逝きし世の面影

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小児甲状腺がんの多発、津田と津金の下手くそな猿芝居 

2016年03月08日 | 放射能と情報操作
『福島・甲状腺検査 子のがん「多発」見解二分 過剰診断説VS被ばく影響説』毎日新聞2016年3月7日

毎日新聞の『東日本大震災5年』の特集記事である『福島・甲状腺検査 子のがん「多発」、見解二分 過剰診断説VS被ばく影響説』ですが、何とも驚愕的な内容を含んでいる。
特集記事の半分は今までのマスコミ報道と同じで『日本人がパニックを起こさないように』との思惑からの『フクシマの放射能は安全・安心。何の心配もない』との、これまでの5年間見慣れた腹立たし子供騙しの『大本営発表』の超楽観論である。
陳腐な『楽観論』の嘘八百のゴミ記事を除く、残りの半分のうち全く新しい初見の『大本営発表』(今回新しく作ったらしい真っ赤な嘘)が半分(全体なら4分の1)だった。
ところが、今まで政府やマスコミが挙国一致で必死になって隠していた真実の『断片』が、(非常に婉曲で、分かり難い表現だが)今回の毎日新聞の特集記事には『書かれていた』から驚いた。
当該毎日新聞記事ですが、何処にも『日本が降伏した』とか『もう駄目だ。日本国は終わっている』と言っていないが、これは1945年の一度目の玉音放送から71年ぶり2度目の極限まで劣化した『玉音放送』(多分、日本の無条件降伏の詔勅)なのである。

『毎日新聞の小児甲状腺がん特集記事の「見出し」と「中身」が違っている』

毎日新聞の見出しは【甲状腺検査 子のがん「多発」…過剰診断説VS被ばく影響説】として、『専門家の間でも意見が分かれる』と書いているが、実は『県の検討委は…数十倍多いがんが発見されている。』ことを報じていた。
フクシマで小児甲状腺がんが多発している現状認識では完璧に『専門家の間でも意見が一致している』。
基本となる一番大事な客観的な事実関係である『がんの多発』では、専門家の全員が同じ見解なのである。
違いは根幹部分の現状認識ではない。
放射能に限らず。疾病と発病物質との医学的な因果関係の証明が難しい。(悪魔の飽食の石井部隊ではないので人間での再現実験などの科学的な検証が事実上不可能。疫学的に推測するしか確かめる方法がない)
証明が難しいことを利用して検討委や環境省は『放射線の影響とは考えにくい』と、今でもフクシマの放射能汚染の影響を否定していることだけなのである。
今回の毎日新聞の記事で大事なのは、『因果関係の証明』ではない。(科学的な『正しい証明』には今後のとんでもなく長い時間と沢山の科学者の労力が必要となる)
今回、津田と津金は些末な枝葉の部分で争っている。
一番大事なのは現実の福島県の子供たちに『甲状腺がんが多発している』一刻の猶予も許されない恐るべき事実である。

『数十倍多いがんが発見されている』は、専門家の間では以前から完璧に一致していた見解!

毎日の特集記事では
『多発の見方は疫学の専門家の間でもおおむね一致』、『国立がん研究センターの津金昌一郎…センター長のチームは今年1月に、津田敏秀・岡山大教授のチームは昨年10月にそれぞれ論文を発表…結論はいずれも【全国の約30倍】』、『津金氏は県の検討委メンバーでもある』と指摘している。
去年の日本外国特派員協会での津田教授の『数十倍多い』との驚愕的な発表ですが、実は以前からの福島県検討の見解だった事実を報じたマスコミはゼロだった。
毎日新聞を含むすべてのマスコミ報道では逆に、検討委と津田教授とが『がんの多発』で論争していかのごとく180度逆に『間違った』報道をしていた。(正しい報道はゼロだった)
その『答』が『正しい』なら全員が同じ意見でも少しも不思議ではない。(科学的な真理『正誤』は常に普遍的であり、一つの問題に対しては『正しい答え』は一つしかない)
ところが、全員が同じ問題で間違っていた今回の場合には談合とかカンニングなどのインチキ。自主規制、世論誘導が考えられる。
今までマスコミが全員『間違っていた』のではない。
善良な読者を『間違いに誘導していた』のである。
今までフクシマの小児甲状腺がんが『数十倍多い』事実を日本国の政府もマスコミも学者も関係する全員が挙国一致の一蓮托生、結託して隠していた。

