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新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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やっぱり発動、究極のリスクコミュニケーションは逮捕監禁(鳥インフルH7N9)

2014-03-06 08:43:18 | 噂/風評/流言 対策

そろそろまたやるんじゃないかな・・・と思ってたら、やっぱりやってくれました。中国当局の”究極の流言対策”。
ネット監視や盗聴で見つけ出して、ドサドサっと警察が踏み込んでしょっ引く!

  • 四川省の成都で男性2名と女性1名が公安に逮捕される。Wang, Chen and Han
  • 微博(中国版ツイッターと一般に紹介されているもの)で、流言を流して社会不安をおこした罪。
  • 成都市内でH7N9(のヒト感染)が多数発生して犠牲者が多数でているとの内容。多くのネチズンにより拡散され、パニックを引き起こした。
  • 実際には四川省では今年はまだ発生報告されていない。
  • 1月にも山西省と遼寧省で2人逮捕されている。

あの国でネット監視が日常的なのは日本でも何度も報じられているところです。
電話の盗聴だって、管理人自身、北京在勤中には”話してるうちに電話のボリュームが不自然に小さくなったり大きくなったり”の経験は何度でも。
そして逮捕監禁!へのスピード感は、縦割りの壁を経ることなく一体的におこなわれているのが推測されます。

パンデミック中の、流言がおよぼす心理社会的影響の現実を考えれば、そういうことがスピード感もってやれる国は(あくまでもこの事象に限定してですが)、「ものごとには良い面と悪い面があります。この場合どうでしょうか。良い面をできるだけ多く書き出してみましょう」という、認知療法(心理療法)でよく使うセリフを口走りそうな(笑)気もします。

日本の法制度下でも物理的にはできなくもないのでしょうが、実際はとてもハードルが高すぎて・・・というところでしょう。

ソースは新華社(←こちらのチームワークもばっちりですね)
http://news.xinhuanet.com/english/china/2014-03/05/c_133163873.htm

H7N9 rumor spreaders detained in SW China
 
English.news.cn   2014-03-05 21:18:24

 


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