兵隊よりも士官になろう

私はリーダーは天性のものではなく、教育によって量産が可能であると考えています。

新人議員が党首選挙の結果を変えられる

2010-09-03 06:53:21 | 世の中の動き
秋月のTV会議にて、こんな話をした。
民主党党首選挙で小沢前幹事長が確実に勝利できた方法である。
もうこの方法は使えないので、ネットで公開してもいいだろう。

それは、民主党党首選挙に菅総理大臣と小沢前幹事長のほかに、そこそこ票がとれる候補をもう1人ないし2人立候補させて、党首選挙で過半数を取る候補が不在に持ち込んで、上位2人による決選投票をすることである。

トップがとれなくても、2位3位連合による逆転が可能だし、自民党総裁選挙でも、そんなことをしたケースもあった。
また、決戦投票は国会議員だけで行なわれるから、小沢前幹事長が有利だし、民主党の新人議員は自分の生き残りのことだけを考え、とにかく勝ち馬に乗る。
『小沢有利』という空気を作ってしまえば、小沢前幹事長が圧勝するわけだ。

だが、皆さんも承知のように、党首選挙は2人しか立候補しませんでした。
だから、この方法は、もう使えないのです。

民主党党首選挙は、国会議員票(824p=412人×2p)、地方議員票(100p:2382人の得票をドント配分)、党員・サポーター票(300p:衆院小選挙区単位に1p)の 1224p であるため、過半数を取るには、613p必要である。

民主党の国会議員のうち、去年の衆議院議員選挙で当選した新人議員(小沢チルドレン達)は、小沢票としてカウントされていますが、本当にそうなるのだろうか?
政治に詳しい人ほど、いままでの小沢氏の勢いから、離反議員は少ないと判断している。
だが、地元選挙区の有力者がことごとく反小沢でまとまっている状況で、自分だけ小沢を支持ということができるのか?
いや、それは無理である。

来年春に統一地方選挙があるが、小沢党首で勝てるのか? 菅総理の方が勝てるのか?
たとえ負けても、どっちが党首なら地元選挙区に言い訳ができるのか?
自分の身が安泰か、否か。 世論の風向きはどうか? 支持者はどうか? そんな風を読むのだけは才能があって、政治家になっているのだから、自分の主義で決めることは不可能なのが、新人議員である。

歴史の転換点となる戦い、『関が原の戦い』が典型的だが、東軍西軍の陰謀や謀略、損得を越える感情や、どっちにつけば生き残れるかの切迫感がうごめいていた。もはや仲間は仲間ではなく、誰も信用できなかった。
吉川広家の内通で、毛利秀元・長宗我部盛親・長束正家・安国寺恵瓊が参戦できなかった。
最終的に小早川秀秋による裏切りと、それまで傍観していた脇坂安治、小川祐忠、赤座直保、朽木元綱が寝返って、大谷吉継の部隊を壊滅させ、関が原の戦いの勝敗は決した。

天下分け目の戦いとなった『関が原の戦い』の結果を左右したのは、徳川家康でも石田光成でもなく、若い世代であったのだ。
その意味で、昨年の衆議院議員選挙で初当選した議員が、どちらを支持するかによって、菅総理大臣が勝利するか、小沢前幹事長が勝利するか、大きく変わってくる。
気の毒といえば、気の毒だが、新人議員だろうが、有力議員だろうが、1人2pの票を持っている。そのために発生する責任から逃げてはいけない。
どのような結果になっても、責任から逃げないのがリーダーなのだ。


2010/09/03 橘みゆき 拝



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