青瓢(ふくべ)、夕顔の一変種で瓢箪(ひょうたん)のことです。
瓢箪(ひょうたん)は、熟した瓢(ふくべ)の中の果肉を取り出して空にし、
それを乾燥させたものだそうで、ひさご、ふくべの名の許に昔から酒、
飲料水の容器として利用され親しまれていたもの。
「ひさご」という呼び方は、他の記事によればユウガオ、フクベ、
ヒョウタンにトウガンを加えた果実の総称のようです。
大量の実をつけることから「百生り(ひゃくなり)、千生り(せんなり)」と
いう名もあるようです。
そういえば、豊臣秀吉の馬印は「千生り瓢箪」でしたね。
秀吉が瓢箪を自分のシンボルとして使い始めたのは、
まだ木下藤吉郎と名乗っていた時期で、織田信長の家来として
稲葉山城(のちの岐阜城)を攻めた時。
合戦の際に携えていた瓢箪を棒の上に着けて後続の兵士への目印
として掲げ、その戦で城を攻め落とす功を成した秀吉が信長から
瓢箪の馬印を許されたのだそうです。
その後、合戦で勝つたびに瓢箪を増やしていったとか。
ところで、この瓢箪棚には1個しか下がってなかったけど来年の
ために残した種瓢(たねふくべ)だったのかな?
俳句歳時記によれば秋の季語として「青瓢・種瓢」共にありました。