逝きし世の面影

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「小児甲状腺癌50倍」津田敏秀教授に噛み付いた原発ムラ御用学者列伝

2015年10月26日 | 放射能と情報操作

『新自由主義命の自称マクロ経済学者池田信夫』

池田信夫 blo 2015年10月13日『津田敏秀氏の「福島で甲状腺癌20~50倍」は誤りだ』

『大手メディアは無視したが、ハフィントンポストが「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」という津田敏秀氏の外人記者クラブでの発表を報じている。私は疫学の専門家ではないが、Togetterで専門家から多くの批判が出ている。
一見してわかるのは、この記事のずさんさだ。次の図は何を示すのか、数値の単位は何なのかも書いてない。「20~50倍」という数値は、津田氏の論文の要旨にも出てこない。』
と信夫君は相変わらずである。
そもそも、疫学の専門家である津田敏秀氏の外人記者クラブでの発表に対して『専門家から多くの批判が出ている』事実はない。
批判しているのは『放射能は安全安心。心配ない』との御用学者だけである。心ある学者は全員沈黙している。
『一見してわかるのは、この記事のずさんさだ。』とは笑止。
まさに池田信夫blogのことであろう。
『次の図は何を示すのか、数値の単位は何なのかも書いてない。』て批判する言葉を失う水準である、そもそも津田論文の元になっているのは福島県検討委の2014年8月24日の図であることは明らか。
何も知らないで発言するから恥をかく。
そもそも池田信夫は10月8日の外人記者クラブでの津田発表を少しも読んでいないのである。
慌てる乞食はもらいが少ない。
たぶん日本語の漢字が読めない御馬鹿で有名な麻生太郎のように、見出しだけ読んで『お家の一大事』と大慌てて噛み付いたのだろうが、それにしても信夫君は進歩が無い。
新進気鋭の政治学者白井聡の『永続敗戦論』に対しても、『3・11のレベル7の核事故発生時にスピーディを米軍に提供したが肝心の日本人被災民には伏せた』事実を書いたこと不満に思い、少しも読まずに放り出したと正直に告白しているが今回も同じ態度なのである。

『津田論文の基本資料は福島県検討委と国立がんセンターの公式発表』

『「20~50倍」という数値は、津田氏の論文の要旨にも出てこない。』とは呆れるやら驚くやら。
基本となっている数値は国立がんセンターが公表している全国平均年間罹患率3/100万を知らないで喋るから赤っ恥をかくことになる。
津田論文の基準としているのは公式な国立がんセンターの統計数字や福島県検討委の甲状腺検査結果の公式発表なので、今回の池田信夫のように津田論文を頭から否定するとは、自動的にこれ等の公式な発表自体を否定することになる。
今回の津田論文ですが、反原発の護憲左派は認めたくないだろうが、実は福島県検討委の小児甲状腺がんの責任者である鈴木真一福島県立医大教授や山下メンゲレ俊一とまったく同一の検査手法と判断を行っている。
反原発派が蛇蝎の如く毛嫌いしている鈴木真一やメンゲレ俊一と、180度逆に『神』(救世主)の如く扱う津田敏秀ですが、基本的にまったく同じなのです。
違っているのは『原発事故から4~5年間は小児甲状腺がんは絶対に無関係だ』との、その結論部分だけなのです。(岡山大の津田教授は『関係が無いとは言えない』との立場)
岡山大の津田敏秀ですが、何と原発の放射能被害には被曝してから発症するまで4年間の潜伏期間が有るとの立場なのである。(健康体が1年で末期がん、2年で死亡した福島第一原発の吉田所長の悲劇を知らないのだろうか)

『原子力村エアー御用学者筆頭の菊池誠』

菊池誠 @kikumaco
これはやっぱりだいじなことなので繰り返しておきたいのだけど、甲状腺被曝の主な原因となる放射性ヨウ素131は半減期が8日と短いので、とっくの昔になくなっています。
だから、今から甲状腺被曝が増える心配はしなくていい。
つまり、甲状腺癌が被曝由来かどうかも慌てて結論づけなくていいわけ
2015年10月8日 21:39
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10月8日の『福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍』との岡山大学津田敏秀教授(疫学)にすぐさま反応した菊池誠ですが、基本的に意味不明。この人物は何が言いたいのだろうか。
ニセ科学批判で一時は護憲左派の政治ブログにまで絶大な信用を得ていた阪大の菊池誠だが4年半前の3・11のフクシマのレベル7の核事故発生時に、余りにも露骨な反原発に対する異様な敵意に、自分の信者たちにまで呆れかえられた愚か者である。
『反原発はサルになる』との暴言を吐いた極右国粋主義者の石原慎太郎の同類項なのだが国立大学物理学教授の看板で、今まで善良な市民を騙していた小悪党である。
今回は少しだけ反省して、『放射能は安全安心。心配ない』と言わないで、変化球を投げているが、意味は以前と同じ。少しの変化も無い。
菊池誠の手口ですが、一つの記事に対して数百のコメント数を誇った kikulog当時と同じ作戦で信奉者の応援ツイートでの相乗効果(複合汚染)による姑息な印象操作なのである。
純真な一般市民の劣情に訴えて一時は絶大な支持を得たルサンチマンの権化である橋下徹よりも、『ファシズムとの親和性』(大衆扇動の類似性、巧妙に擬装された反知性主義と反共権威主義の共通点)という意味では菊池誠( kikulog)のほうがより危険性が高い。(ただし橋下徹のようなカリスマ性が無いので実害は小さい)

