ちくしの日記

懲りない女のドタバタ日記。他、いろいろ感じたことをたらたらと。

NHK スペシャルドラマ「白洲次郎」

2009-03-09 16:43:36 | テレビ・ラジオ
NHKスペシャルドラマ「白洲次郎」がとても面白い。

白洲次郎さんのことは白洲正子さんと併せて以前から興味を持ってたの
ですが、戦後、吉田茂首相の懐刀としてGHQと互角に渡り合った人物として
よく語られる人であり、本などを読んでも骨のある日本男児として、その上
ダンディで興味が湧く人物です。

それにしても第2話の最後、マッカーサー元帥に対して白洲が言った
「日本は戦争に負けただけで奴隷になったわけではない!」の一言、
ドラマとは言え、思わず拍手喝采の気分でした。

それにしてもこのドラマ、キャスティングといい構成はもちろん演出も
また撮影も音楽もなかなか良く出来ています。

伊勢谷友介の白洲次郎もいい(とても雰囲気が出てる)。また英語が上手い。
日本語の台詞になるとちょっと怪しいけど。
少年時代の次郎、高良健吾くんもよかったですね。
実をいうとドラマが始まる前は、中谷美紀の白洲正子役には少し疑問を持っ
ていたけれど、彼女が演じる正子もとてもいい。
その他、奥田瑛二の父も原田美枝子の母、近衛文麿首相の岸辺一徳、
原田芳雄の吉田茂と役者が揃って見ごたえ充分です。

視聴率だけが命の民放には絶対出来ないドラマですね。
どなたかのブログに、民放だったら白洲次郎は、あるグループの1人
(キムタクかな?)が演じてるだろうとありましたが、確かに民放だったら
伊勢谷友介を主役にはきっとしませんね。
というよりできませんね。


演出は大友啓史氏です。
よく知らなかったので調べてみたところ、同じNHKの人気ドラマ「ハゲタカ」の
演出家でした。
今年映画化されるようですが、「ハゲタカ」もいいドラマでしたねえ。


先週(先々週?)の週刊文春には、白洲次郎に関しての資料が少ないため
事実とはいえない所もあると書かれていたドラマ「白洲次郎」ですが、
しかし、占領下の日本でアメリカに対して日本国のために毅然と対等に
向かい合った気骨ある男がいたということは事実であって、事実を織り交ぜた
ドラマとして楽しめればいいのではないかと思うのですがどうでしょう?

戦争を知らない私たちには、戦時中、敗戦後の占領下にある日本がどういう
状態だったのかは知る由もありませんが、白洲次郎という人物を通じて
その時代を少しでも感じることは悪くないと思います。

日本人としてというだけでなく人間として高潔であることの大切さを教えて
くれるドラマでもあり、第3話は8月の放送ということで少々待ち遠しい
「白洲次郎」です。


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2 コメント

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丁寧なドラマ作り (waki)
2009-03-10 16:01:06
ジャンポールさん、こんにちは。
白洲次郎、リアルタイムで見れなかったんですね?
残念でしたね。

このドラマは、ディテェールにもこだわっていて
なかなか上等なドラマですよ。

勉強不足でスタイリストの伊藤佐智子さんを知らなかったけど、
何しろ白洲次郎、正子さんを描くんですもんね、
それなりの人をちゃんと配置してるんですね。
さすがだなあ。

伊勢谷の白洲次郎は男の色気もあってジェントルマンという感じが
よく出てます。
映像や音楽、セット、もちろんコスチュームも
いい空気感出してんですよね。
丁寧に作ってる感じがしてとても好感が持てます。
NHKもやりますね。

第3話が8月ということなので
きっとその前に再放送があると思います。
返信する
待ってました! (ジャンポール)
2009-03-10 05:40:21
私二話とも見損ねたのでWAKIさんの感想を聞きたかった、待ってました。そう中谷美紀違うかなあと思ってたけどよかったんですね。次郎氏にしては少しシャープすぎる気がしたけど、これ以上の役者は見当たりませんよね。スタイリストとしては伊藤佐智子の衣装も気になるところです。彼女の最近の作品だと乳酸菌ラブレとか、少しアヴァンギャルドかと思っていたけど
こういうのもうまいんですね。流石健在です。再放送あるよねえ???
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