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大雪山

2009-07-19 03:01:30 | 大雪山 遭難

遭難計10人死亡 大雪山系トムラウシ山・美瑛岳

2009年7月17日13時52分

写真:遭難場所からヘリで救助された登山者=17日午前、北海道新得町のトムラウシ登山口、戸谷明裕撮影遭難場所からヘリで救助された登山者=17日午前、北海道新得町のトムラウシ登山口、戸谷明裕撮影

写真:北海道大雪山系のトムラウシ山で、道警ヘリに救助される登山者ら=17日午前5時15分、HTBヘリから、葛谷晋吾撮影北海道大雪山系のトムラウシ山で、道警ヘリに救助される登山者ら=17日午前5時15分、HTBヘリから、葛谷晋吾撮影

写真:北海道大雪山系のトムラウシ山で、救助を待つ人たち=17日午前5時36分、HTBヘリから、葛谷晋吾撮影北海道大雪山系のトムラウシ山で、救助を待つ人たち=17日午前5時36分、HTBヘリから、葛谷晋吾撮影

写真:北海道・トムラウシ山で救助を待つ人たち=17日午前5時37分、HTBヘリから、葛谷晋吾撮影北海道・トムラウシ山で救助を待つ人たち=17日午前5時37分、HTBヘリから、葛谷晋吾撮影

図:  

 北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)で登山客らが相次いで遭難した事故で、北海道警は17日午前までに10人の死亡を確認した。18人が遭難したトムラウシ山では17日午前までに5人が自力下山し、道警などのヘリに13人が収容されたが、8人が死亡した。このツアーとは別に男性登山者1人が死亡して見つかった。6人が遭難した美瑛岳では17日未明、1人の死亡を確認した。北海道警は二つの遭難事故について業務上過失致死容疑でツアー会社側に対する捜査を始めた。

 道警新得署などによると、トムラウシ山で遭難したのは東京都内の旅行会社アミューズトラベルが主催したツアー。50~60代の客15人(男性5、女性10)と、男性ガイド4人の計19人のパーティーだったが、ガイド1人が避難小屋に残ったため遭難時は18人だった。

 自力で5人が下山し、ヘリに収容された人のうち5人の生存が確認された。

 このパーティーが歩いたコースは、旭岳温泉から入山し、旭岳やトムラウシ山を2泊3日で縦走する「健脚向けのコース」。トムラウシ山はこの時期、花の山として人気があるが、山が奥深く、体力、精神力がないと登れないとされる。14日から16日にかけては雨や風が強く、気温も下がり、登山者の体力を奪ったとみられる。参加者の一人は「風が吹き荒れていたが、ツアーは計画通り出発した」と話している。

 一方、美瑛岳で遭難したパーティーは、茨城県つくば市の旅行会社オフィスコンパスが企画したツアー。女性客3人と男性ガイド3人が遭難した。道警旭川東署は17日午前0時40分ごろ、美瑛富士避難小屋で兵庫県姫路市の尾上敦子さん(64)ら3人を発見し、さらに避難小屋から南西の標高1850メートル地点で野営していた3人も発見。尾上さんはすでに死亡していたという。

 札幌管区気象台によると、14~16日、道内は低気圧が通過し、大雨が降ったり強風が吹いたりした。トムラウシ山の標高2千メートル付近の16日午前9時の気温は6~7度だったと推測されるという。帯広測候所によると、山頂付近では16日、20~25メートルの強い風が吹いていたといい、同気象台は「体感温度はさらに低かったのでは」とみている。

 同気象台によると、16日午前9時の札幌市の上空1500メートルの気温は、11.4度で平年の13.5度より2度低かった。今年の北海道は7月に入って低気圧が通過する回数が平年より多く、2~4日に1度は低気圧が抜けた後に寒気が流れ込む割合が増えているという。

出典:http://www.asahi.com/national/update/0717/HOK200907170002.html

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「とにかく寒かった」強風の中登山決行 大雪山系遭難

2009年7月17日12時58分

写真:北海道大雪山系の美瑛岳から下山した人たち=17日午前9時51分、吉本美奈子撮影北海道大雪山系の美瑛岳から下山した人たち=17日午前9時51分、吉本美奈子撮影

