逝きし世の面影

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知日派メア日本部長と日本国憲法

2011年03月12日 | 憲法

アメリカ国務省講演内容は部外非のオフレコ(非公式な個人見解)発言で不正確であるとケビン・メア日本部長(前在沖縄米総領事)は言い訳しているのですが、聞いた方の14人の学生や教員は録音こそしていないが正確に記録しており、またオフレコでも無かったと証言している。
アメリカ国務省の対日の最高責任者の日本部長が、これ程まで今までの表に出ている『建前』とは違いすぎるアメリカ自身の、隠されているおぞましい『本音』を語ってくれるとは絶句するしかない。
なかなか人間は思っていても、ここまで正直にずばり言えませんよ。
これはもう、ケビン・メア日本部長に対して日本人全員が、『座布団全部、もっていけ~。』としかいえませんね。

日本で『親米派』といえば『アメリカとの関係が上手くいけば中国韓国など全ての関係が上手くいく』と考えている無知蒙昧は小泉純一郎のような売国的で卑屈はゴマすりの『すねお君』の別名である。
この日本の売国的『親米派』と対になっていて、鏡像関係にあるアメリカの『知日派』とは『日本は和の文化で「合意」を意味するが、その本当の中身はゆすりや騙し』と考える傲岸不遜なメイ日本部長のようなジャイアン的人物のことだった。
アメリカの知日派の存在意味とは売国勢力親米派の鏡像なのですから、それなら『知日派』とはアメリカの『買国?勢力』のことですね。

『蛇蝎の如く嫌われいたメイ高等弁務官(沖縄総領事)』

沖縄を『ゆすりとごまかしの名人』と言い放った米国務省日本部長のケビン・メアは、駐沖縄米総領事として2006年から09年の沖縄勤務中も同様な言動を繰り返して、異例中の異例の沖縄からの即刻退去勧告まで受けた人物である。
普天間飛行場周辺に日本人の住宅地密集に対して『なぜ市が建設を許しているのか疑問がある』とイスラエルのパレスチナ政策と類似の発言をしている。
パトリオットの米空軍嘉手納基地配備に対して、(苛烈な沖縄戦をくぐり抜けた人々の教訓から)逆に住民が攻撃目標になった歴史経過から町議会は撤回を求める抗議決議案を全会一致で可決したがメイ総領事は日米の安全に寄与するので『逆に歓迎すべきだと思っている』とまで傲慢に言い放つ。
地元負担が大きい外来機の暫定配備にも、『最新鋭戦闘機の配備を歓迎すべきだ。』と相手を思いやる心が微塵も無い。
09年4月米軍掃海艦の石垣港入港に反対する市民団体の横断幕を米軍関係者が持ち去った件では『捨てられたゴミとして片付けたのではないか』と反対意見は塵扱いで完全無視で、米兵を市内へ入れさせまいと港のゲート前で座り込む石垣市民の頭上を、平気に大股でまたいで乗り越えたメア沖縄総領事。
東大客員研究員の経験もあり日本語が堪能で日本人を妻にしている知日派の代表的人物だが、自分に媚びへつらう相手は大事にするが、対等を要求する沖縄県人に対しては『日本語が堪能なのに、通訳を介し英語で対応した』と呆れ返られていたほどの冷酷非情な卑劣漢と見られていた。
このケビン・メアなる人物は、決して対等な主権国家間の外交問題を取り扱う総領事(外交官)などではなくて、歴史を遡って蘇った忌まわしい米軍による対日軍事占領下で絶対的な支配者として振舞った(沖縄返還後に遅れてやって来た)『アメリカ高等弁務官』だったのです。

『知日派の傲慢な正体』

メア日本部長ですが沖縄総領事時代には力で押し切るタイプで、一方的に自分の言い分だけを主張して相手の言い分を聞かず強引で、地元の沖縄の人々から蛇蝎のように嫌われていた。
メア部長講演内容の事実関係ですが、多くの場合に客観的事実と符合する。
ゴーヤの生産高ではメヤ発言は矢張り間違いで沖縄県が最大なのですが、ゴーヤに限らずウリ科は連作障害が大きくて、作り続けると収穫高が極端に落ちるようです。
ですからメヤ日本部長の言うとおりで、ひょっとすると単位あたりの収穫量では沖縄県の順位は必ずしもは高くないのかもしれません。
アメリカ国務省日本部長の、『ゴーヤも作れない怠け者』とは、この事実を言っているかも知れないが、この相手に対する蔑視(歪んだ優越感)の態度は基本的には戦勝者意識ですよ。
未だに沖縄では(本当は日本でも)第二次世界大戦の悲惨極まる敗戦が尾を引いているのです。
地元の沖縄タイムスの報道では、発言中の日本国憲法があるからアメリカが沖縄に基地を維持でき、米国の国益を促進できるのだとの言葉を『見出し』に使い大きく取り上げていた。
これがアメリカの『本音部分』でしょう。
日米の関係は対等など日本だけの勝手な思い込みでありトンデモナイ。
アメリカのメア日本部長にとっては、未だに日米両国は戦争の勝者と敗者の関係であるのですね。
鳩山由紀夫首相は、こんな自分勝手な思い上がった連中を相手にして『アメリカの誠意』を期待していた。
鳩山さんが失敗(挫折)して当然だったのです。