『今までが間違っていた(お前たちは間違っている)とのオルタナティブな政治ブログ』

津田教授と検討委が『がんの多発』では同じ見解だと指摘したのは、以前にはこの『逝きし世の面影』だけだったが、世の中が大きく変化したのでしょう。
『今までが間違っていた』(お前たちは間違っている)とのオルタナティブな政治ブログを標榜する『逝きし世の面影』の見解に、今回の毎日新聞の見解が追いついた。(もしもオルタナティブな主要メディアが存在しているなら社会は崩壊寸前の革命前夜。到底有り得ない異常事態である)
今まで日本国内のマスコミの報道は『日本人がパニックを起こさないようにする』に、すべて収斂していたのである。真っ赤な嘘だと全員が知っているのだが、挙国一致で同じ『大本営発表』(日本が勝っている)を繰り返していたのである。
津田と津金の猿芝居でも同じで、フクシマ甲状腺検査の見解は一致している。
津金の『過剰診療説』も、実は福島県検討委や日本政府の公式見解である『放射線の影響とは考えにくい』を逆手にとって、それなら『数十倍多いがんの多発は、過剰診療でしか、説明できない』と開き直っただけ。
津田と津金と毎日新聞記者の三者による巧妙な猿芝居なのである。
過剰診療どころかフクシマでの小児甲状腺がんでは初期の段階でもリンパ節や他の臓器への転移が92%も見られる悪性の乳頭がんである事実を、甲状腺検査の責任者である鈴木真一福島医大教授が指摘していると今回の毎日新聞は書いている。
ただし、『がんの多発』を政府として公式に認めると、必然的にフクシマの放射能汚染地域からの疎開が緊急の課題として浮かび上がる。毎日新聞としては仕方なく、読者が注目する『見出し』には、『専門家の間でも意見が分かれる』と真っ赤な嘘を書いて誤魔化した。

チェルノブイリ原発事故で小児甲状腺がんが2005年までに7000人以上報告され、今も増えている

『漫画「美味しんぼ」の鼻血バッシングの原因だった放射性汚染物質HP(ホット・パーティクル)の恐怖』

フクシマ以外では唯一のレベル7の核事故である30年前の1986年に起きたチェルノブイリ事故の放射能被害としてIAEAやWHOなど国際機関や関係各国の政府が正式に認めているのは唯一7000人ほどの小児甲状腺がんだけなのである。(悪徳原子力ムラの一員であるIAEAなどは放射能被害の可能性が高い小児の急性白血病さえ、『他の原因でも発症する』として放射能被害とは一切認めていない)
それでは何故小児甲状腺がんを原発事故の放射線被害であるとIAEAやWHOが認めたのかの謎ですが、これは案外簡単で『チェルノブイリ事故当時に呼吸していた児童が小児甲状腺がんになったが、胎児だったので自力では呼吸していなかった児童は発症しなかった』ことが原因なのです。
何と、WHOなどの小児甲状腺がんの放射能被害認定は、今の日本政府とか福島県検討委、毎日新聞を含むマスコミの言うような、放射性ヨウ素の被曝線量の大きさ(外部被曝)の話とはまったく無関係だったのである。
漫画『美味しんぼ』で大問題となった前代未聞の珍事。安部政権や読売産経などマスコミが一体となった狂気の鼻血バッシングの原因である放射性汚染微粒子(ホット・パーティクル)を呼吸で吸い込むことで起きる内部被曝こそが、小児甲状腺がんの原因だったのである。(この事実は経産省の元キャリア官僚である泉田新潟県知事が明らかにしていたが日本国のマスコミは安倍晋三が怖くて今まで誰も発表していなかった)
今回の毎日新聞の『福島 甲状腺検査』の特集記事では、
『また、86年のチェルノブイリ原発事故では、事故後に生まれた被ばくしていない計4万7000人の検診で甲状腺がんが一人も見つからなかったとする論文3本の存在を挙げ、子供の検診での過剰診断を否定する。』
と、書いている。
毎日新聞は、放射性汚染物質HP(ホット・パーティクル)を描いた漫画『美味しんぼ』のような政府やマスコミ総ぐるみによる過激なバッシングが死ぬほど怖い。しかし報道人として何とかして真実を書いて置きたいので、わざと無関係を装い(他の関連記事に紛れ込ませて)だれにも気が付かれないよう真実の断片を小さくさりげなく書いている。

