ジカウイルスを使えば脳腫瘍細胞の増殖を抑えて治療に結び付けられるかもしれない・・というアイデアが英ケンブリッジ大で研究中。
- ジカウイルスは、胎児~乳幼児の脳組織において、幹細胞の成長を抑えて脳の発達を阻害、小頭症などの先天性異常を起こす。しかし成人の脳(の正常細胞)に対してはそのような害を及ぼさない。
- 神経膠芽腫は、5生率5%のアグレッシブな腫瘍。その神経芽細胞腫の(未分化な)細胞に対しては、ジカウイルスの攻撃性が奏功し、腫瘍治療に有効なのではないか。
- 研究は始まったばかり、有効かどうか言うにはまだ早い。
う~ん、よく考え付きましたね。「神経膠芽腫は未分化で予後のとても悪い難しい脳腫瘍である」というのは、管理人の学生時代のはるか30ウン年前から国試のヤマだった位の広く知られた話。その未分化な細胞と、ジカウイルスの「未分化な細胞を攻撃する能力」とを結びつける発想は誰でも思いつきそうだけど誰も思いつかない発想。まだ道のりははるかながら、成果に結びつくことを期待しています。
ソースはpulse
https://www.pulseheadlines.com/scientists-zika-virus-kill-brain-cancer/63335/