前回、きゅうりの100本に1本はサルモネラ入りというFDA報告を紹介しましたが、今回は別ソースでカット野菜(あらかじめカットしてスーパーやコンビニで売られてるやつ)のサルモネラがやばいレベルだというレスター大の報告。
- 袋詰めされたカット野菜の小さな傷でサルモネラ菌リスク高。
- 野菜の傷から出る汁(vegetable juice)によって、容器にサルモネラ菌が付着しやすくなる。動きを活発化し、さらに水洗に対しても抵抗を示すようになる。
- さらに、この野菜から出る汁によって、他の細菌に比べて特にサルモネラ菌で繁殖しやすくなる。
- 5日間の冷蔵でサルモネラ菌は100個体⇒10万個体に
- 野菜は通常オープンエアで栽培され、昆虫や鳥の糞や肥料によってサルモネラ菌に暴露する。
生野菜とサルモネラの話題が続きます。カットされた野菜の傷口から出る汁によってサルモネラ菌が増殖しやすく、かつ、洗っても落ちにくくなるという厄介な報告。
管理人がスーダンやセネガルに在勤中、使用人には野菜調理前の下処理としてジャベル(Javel)に浸すということをやってもらっていました。現地在住の外国人はおおむね右に同じ、このフランス製「途上国生活の友、ジャベル」という存在は塩素系ですが、野菜浸すにはキャップ1杯を〇lの水に・・とか具体的に用途別に使用すべき濃度が記載してありました。アフリカを出て中国に転勤して以来、ご縁が途切れていましたが、そのうち先進国でもカット野菜使うときにはジャベル(に限らずその国製のしかるべき製品)ということになりそうな報告です。まあ、サルモネラの問題ですから野菜は必ず加熱したものを食べるという、これまで今までは途上国生活の常識だったことを意識すれば良いわけですが。
ソースはoutbreaknews
http://outbreaknewstoday.com/precut-salad-may-encourage-growth-salmonella-42887/
Precut salad may encourage growth of Salmonella
Posted by Press Release on November 19, 2016
参考:野菜の調理前消毒ガイド
http://inspectapedia.com/water/Produce_Disinfection.php
http://food.onehowto.com/article/how-to-disinfect-fruits-and-vegetables-before-eating-3485.html