写真:トムラウシ山から自力で下山し、遭難時の様子を語る戸田新介さん=北海道新得町の東大雪荘、成田認撮影トムラウシ山から自力で下山し、遭難時の様子を語る戸田新介さん=北海道新得町の東大雪荘、成田認撮影

写真:遭難現場から救助された登山者=北海道新得町遭難現場から救助された登山者=北海道新得町

図:  拡大  

 中高年を中心に人気を集める夏山登山が暗転した。北海道大雪山系でツアー客らの遭難が相次ぎ、17日午前までに10人の死亡が確認された。ベストシーズンで快適なはずの夏山だが、急な悪天候で体力を奪われた可能性がある。現場で何が起きたのか。登山決行の判断は適切だったのか。

 トムラウシ山で遭難した一行は14日に入山。旭岳温泉を出発し、白雲岳、ヒサゴ沼と避難小屋を2泊して大雪山を縦走し、トムラウシ山に入った。

 ツアーを企画したアミューズトラベルの説明によると、まず女性1人が体温の低下で体調を崩し、ガイド1人とテントを張ってその場にとどまった。さらに4人が体調を崩し、テントで休むことにしたという。テントの外で男性1人が動けなくなっていた。

 残りの参加者9人は別のガイドとふもとを目指した。疲労から集団に追いつけない参加者もでて、集団はやがてばらばらになったという。このガイドは参加者2人を連れて下山し、その後、再び1人で山に入ったという。

 自力で下山した愛知県清須市の戸田新介さん(65)の話によると、出発した時点で風がビュービューと吹き荒れていた。「こんなので大丈夫なのか」。不安に思ったが、計画通り出発した。数時間後に1人目が倒れ、その後、次々とメンバーは脱落した。「起きないと死んじゃうぞ」。戸田さんは体調を崩したメンバーに呼びかけたという。

 倒れたメンバーとガイドを残し、体力の続くメンバーは先に進んだ。しかし戸田さんは集団のペースに追いつけなくなり、1人で取り残されたという。夜になり、いったん歩行をやめて雨風をしのいだ。17日午前3時半に再び歩き始め、登山道の入り口に来ていた救助の車に出合った。

 ツアーに参加した広島市の前田和子さん(64)も悪天候のなかで複数のメンバーが体調不良を訴えたと話した。

 静岡県から来た別のパーティーは、遭難したパーティーの数分後にヒサゴ沼避難小屋を出発した。このパーティーの出発予定は16日午前5時だったが、雨風が強く、1時間ほど遅らせたという。頂上付近まで遭難したパーティーのすぐ後を歩いた。前のパーティーが休憩を取り、「失礼します」とあいさつして追い抜いた。遭難したパーティーの参加者らはこの時点では疲れた様子はなかった。

 昼前ごろにいったん空が明るくなったが、その後、雨風が強くなった。立っていられなくなり、体温を奪われていった。真冬の吹雪のような寒さを感じたという。

 一方、6人が遭難し、1人が死亡した美瑛岳のパーティーは16日に入山し、十勝岳を経て美瑛岳避難小屋と三川台でのテント泊を経て西からトムラウシ山を目指す予定だった。途中の美瑛岳で、メンバーの2人が動けなくなり、ヘリコプターで救助された。旭川市内のヘリポートに到着した茨城県つくば市の小市匠さん(34)と埼玉県草加市の浦野ひろ子さん(62)は体に力が入らず、終始うつむき加減だった。死亡した兵庫県姫路市の尾上敦子さん(64)の遺体は青いシートに包まれてヘリポートに到着した。

 救助隊とともに下山した白石淳也さん(27)は「風が強くなり、みんな寒がった。体力を消耗したんだと思う。山に入る前から小雨が降っていたが、登山を十分続けられると思った」と話した。大西倫子さん(55)は「とにかく寒かった」と語った。

