兵隊よりも士官になろう

私はリーダーは天性のものではなく、教育によって量産が可能であると考えています。

言い訳して墓穴をほる菅直人

2011-01-05 04:06:49 | リーダーシップ
レイムダック状態の菅政権

菅直人総理による民主党政権ですが、なんとか年越しをした。
2009年08月末の政権交代選挙の熱狂はとうに冷め、民主党政権の連中の正体が見えてきた人も増えてきた。
いまのところ、マスコミは政権寄りの姿勢を崩していないが、内閣支持率は2割まで下がり、レイムダック状態である。
それにも関わらず、小沢前幹事長に対するバッシングを続けている。こんなことをしても支持率は回復しないのだが、権力維持のため、内ゲバを繰り返している。

まもなく始まる通常国会だが、参議院で問責決議された仙谷官房長官が現職に留まっているため、混乱は必定。予算を決めるどころではない。
2011年度の予算を執行するには、多くの法律を通すことが前提となりますが、そのメドがたたず、財源確保もままならない。
税収は減る一方なのに、歳出はどんどん増すばかり。民主党政権によって、財政赤字がどんどん増えていき、破綻に向かって、アクセル全開状態です。


言い訳に徹し、責任逃れをする

鳩山前総理、菅直人総理、仙谷官房長官、このほかにも民主党の幹部達の言動をみると、野党時代は「ええかっこしい」こと言い、自民党政権を攻撃していたのですが、いざ、自分が政権をとると、自分が主張してきたことをひっくり返し、自民党政権と同じことを自らもやっている。
ここで、頭をさげて、主義主張を変えた理由を説明すればいいのですが、それすらせず、他人のせいにしたり、景気のせいにしたり、しまいには前政権(自民党政権)のせいにして、言い訳に徹しています。
鳩山前総理もひどかったが、菅直人総理に至っては、言い訳すればするほど、どんどん底なし沼にはまっていく。
言い訳をする人は、あまり評価されないどころか、軽蔑されるのが世の常である。
それは、自分の悪い部分の鏡を見ているからなのかもしれない。
言い訳をするということは、失敗の原因から逃げているということなんだ。

言い訳をする人は、自分が悪くなく、悪いのは他人であるとか、自分の指示どおり動かなかったためだか、主張する。
太平洋戦争の大失敗作戦である「インパール作戦」や、逐次投入し、同じ失敗を繰り返した「ガダルカナル島攻防戦」と、なんら変わらない。

言い訳をする暇があれば、失敗した原因は何か考え、次回に失敗しないようにするためには何をすべきか、何が欠けていたのかを、なぜなぜと考え、原因追求と再発防止に力を注ぐべきであるからだ。失敗したという事実を正面から受け止め、どうしてそうなったのか、できるだけ正直に記録を残すことが大切である。後の人がそれを見て、教訓として活かし、同じ失敗をする可能性を減らすことができるからである。


言い訳する人が増えたのは教育の失敗のせいだ

なぜ、言い訳をする人が増えたのか?
これは、教育において、自己の権利を声高く主張し、共同体を維持するために欠かせない貢献とか義務といったことを軽んじたり、逃げたりするのが、要領の良い人間のすることだと、教わったからだと、私は指摘します。

つまり、戦争に負けて、父親が戦死し、母親だけで育った団塊の世代が、父や祖父に対する尊敬や伝統的価値を教えられず、受験戦争に勝利するテクニックだけを学んだ。父がいても母親が口癖のように「出世に負けた父のようになるな」なんていわれたら、父に対する尊敬どころか軽蔑心が育ってしまう。

団塊の世代の頭が狂ったおかげで、彼らが成長し、一番のクズが教師になった。
そして、そのクズに教えられた生徒たちが、団塊ジュニア以下の世代である。
そのため、学校以外の場所で、まともな教育をうけない限り、クズが再生産される。

日本は身分制社会ではないため、欧州の貴族階級にみられる社会的地位にふさわしい見識や行動を求められることが少なかった。
かつて、武士階級(士族)が似たような行動をしていたが、明治維新、西南戦争、日清戦争、日露戦争と時代を経るにつれ消滅してしまった。
彼らは最前線の一番先頭で部下たちの指揮を行っていたがゆえに、敵の砲撃の的となり、どんどん死んでいった。
後方でえらそうにふんぞり返っている士官学校出身の参謀たちは、戦争で死なずに済んだため、昇進して重職を占めていった。これが太平洋戦争前に硬直してしまった日本軍エリートたちの正体である。
彼らは姑息であり、卑怯であり、陰険であった。それがゆえに、戦後もしぶとく生き延びた。


とにかく一歩でも前に歩き出し、行動しよう

人は経験によって成長するが、何もチャレンジしなけば失敗もないかわりに成功もない。
ノートライ、ノーエラーが日本に蔓延しているから、閉塞感が満ちているのである。
誰かがなんとかしているのを待っているのなら、このまま何も変わらず、貴重な時間が無駄に捨てれらてしまうだけだ。
現状を変えたいのであれば、とにかく自分で一歩でも前に動くという行動を起こすことだ。
それによって、自分が変わり、周囲がかわり、社会が変わるのだ。


2011/01/05 橘みゆき 拝


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