庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『劇場版 ハイスクール・フリート』

2020年01月28日 04時44分40秒 | Movie
しろちゃん「艦長、この図上演習に私が勝ったら……」
みけちゃん「うん、分かってるよ。しろちゃん」
しろちゃん「じゃあ知名さんと別れて、私と付き合っていただけるのですね!」
みけちゃん「……はぁ!!!? いや、なんで……」
もかちゃん「……ふ~~ん、私は棄てられちゃうんだ。そうなんだ(ゴゴゴゴゴゴゴ
みけちゃん「もかちゃん!! ちがぅ、そうじゃなくて……!」

つい書いてしまった(^^;。あのシーンに私の百合脳が反応してしまったのだ!!(紅流が反応してしまった紅三四郎のように)

ネタバレには注意するつもりですが、気になさる方のため、ちょっとスペース開けます。













冗談はさておき見てきました。実は「あ、今日レイトショーだな。(検索検索)あと30分か……。行くか!」とそのまま飛び込んだので、パンフは買っていないし(帰りには当然売店は閉まっていた)、テレビシリーズを見返したりOVAを見たりはしてないので、設定はさておき、かなり時間が経っているのでキャラの区別は上記三人の修羅場トリオ(違う(^^;)以外はほぼ誰だっけ状態でした(^^;。
そんな状態でも面白く見られました( =゚ω゚)ノ。
まぁ終盤ちょっと作画の怪しいところはありましたが(;´Д`)、基本的にCGで描かれている艦船はちゃんとしてます。大和型四隻の斉射は最大の見所ですなあ。

後半のバトルシーンはさすがですが、ちょっと前半、間延びした感は否めませんねえ。なんだかんだ言って今回は実戦です。敵も一応人間です。悪人ですが。高校生の部活扱いの『ガール&パンツァー』とは違い、なぜブルーマーメイド訓練生が実戦投入されるのか。それの理由付けに手間取った感じですねえ。しかも必要以上に重くならないようにしなくてはいけない。そのうえで尚かつ緊迫感を出さないといけない。
「美少女+バトルもの+萌え」ものは数多く作られていますが、ほぼこの理由付けの時点で成否が決まってしまうと思います。かく言う私も拙著『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』他で、散々頭を悩ましてきた問題でもあります。今のところ正解はない。その中で『ガールズ&パンツァー』の「部活」「絶対安全装置」は最適解に近いのは確かですが、『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド同様、最適解過ぎて似たような設定は難しい。似せていくとどうしてもそれそのものになってしまうのというジレンマ(^^;。
その中で『ハイスクール・フリート』は、なかなか善戦していたとは思いますが、やはりテレビシリーズ同様、本編に入るまで色々と料理しなければならない設定、展開が多かった印象です。ただテレビシリーズはそのような前置がシリーズ前半に集中したので、どうしても話に入り込むまで時間がかかったのですが、劇場版は104分と時間に限りがある分、テンポ良く収まった感じはありますね。
しかしまあクライマックスは完全に『スターウォーズ』ですね(^^;。それにしても最後まで艦を降りずに戦闘シーンを進めたのは良かったです。どうしてもアニメ関係者には「肉弾戦信仰」というものがある、最後は肉弾戦、人間が直接戦わないと盛り上がらないという思い込みがあるようなので。
実際『ヤマモト・ヨーコ』アニメ化の際にも「クライマックスが宇宙戦艦のバトルでは盛り上がらない。強化服を着せて敵に直接乗り込ませたい」と言われたのですが、即座に「絶対駄目」と断った事が有ります(^^;。
まあ『劇場版ハイスクール・フリート』では、しろちゃんのお姉さんのまふゆさんが肉弾戦担当でしたが。しかしまふゆさん、強すぎるだろう。もう「あいつ一人でいいんじゃねえ?」。ワンダーウーマンかキャプテンマーベル状態です(^^;。

まぁ満足してないわけではないですが、もうちょっと見たい。特に今回はハイテク海上要塞が敵でしたが、多分、艦艇を目当てに『ハイスクール・フリート』を見に行った人は、前述の大和型四隻の主砲斉射じゃないですが、海戦が見たい。特に艦と艦とのがちの砲雷撃戦が見たいんだと思います。その点、今回は敵がハイテク海上要塞戦というのはちょっと残念でした。
とはいえ、人間が乗った船同士が海上でがちバトル。かつ搭乗員の命の危険が無いとなると、それこそ絶対安全装置か『ヤマモト・ヨーコ』のバブルボードが必要になってきますねえ(^^;。以前、ツイッターである編集さんから「海戦版ヤマモト・ヨーコを書いてください」と要望された事に触れましたが、結局お断りしたのも「いや、それって『はいふり』!」というのと(^^;、「戦闘を成立させて命の危険が無くかつ盛り上がる」のに必要なギミックを考えるのが難しそうだと思ったからですねえ。どうしても二番煎じ、三番煎じになっちゃいます。まぁ私があまりミリタリーの知識が無いというのもあるのですが。

それはそうと東京外郭放水路ハイテク海上要塞に止めを刺す、あの急造兵器。どうみても現代風パンジャンドラムですよねえ(^^;。

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