らは党員・サポーター票の代弁者でもある。
当時の資料をみると、旧民社党グループと支援団体の連合が鳩山総理を支持したから流れが変わったとある。
前回も今回も、旧民社党グループ&支持母体の連合が、キーメーカーだったのである。
9月5日のコラム『裏切られた小沢一郎、続く離反者が出るか』や、9月11日のコラム『旧民社党Gにふられた小沢一郎』で、指摘したが、今回の民主党党首選挙で、どちらを支持するのか、注目されていた旧民社党系グループ(30人=60p)が、菅総理の再選を支持することを決めたことにより、戦いの行方が決まったのだ。
それと、外国の都合っていうのも左右した。それについては、9月6日のコラム『裏切られた小沢一郎(外国編)』を再確認していただきたい。
関ヶ原の戦いで、松尾山に陣取った小早川軍が徳川軍を攻めた場合、吉川と毛利連合軍は密約などなかったことにして、徳川軍を背後から攻め、西軍に完全包囲された徳川軍の敗北は決定的になる。
歴史から教訓を学ぶにあたり、ifの歴史の研究とか、自分が当事者だったらどうするかと考察することは、リーダーにとって、必要不可欠なスキルである。
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内容は、私が管理している2つのブログ「水素文明への転換」と「兵隊よりも士官になろう」に関連した話題が中心です。
自分の主張にとって、不利なデータを無視してもいいが、あまり扇動するのは、どうかと思います。
前回、党員・サポーター票が代表選挙に関わったのは、2002年の代表選挙でした。
そのときの結果は、『民主党のHP』に公開されている。
2002年のときは、党員・サポーター票の投票率は、51%しかなく、15万票が投票されていなかった。それが今回は、67%近くまでアップした。
これは、小沢一郎支持の議員も、菅直人支持の議員も、自分の選挙区にいる人たちに投票を呼びかけた結果である。
投票されなかった11万票に着目するのではなく、前回投票総数から7万票増加したことに着目すべきなのだ。
民主党党首選挙開票結果の比較
民主党代表選開票結果(2002/09/23) リンク先より、党員・サポーター票の都道府県別開票結果も参照可能。
合計 国会議員 公認予定 地方議員 党員・サポーター票
横路 孝弘 119p 62p 14p 10p 33p
菅 直人 ◎221p 90p 22p 15p 94p
鳩山由紀夫 ◎294p ◎126p ◎ 25p ◎ 17p ◎ 126p (完全勝利)
野田 佳彦 182p 88p 22p 5p 67p
合 計 816p 366p 83p 47p 320p
党員・サポーター票
有権者 309,003人、投票総数 158,598票、投票率 51.33%、無効票 1,156票
(決戦投票:都道府県代表の結果が勝敗を決した)
合計 国会議員 公認予定 都道府県
菅 直人 242p ◎184p ◎ 42p 16p
鳩山由紀夫(当選) 254p 182p 41p ◎ 31p
民主党代表選開票結果(2010/09/14) リンク先より、党員・サポーター票の各選挙区別開票結果も参照可能。
合計 国会議員 地方議員 党員・サポーター票
小沢 一郎 491p 400p 40p 51p
菅 直人(当選) 721p ◎412p ◎ 60p ◎ 249p(完全勝利)
棄権・無効 10p 10p
合 計 1,222p 822p 100p 300p
党員・サポーター票
有権者 342,493人、投票総数 229,030票、投票率 66.87%、無効票 838票
小沢 一郎 90,194票(51p)、 菅 直人 137,998票(249p)
勝者を決めるキーメーカー
2002年の民主党党首選挙は、鳩山前総理が僅差で菅総理に勝利した。
国会議員票が互角の中、勝利を決定付けたのは都道府県代表だった。
彼らは党員・サポーター票の代弁者でもある。
当時の資料をみると、旧民社党グループと支援団体の連合が鳩山総理を支持したから流れが変わったとある。
前回も今回も、旧民社党グループ&支持母体の連合が、キーメーカーだったのである。
9月5日のコラム『裏切られた小沢一郎、続く離反者が出るか』や、9月11日のコラム『旧民社党Gにふられた小沢一郎』で、指摘したが、今回の民主党党首選挙で、どちらを支持するのか、注目されていた旧民社党系グループ(30人=60p)が、菅総理の再選を支持することを決めたことにより、戦いの行方が決まったのだ。
それと、外国の都合っていうのも左右した。それについては、9月6日のコラム『裏切られた小沢一郎(外国編)』を再確認していただきたい。
関ヶ原の戦いで、松尾山に陣取った小早川軍が徳川軍を攻めた場合、吉川と毛利連合軍は密約などなかったことにして、徳川軍を背後から攻め、西軍に完全包囲された徳川軍の敗北は決定的になる。
歴史から教訓を学ぶにあたり、ifの歴史の研究とか、自分が当事者だったらどうするかと考察することは、リーダーにとって、必要不可欠なスキルである。
2010/09/20 橘みゆき 拝
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