『日本政府(安倍晋三)の怖ろしいインチキ手品を(誰にも気が付かれない様に)密かに告発していた』

『毎日新聞の小さな勇気』

驚愕的な『真実の暴露』では、放射性汚染物質HP(ホット・パーティクル)が原因だった小児甲状腺がんの以外でも、今回の毎日新聞では他にも、
『2次検査を受ける。超音波と採血、尿の検査で異常があれば、しこりに細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞かどうかを検査。可能性があれば「がんの疑い」とされ、手術で甲状腺を切り取り細胞を病理検査して最終的に「がん」と診断される。 』
と、検討委のいう『疑い』の意味がすべての医学的検査の最終結果が陽性(普通の常識では『がんと確定』)であり、検討委の『『確定』が甲状腺を摘出する外科手術の意味である怖ろしい事実を(やはり誰にも気が付かれないように)密かに告発していた。
毎日新聞が『根性なし』のヘタレである事実は疑いようがない。
安倍政権や読売産経による狂気のバッシングが死ぬほど怖いのである。ところが、それでも日本国のマスコミとしては『一番勇気があり善良である』事もまた紛れもない事実である。(他紙は毎日新聞よりももっと悪い。根性が無く致命的に劣化している)

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2 コメント

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曲解 (ワタン)
2016-03-13 00:40:12
津田教授の著作は数冊読んでゐますし、YouTube やIWJの動画もみてゐますが、とても「猿芝居」と評すやうな人柄とは考へられません。当該記事を書いたのは、あの理研事件も担当した女性記者もふくむ毎日の記者であり、津田氏自身が「猿芝居」を演じてゐると曲解されるやうなこの表現は如何なものでせうか。
返信する
左翼が消滅した日本の不幸 (宗純)
2016-03-17 16:00:38
本当に、もう。腹が立つ!
「この大馬鹿者が!少しは恥を知れ」としか言葉もない。

『津田氏自身が「猿芝居」を演じてゐると曲解されるやうなこの表現』ですが、誤解も何も、
「小児甲状腺がん50倍」津田敏秀教授の小さな嘘
2015年10月20日 | 放射能と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/8b609a8ab9e9aeefdcdd8d97460e4232
に詳しく書いたが、
『悪い警官(山下俊一、鈴木真一)と良い警官(津田敏秀)の騙しの極悪コンビ』
であり、津田が正しいなら同時に山下俊一や鈴木真一も正しいことになります。
表現(受けるイメージ)が少し違っているだけで、実はまったく同じことをこの3人は言っているのですよ。
悪い警官(日本のメンゲレ山下俊一、鈴木真一)も良い警官(津田敏秀)も目的は同じで、『日本人がパニックを起こさない』ことが最優先されているのであるが、この事実に気が付いているのは極少数しかいない。
本当に情けないとしか言葉もない。
低能のネットウヨが賢くないのは、それは『亀の腹筋』と同じで、仕方がないのです。
もともと阿呆だったからネットウヨになっているのであり、社会や政治に関心があり正しい判断が出来るなら左翼になっている。
知識も判断力もない今のお馬鹿左翼知識人など、そもそも『存在してはいけない』絶対矛盾の自家撞着なのですよ。
今の日本ですが、残念ですが左翼が全部、完全に絶滅しているのでしょうか。

なにか誤解しているようだが、「残された時間がない」と言っているのは参院選までではない!

日本そのものに残された時間がないのだっ!
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