マダガスカルのペストはいま・・・
こんな感じ、10月第二週あたりから新たな発生は抑制されてきています。
首都アンタナナリボとToamasinaに対策センター設立して公衆衛生学的対策を粛々と。
また、アンタナナリボ国際空港では出国検疫を実施して、有症状者が出国しないようにチェック。この出国検疫には、米CDCと仏L'Institut de veille sanitaire/ Santé publique France (InVS/SPF)から成るGOARNチームが協力。
マダガスカルは島国で、出入口が限られること(ギニア・リベリア・シエラレオネ国境みたいな管理不可能な密林ではない)。そして、この限られた出入口に国際協力を強力にすすめて世界中への拡散を止め、抑え込んだことになります。マダガスカルが、ギニアやシエラレオネより経済的には優位で国力があること、政情が安定し医療者が襲われることがないこと等々、2014年のエボラ騒動に比べ地政学的に色々有利なことが重なったといえましょう。
なお、疫学カーブを見ると、減ってくる過程はかなりギザギザ。これは「いったんおさまるかと思ったけど、またぶり返した」とその時点では一般的に認識される局面がちょくちょくあったことを意味します。対策にはタフさが求められます。
ソースはWHO
http://www.who.int/csr/don/02-november-2017-plague-madagascar/en/