兵隊よりも士官になろう

私はリーダーは天性のものではなく、教育によって量産が可能であると考えています。

今年は冷夏&不作になるだろう

2010-04-20 00:45:00 | 世の中の動き
アイスランドの火山噴火による噴煙の流れ


アイスランドの火山噴火に伴い、ヨーロッパの空が大規模な飛行禁止措置がとられ、ようやく19日に回復しつつある状況です。
このように大規模かつ長期間にわたって、人とモノの移動が規制されたのは、911事件以来のことである。
国の防衛レベルを規定したデフコン(Defense Readiness Condition)五段階のうちの3番目、デフコン3に相当するものが、欧州の空を覆っているとみてよい。

私達が注意すべきは、欧州以外でデフコン3に相当する動きがあっても、アイスランドの火山噴火のせいだと報道される煙幕報道である。

例1:哨戒艦沈没事故で軍事機密明るみに、軍が対策着手
例2:米国防総省、イラン核施設に対する軍事計画の見直しに着手

こういう周辺報道は、小さくしか扱われないから、見逃してはならない。

アイスランドの火山噴火は、ニュースでは、物流の停滞についての報道が多いが、これだけに留まらない。
大量に空中にばら撒かれた火山灰や硫黄酸化物が北半球に広がり、今年と来年の冷夏と不作が約束されたようなものです。
もちろん、伝染病の蔓延といった事態も想定される。
こういったことを事前に対策をうつのが、リーダーの役割の1つだ。


アイスランド火山噴火 物流などに影響拡大
4月19日22時54分配信 産経新聞 
 【ロンドン=木村正人】アイスランドの火山噴火は欧州経済に深刻な影響を及ぼしている。噴火の翌日の15日から4日間、欧州のヒトとモノの移動は停滞し、航空会社のみならず、野菜や生花を欧州へ輸出するアフリカの農業国にも損失が広がっている。米軍もアフガニスタンやイラクでの負傷兵の搬送先を、ドイツから米国に変更した。
 アイスランドと英国の気象庁によると、噴火したエイヤフィヤトラヨークトル火山の震動は強くなっているものの、火山灰は旅客機の飛行高度(10~12キロ)より低い4~5キロの上空までしか上昇しておらず当面、火山灰の影響が拡大する恐れは小さくなっている。
 火山灰はフランス地中海側やロシアに達し、北極海を経由して19日夕には北米大陸に到達するという。
 欧州など38カ国の航空管制を統括する「ユーロコントロール」や国際空港評議会によると、4日間で欧州を中心に313の空港が閉鎖され、6万4千便が欠航。680万~800万人が影響を受けた。(以下、略)

アイスランド火山灰、3日で1億立方メートル
4月19日3時4分配信 読売新聞 
 アイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山噴火で放出された火山灰は、14日からの3日間で1億立方メートルに達したことが18日、アイスランド大の調査で分かった。
 専門家によると、3日間だけで、1週間続いた伊豆大島の三原山の噴火(1986年)に匹敵する量になる。
 同大は17日の現地調査で、火山灰が火口付近の最も厚い所で80センチ、火口から20キロ地点で8センチ、50キロ地点で0・5センチに達していることを確認。測定結果から、全体の放出量を1億立方メートルと推定した。東京・山手線の内側を高さ1・5メートルで敷き詰める量に相当する。
 静岡大の小山真人教授(火山学)は「この火山では過去に1年以上噴火が断続的に続いたこともあり、引き続き警戒が必要」と話している。


歴史を振り返ると、火山噴火によって、何年も不作が続くといったことは何度もあった。
1年2年程度だと食糧の備蓄を食い潰せばなんとかなるが、5年7年と続くと、食べるものはなくなってしまう。
最悪、共食いをしたり、民族大移動をしてきたのが我々の黒い歴史である。
(日本昔話など、そのような話が沢山あります)

アイスランドのラキ火山は、フランス革命前夜、1783年に大規模な噴火を起こし、欧州に夏が来ない現象を引き起こしました。
また、同年、日本の浅間山、岩木山と続けて噴火し、天明の飢饉を引き起こし、農村部の人々が多く亡くなりました。

ここでポイントなのは、江戸や大阪などの都市部では、飢死にする人が、農村ほど多くなかったという事実である。
ふつうの人は、農家で作物を作っているのだから、都市部の方が食糧不足がひどくなると思うはずだ。
都市部では外部から物流によって、食糧を調達することができる。
値段が高くなっても、ゼロにはならない。
その一方、農家で作ったものの多くは領主や庄屋などに召し上げられ、自分で食べるものすら残らない状況に陥る。
また、冷害に強い品種を作らず、植えたものが枯れたりするケースもある。
農業は自然との対話によって行うもので、農協の指導や、本に書いていることをそのままやったのでは、成功するものも失敗してしまう。
そういった知恵を持ったものが、冷害でも、あまり損害を出さずに済む。
情報化で武装した百姓といったところか。

GWの田植えをはじめ、田畑に種を撒いたり、苗を植えつける前にいつもと同じ作物にせず、冷害や病気に強い品種に変更することを強く勧めます。
>農家や家庭菜園をやっている方々へ

2009/04/20 橘みゆき 拝


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