『大きい枝野臨時外務大臣(官房長官)の責任』

この国務省の対日の責任者の日本部長ですが、沖縄総領事の前には駐日大使館の安全保障問題の責任者で、いわゆる『知日派』の代表的人物で、しかもこれらの問題になったオフレコ発言の幾つかは那覇での総領事時代にも同趣向の発言をしていて抗議を受けて謝罪して訂正しているのです。
メイ部長のアメリカ国務省の講演では『日本では本年と建前が有り云々』とあるが、この人物の醜すぎる傲慢で醜い『本音』と、外交官としての口先だけの美しい『建前』が違いすぎる。
人前で言ってよい事と悪いことがあるがアメリカ国務省は表裏があり過ぎる。
『本音と建前が違う日本人』などと、よりによってお前にだけは言われたくない。
それにしても日本政府や本土のマスコミが情け無い。
特に外相代理の枝野幸男が最悪である。
直接の最高責任者にもかかわらずメイ発言に対して、最初は単なる伝聞であり『事実を確認する心算は無い』と切り捨てた。
日本国が主権国家であると仮定すると本来なら、即座に駐日大使を首相官邸に呼び出して抗議して当たり前なのです。
枝野 幸男は第79代 内閣官房長官であるばかりか直接の沖縄及び北方対策担当の内閣府特命担当大臣であり前原外相が辞任したので臨時外務大臣でもあるのですよ。
この時枝野は3重に日本国の直接の責任者なのです。
その後に枝野は駐日大使に電話で抗議したと報道されたのですが、中身を調べてみると大違いである。
普通の常識的な日本の外相が駐日大使を呼びだして抗議したのではなくて、その逆なのです。
毎日報道ではアメリカ側の『呼び出しを受けて』大使と電話会談して枝野が抗議したとあるが、はらわたが煮えくり返る。
本当ならこちら側が直々に呼び出して抗議するべきなのです。
それを正反対に抗議すべき相手から、無礼にも日本側の直接の最高責任者(枝野)が電話で呼び出されたのです。
弱腰どころか、こんな腑抜け状態では枝野が本当に駐日大使に抗議したのかどうかも怪しいものです。
幕引きを図って異例の速さで更迭したメア日本部長ですが職業外務官僚であり、別に責任を取らされて免職処分になった訳ではない。
今でもアメリカ国務省の知日派の代表であり重要官僚として免職されていない。
本当は今年夏には ホワイトハウスの国家安全保障会議のアジア担当に栄転する予定で、メアが日本部長を辞めることは最初から決まっていた既成事実なのですよ。
アメリカの本音を語って沖縄が怒っているから僅か数ヶ月、早めただけの腹立たしい話です。
そもそも沖縄県総領事時代に数々の暴言を吐いたこの様な札付きの悪しき人物が栄転して、アメリカ本国で国務省の日本担当の最高責任者(日本部長)に任命されていた事実こそ、アメリカの隠された本音部分である。
日本人として到底許される範囲を超えているのです。メアがこれから如何処遇されるかを注視したい。