『新しい市民参加型の菊池誠式プロパガンダ(印象操作、世論誘導)の功罪』

ツイート①
津田氏は、発症率が20~50倍となるのは、スクリーニングや誤差の範囲などでは説明ができないと主張するが、そもそも全国発症率の3/100万が、比較対象のデータとして適切かどうかという検証はなされているのだろうか?
ツイート②
実際には津田氏は国立がんセンターが求めた全国平均年間罹患率3/100万を基準値とし、これに潜伏期を4年と想定して掛けた12/100万を福島県下9地域の甲状腺がん罹患率と比較しています。この方式だと3県の甲状腺がん罹患率は基準値の74/4=18.5倍
ツイート③
国立がんセンターが求めた罹患率は自覚症状が出てから医療機関を受診し診断が確定した人の数をもとに算出した値ですから、自覚症状のない人をしらみつぶしに検査した福島県の甲状腺検査結果と比較すること自体意味のない値ですが、津田論文ではその議論は全くなし。
菊池誠 @kikumaco
ところが、甲状腺被曝の原因になる放射性ヨウ素はとっくになくなってるから、この津田さんの立場にはまったく意味がないんだよね
2015年10月8日 20:54
リツイート53件  お気に入りに登録17人



『まったくの逆効果(ヤブヘビ)だった反科学の菊池誠グループによる津田論文バッシング』

滑稽というか、哀れと言うか。なんとかして10月8日の『福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍』との岡山大学津田敏秀教授(疫学)の主張を否定したかった菊池誠ですが、結果は180度逆になる。
50倍の基準となる国立がんセンターが求めた罹患率は自覚症状が出てから医療機関を受診し診断が確定した人の数をもとに算出した値。
対して福島県検討委の数字は、自覚症状のない人をしらみつぶしに検査した甲状腺検査の結果。
本来、意味が大きく違っていて今回の津田教授のように同列に論じては駄目なのです。
50倍では無くて、最低でもその10倍。たぶん数百倍になるので、最低でも福島県は他県の数百倍。たぶん比較出来ないほど数千倍~数万倍も悪い。(だから津田教授以外の、他の学者が全員小児甲状腺がんについては沈黙する。あまりにも目の前の現実が恐ろしすぎるのである)
人口が福島県の5倍の1000万人のベラルーシの小児甲状腺がんの発症数はレベル7のチェルノブイリ事故が起きた1986年は2人だった。しかし事故から1年目には2倍の4人、2年目には5人、3年目には6人と少しずつだが確実に増えていく。
徐々に増えていた小児甲状腺がんだが、チェルノブイリ事故から四年目の1990年には突然十数倍に爆発的に増えている。
現在日本のフクシマの場合は、検討委が出しているのは大部分は3年目までの数値であるが、それでも爆発的なトンデモナイ数値になっている。

『フクシマがもう無茶苦茶であることは関係している全員が熟知している』

福島県検討委(東電や日本政府)の発表ですが、小児甲状腺がんの発症者を『確定』と『疑い』の二つに分ける手法で『少しでも放射能被害を小さく見せる』との姑息な印象操作でマスコミを間違った結論に誘導しているのですが、意味は『日本人がパニックを起こさない』ようにとの親心。
今回の津田論文も同じインチキくさい手法が使われています。
民主党から政権を大政奉還された安倍晋三自民党政権が2013年2月に初めて『3人確定、7人疑い』と小児甲状腺がんの検討委発表を行った。
この時に記者会見で責任者の福島県立医大の鈴木真一教授が、全摘出手術後に病理検査したものだけが『確定』とすると説明している。
10人が小児甲状腺がんを発症してるのですが、『確定3人』と誤魔化した、鈴木真一は、検討委が細胞診断などすべてのがん検診が終わった段階でも、『疑い』とする根拠とは、擬陽性と擬陰性がそれぞれ10%存在するからだと説明したが、今回の津田教授も同じ説明を記者会見で行っている。いくら悪質極まる御用学者としても呆れ返ったトンデモナイ話である。
日本国内のマスコミ発表では『3人確定7人疑い』だが、このとき検討委トップの山下俊一はアメリカでの講演で『10人が小児甲状腺がん』だとはっきりと言い切っている。
小児甲状腺がんの発症を検討委が『確定』と『疑い』に二分割するのは日本人向けの印象操作、世論誘導の類(プロパガンダ)であり医学的な意味は少しも無い。

『有識者全員が不都合な真実を隠す、ニホンムラの恐怖』

毎日新聞は2013年2月時点で鈴木教授の説明を『検討委の「疑い」とは小児甲状腺がんの可能性が80%』との記事を書いている。ところが、細胞診断だけでも90%以上(95%程度)の精度があるし、CT映像とかエコー検査などそれ以外の検査と併用するのでベテランの医師ならほぼ100%近い検査精度がある。
今回の津田教授ですが、福島医大や検討委と同じ『明らかな間違い』をしているのですが、これは『意識的な勘違い』でしょう。
その意味するところは、『日本人がパニックを起こさない』ようにとの親心なのである。
今回外国特派員協会で記者会見した津田教授の論文は、『英語論文で先に国際学会で発表されて これから日本語に翻訳される』のですが、これは大変重要な意味を持っている可能性があります。
日本人でも幼児期から外国で暮らしいていて外国語が母語の例もあるが、普通は日本語が母語ですよ。ですから英語論文でも元々は日本語論文で書いたものを英訳したもの。
今回の場合なら英文と日本語分が同時に発表出来る。現時点で英文しか公式発表していないとすれば、別の思惑が考えられます。


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