出典:http://www.asahi.com/national/update/0717/TKY200907170203.html

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亡くなった方と生存が確認された方―大雪山系遭難

2009年7月17日12時17分

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 旅行会社アミューズトラベルの発表によると、トムラウシ山の遭難事故で死亡が確認されたのは次の方々。

 広島県廿日市市の吉川寛さん(61)、名古屋市の川角夏江さん(68)、同市の味田久子さん(62)、同市の木村隆さん(66)、愛知県弥富市の竹内多美子さん(69)、岡山県倉敷市の岡恵子さん(64)。

 ほかに2人の遺体が見つかっており、同社や北海道警は浜松市の市川ひさ子さん(59)、広島市の植原鈴子さん(62)とみて身元の確認を急いでいる。

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 トムラウシ山の遭難事故で生存が確認されたのは次の方々。

 自力で下山したのは、広島市の亀田通行さん(64)、同市の前田和子さん(64)、仙台市の長田良子さん(68)、山口県岩国市の斐品(ひしな)真次さん(61)、愛知県清須市の戸田新介さん(65)。ヘリに救助されたのは、浜松市の真鍋記余子さん(55)、岐阜市の野首功さん(69)、広島市の石原大子さん(61)、札幌市の多田学央さん(32)、愛知県一宮市の松本仁さん(38)。

 美瑛岳で生存が確認された5人は、兵庫県姫路市の大西倫子さん(55)、北海道在住の小坂吏亮さん(32)、札幌市の白石淳也さん(27)、茨城県つくば市の小市匠(たくみ)さん(34)、埼玉県草加市の浦野ひろ子さん(62)。歩けなかった小市さんと浦野さんはヘリコプターに収容され、3人は自力で下山した。

出典:http://www.asahi.com/national/update/0717/TKY200907170215.html


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ガイド、山頂付近で救助求めず 遭難事故、携帯は通話可(1/2ページ)

2009年7月19日3時0分

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 北海道大雪山系トムラウシ山(2141メートル)の遭難事故をめぐり、パーティーのツアー客5人が悪天候や疲労で歩行困難となった山頂付近では同行したガイドらの携帯電話が通じる状態だったにもかかわらず、救助要請がないままツアーが続行されていたことが北海道警への取材でわかった。

 ツアーでは予備日は設定されていなかったといい、道警は、ガイドらが行程の遂行を優先して安全配慮を怠っていなかったか、危険性の認識があったか、旅行社側の指導や管理に問題がなかったかについて慎重に調べる方針だ。

 主催したアミューズトラベルによると、遭難したツアーはトムラウシ山や旭岳などを2泊3日で縦走する「やや健脚コース」。道警などによると、パーティーは遭難時、50~60代の客15人とガイド3人という構成だった。ガイドのうち2人は今回のコースは初めてだったという。

 一行は16日午前5時半ごろ、宿泊していた避難小屋を出発した。昼前には山頂に近い北沼付近で女性1人が低体温症で歩行困難となり、ガイド1人が付き添うことに。さらに男女4人も進めなくなり、別のガイド1人が付き添った。このため、北沼付近には客5人、ガイド2人の計7人が野営することになったという。

 7人が残った場所では携帯電話は通話可能だったというが、この時点では救助要請をせず、ガイド1人と客10人の計11人がツアーを続行。11人はその後分裂し、5合目の「前トム平」ではガイドのそばに客は2人だけになったという。このガイドが携帯電話から110番通報したのは、北沼付近を離れてから約4時間後の午後3時54分だった。

 一方、北沼付近に残ったガイドも、野営を始めて約5時間後の午後5時前後になって、同社の札幌営業所に社長あてで「すみません。7人下山できません。救助要請します」「4人くらいダメかもしれないです」と切迫したメールを送信してきた。

 さらに、このガイドは午後8時すぎ、道警に直接電話をかけ、ツアー客の状況などを説明したという。

 道警などの捜索は17日午前4時すぎに始まり、北沼付近で野営した7人が見つかったのは午前7時前。このうち4人は死亡した。

出典:http://www.asahi.com/national/update/0719/TKY200907180336.html

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