デング熱がアジア中に拡散しまくったデング熱、その猛拡散にあたって主役は何か・・・調べてみたら、空路による移動でしたと証明されました、と、まあ想像とたがわぬ結論。
- 1956-2015年の、アジアにおけるデングウイルス1~3型分布について人口移動、量的予測因子を、社会経済統計・航空輸送・海上輸送データをもちいて調査。
- アジアにおけるデング1~3型の拡大には航空輸送と有意に相関することが明らかになった。航空路のハブとなるタイやインドが、デング熱流行の播種となっており、また、中国・カンボジア・インドネシア・シンガポールが、複数国のデング流行とリンクしていることが分かった。
デング熱の流行に、船と飛行機比べてみたら、飛行機の方がずっと大きな役割を果たしていたことがわかったという話です。今夏、予想に反して、デング熱より大きな話題になったのがヒアリ(火蟻)案件でしたが、こちらはもっぱら船による拡散(一応、全国の国際空港にもトラップ仕掛けて調査はおこなわれたけれど検出されず)でした。何だか対照的ですが、デングで上記名前のあがってる国は、ビジネスでの行き来が盛んな場所が多く、ヒアリ案件同様に継続的注意が必要です。
ソースは全文オープンソースです
http://journals.plos.org/plosntds/article?id=10.1371/journal.pntd.0005694
Increasing airline travel may facilitate co-circulation of multiple dengue virus serotypes in Asia
Increasing airline travel may facilitate co-circulation of multiple dengue virus serotypes in Asia
- Huaiyu Tian,
- Zhe Sun,
- Nuno Rodrigues Faria,
- Jing Yang,
- Bernard Cazelles,
- Shanqian Huang,
- Bo Xu,
- Qiqi Yang,
- Oliver G. Pybus,
- Bing Xu
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- Published: August 3, 2017
- https://doi.org/10.1371/journal.pntd.0005694