近年、米国で輸入マラリアがびっくりする位増えているという報告。
- 2011年には米国内で輸入マラリア1925例報告。これは前年比14%増、2008年比48%増!
- 2011年には輸入マラリアおよび合併症で5人が犠牲になっている。
- UKでも同様の傾向がみられる。
- 感染国が2/3が西アフリカ。しかしながら、今回はじめて、インドというのがあった。
- マラリア流行国への渡航にあたって、米CDCはマラリア予防薬の服用を勧めているが、にもかかわらず実際に服用していたのはわずか6%にすぎなかった。妊婦37例中わずか1例。
- これらのケースの大部分は、友人や親戚を訪ねての旅行であった。彼らの多くは、かつて感染して部分免疫があり、だから再び感染することはないと思っている。つまり予防メッセージがもっとも届きにくい一群であり、メッセージを届けられるエビデンスにもとづいたアプローチ法が求められる。
アフリカ系米国人が、アフリカの親類を訪ね、その親類たちと同様自分もマラリア罹っても大したことなりとタカをくくって予防薬服用せずに西アフリカへ行ってしまう・・・ということのようです。しかしそれにしても2008年から5割増というのは穏やかではなりません。
マラリア自体は徐々に対策が奏功しつつあるのですが、まだ気になることいっぱいです。
ソースはCIDRAP
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2013/11/cdc-warns-rise-imported-malaria