『メア発言と鳩山方便発言の整合性』

沖縄と日本のアメリカとの関係を明け透けに語っているアメリカ国務省のメア日本部長の講演内容の中に一言も、『抑止力』の言葉は無かったのです。
その代わりにあるのは、
『日本の憲法が変わると、米国の国益を促進するために日本の土地を使えなくなる。』
『日本政府が現在払っている高額のホストネーション・サポート『米軍駐留経費負担』(思いやり予算)は有益である。』
『(日米同盟での沖縄駐留は)米国に利益をもたらしている。米国は日本で非常にうまく得な取引をしている。』
当たり前の原則ですが、アメリカに限らず主権国家の国務省(外務省)も軍隊も自国の国益を最優先して行動しているのです。
メア日本部長がわざわざ講演で指摘しなくとも明らかだが、アメリカ軍が日本に駐留する最大の目的は自国の利益の追求だった。
その世界基準(グローバル・スタンダード)の唯一の例外が、我が日本国の外務省とか自衛隊なのでしょう。
このアメリカ国務省メア日本部長発言の内容と、大問題になった鳩山由紀夫元首相の『方便』発言とは極めて綿密な整合性があり、両者の発言での日米軍事同盟の意味するところが完璧に符号するのです。
同じことは憲法にも言える。
自民党や『作る会』などの改憲勢力の『アメリカに押し付けられた日本国憲法で国家としての主権(軍事力)が奪われている』との主張と、今回のメア日本部長の国務省の講演内容とはまったく同じ趣旨であり、対米従属の日本の右翼改憲派とアメリカの親日派(ジャパン・ハンドラーズ)の二つは日米両国で鏡像関係にあるシンメトリーな同じ理論構造なのである。

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2 コメント

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Japanese and American (noga)
2011-03-11 17:32:15
>日本の政治家はいつも本音と建前を使う。
>沖縄の政治家は日本政府との交渉では合意しても沖縄に帰ると合意していないと言う。
>日本文化はあまりにも本音と建前を重視するので、駐日米国大使や担当者は真実を言うことによって批判され続けている。

日本人は、「本音と建前」が詭弁であることを知らない。我々は、そのように教育されてはいない。
「沖縄の政治家は日本政府との交渉では合意しても沖縄に帰ると合意していないと言う。」は、当人たちは嘘をついているということである。
このような態度では、我々は統一ある世界に近づくことはできない。

日本人の判断基準は、「世の中は、、、、」(現実の内容) ということ。
英米人の判断基準は、自分の考えの内容 (非現実の内容) である。
本音も建前も現実の中にある。だが、理想は現実の外にある。
だから、日米間では話は合わない。不信感は募るばかりである。

日本人には、問題を解決する能力がない。だが、事態を台無しにする力を持っている。だから、厄介である。
この厄介が閉塞感の原因になっているのかもしれない。


http://d.hatena.ne.jp/takashi1982/20110307/1299426703

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ケビン・メアのHNがnogaならピッタリ (宗純)
2011-03-12 10:16:36
敗戦後にマッカーサーのGHQは日本支配を完成させてアメリカの属国化植民地化(占領軍の言葉では近代化・民主化)を進める目的で日本人に対して漢字の禁止と英語の国語科を強制しよとして歴史があるのですね。
この目的で占領下の日本全土で無作為の選抜の漢字の国語テストを(目的を隠して)実施して、この点数が悪ければ其のことを理由として連合国軍命令で『漢字の禁止』に突き進む予定だったのです。
ところが成績は予想外の80点以上の好成績で日本人の知識や植字率の高さと証明して仕舞う。
日本の軍国教育は間違いだったが、それ以外では世界的にみても最高水準だったのですね。

アメリカ占領軍の野望は挫折したのですが、ところが未だに『遅れた非科学的な日本語を廃止して、英語教育で日本人を矯正するのだ』との、禍々しいこのマッカーサーの亡霊(怨念)がnoga氏に乗り移って生き続けているのです。
日本独特の、何とも恐ろしい憑依現象の話ですね。
今度は『日本人の和とはゆすりのこと』と信じている知日派メア日本部長の生き霊が憑依したのか。それともこの(noga)なるNHは、実はケビン・メア本人のHNなのかの何れなのか、どちらにしても
余りにも腹立たしくもあり哀れでもある。

noga氏へ、
無作法であるだけなら我慢も出来るが、これ等の日本と日本人に対する無知と偏見からの的外れの汚らしい非難中傷は到底そのまま放置出来ません。
前回の、
鳩山由紀夫前首相『抑止力』は方便(嘘or八百長)と告白2011年02月14日 | 政治
のコメントで、(投稿されたコメントの間違いを正して)正しく対応しているのだが、理解出来ないらしい。
繰り返されるnoga氏の無作法 (宗純)
2011-02-15 15:30:37
不愉快で、何か対応する気も起こさない代物であり、本来は削除すべき汚物的なコメントですが、
他の護憲派ブログにも号趣旨のコメントを送り続けている無作法をたしなめたはずです。
実に不愉快です。このような汚物的な書き込みは次回からは即座に塵として掃除します。

今回は、それにしても、あまりに素晴らしいタイミングで『自作自演のやらせ』と勘違いする人がでるぐらいのコメント内容である。
この記事の主題である、いまだに勝者として振舞う傲岸不遜なアメリカと、植民地の奴隷根性が抜けない卑屈で惨めな日本人の親米派との素晴らしすぎる証明です。
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