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Champions League





チェルシー、予定通りの勝ち抜け

Werder Bremen 1-0 Chelsea
22 November 2006 20:45 (CET) Weserstadion Bremen Germany
Group stage Matchday 5

Bremen>>(4-3-1-2)
Tim Wiese;
Clemens Fritz, Per Mertesacker, Naldo, Pierre Wome;
Torsten Frings(c), Tim Borowski, Daniel Jensen(Aaron Hunt 77');
Diego, Miroslav Klose(Ivan Klasnić 90'+2'), Hugo Almeida(Christian Schulz 86')

Goals: Mertesacker 27'

substitutes not used>>
Andreas Reinke, Petri Pasanen, Jurica Vranješ, Leon Andreasen

Coach : Thomas Schaaf

Chelsea>>(4-1-2-1-2)
Carlo Cudicini;
Geremi, Khalid Boulahrouz, John Terry(c), Ashley Cole;
Claude Makelele;
Michael Essien, John Obi Mikel(Arjen Robben 58');
Michael Ballack(Shaun Wright-Phillips 76');
Joe Cole, Didier Drogba(Andriy Shevchenko 58');

substitutes not used>>
Hilário, Lassana Diarra, Paulo Ferreira, Nuno Morais

Coach : José Mourinho

Chelsea qualified for the knockout phase of the UEFA Champions League even though a first-half goal from Werder Bremen's Per Mertesacker condemned them to their first defeat in this season's competition.

Knockout qualifiers so far

Chelsea (Eng), Liverpool (Eng), Celtic (Sco), Valencia (Sp), Real Madrid (Sp), Internazionale (It), Milan (It), Bayern Munich (Ger), Lyon (Fr), PSV Eindhoven (Neth).


チェルシー、ノックアウトラウンドに進出です。おめでとう~
なんだよ、最初から0-1の負けでよかったんじゃん。
ブレーメンとの直接対決でチェルシーが上回ったため、チェルシーはグループAで2位より下にはならないため。

ということはこの0-1はモウリーニョの計画通りだ。
バルサを苦しめ、自分たちは突破。
先発でシェヴァをはずし、ミケルを使ってきたことがサプライズだったが、これはこういう結果でも良かったからなのだ。でも2点目をとられたらまずいので、シェヴァとロベンを投入。
余裕の采配ですねえ。
「予想外」だったのはドログバとバラックのけが。
バラックは見てて楽しそうにやってるように見えない。バラックも心配だ。
きょう負けたのはランパードがいなかったため、、というのがわかっちゃったし。
ランパードはモウリーニョの大事な選手であることを不在によって証明してしまった。
なにはともあれ、安心して次はマン・ユナイテッドだ!


What Mourinho said after the defeat - BBC

JM:バラックのけがはたいしたことない。痛そうだったが…
ドログバもけがはくるぶしのあたりだが、問題ない。マンU戦には普通に出られる。
試合の方は…(わかってるでしょ?) 試合は… ブレーメンがいいチームだということはわかっていた、チェルシーはよく試合をコントロールできた。よくやったと思う。敵は2m近い大男が4,5人いたから厄介だった。うちはそれに対抗できるのは2、3人しかいなかった。
FKはおかしなものでした。フリンクスのね。誰かが押したということで、FKになった。でも誰がそんなことやったんだよ。すぐ近くにいたラインズマンがとらなかったのに、30mも離れたところにいたレフェリーがファウルを取った。そのあとコーナーキックになった。そしてゴール。
私はCLで優勝して以降の、ここ数年のCLにおいて、裁定に恵まれないな。
その後は、5分5分の展開だった。
ブレーメンはこの試合が自分たちにとってどんなに重要かわかっていたので必死で戦った。
よく守ったし。
僕は戦術を変更しようとした。もっと攻撃的にしたかったので、シェフチェンコとドログバとロベンをいっしょにプレーさせたかった。
ところがドログバがけがをして、変更を余儀なくされた。
最後の20分間はほんとにチェルシーは試合を支配していたのに、ゴール前で力を出せなかった。
ブレーメンのノルド、メルテザッカー、ボロウスキという巨人たちに取り囲まれて、ライト-フィリップスやジョーコールやシェフチェンコは力を発揮できなかった。
引き分けが妥当な結果だったと思ったが、ブレーメンの選手がすごくがんばった。だから彼らの勝ちを受け入れざるを得ない。

チェルシーは決勝ラウンドに進出した。
もし2-0や3-0で負けていたら、最後の試合でまだ勝ち点が必要になった。
だからこれは負けだが、もちろん負けてうれしいわけじゃないが、決勝ラウンドに続く「負け」なわけで、この難しいグループで勝ち残っただけでなく、次の試合を余裕を持って、けがしないで、気持ちよく、首位をキープするために戦える。
決勝ラウンド進出が決まったことはきょうの成果であり、重要なことだ。

次は日曜のリーグ戦のユナイテッド戦だ。リーグ戦はマラソンだ。40試合も10カ月で戦うんだ。
これ(マンU戦)は待ちに待った顔合わせだ。この時を待っていた。日曜が待ちきれない。

SKY Sports Video

Q:キックオフされる前から、いろんな思惑(陰謀説)(=conspiracy)が取りざたされていた5試合目でしたよね。そういう声に対して今一番強く思っていることは何ですか?

JM:僕らはいつもと同じように戦いました。試合の後半では1-0でもチェルシーがグループのトップであることはわかっていた。それがわかっていても我々はゴールを決めようとした。もしブレーメンに2点目が入っていたら、話が違っていた。だから僕らは全力をつくした。
…ランパードがいなくて残念だった。後半ドログバをけがで欠いたのもね。
でも僕らが負けたのは相手がすごくいいチームだったからで、このグループは強豪がひしめいていたから。僕らは結果を出そうとしたが、プレッシャーがなく、緊張感もない場合には、結果を出すことが義務付けられているというようなプレッシャがね、ない場合にはチームはいつも同じ力を発揮できるとは限らない。ブレーメンには(そのプレッシャーが)あったんだ。うちにはなかった。だからきょうの勝ち点3はホームのブレーメンに行ってしまったのだ。

Q:日曜にビッグ・ゲームがありますが、バラックとドログバがけがしましたね。バラックの方は軽そうですが。

JM:バラックのはなんでもないよ。蹴られただけだ。筋肉に支障はない。ディディエはくるぶしのあたりに違和感があったようだ。でもディディエは日曜の試合に出る気満々だ。ユナイテッド戦は誰しもが待ち望んでいた一戦だ。みんな出たがってる。ディディエが出るチャンスを逃すとは思えない。

Q: これで勝ちぬけが決まりました。いい気分ですか?

JM:(思わず微笑しながら)まさか。負けちゃったんだよ。いい気分ではないですよ。負けたんだから。(と言ってインタビューを締めくくりながらも会心の笑み。)

ジョゼ、おつかれさまでした。


Related Links -

The Independent

モウリーニョに対し、辛らつ。これがイギリスのマスコミの主流モードなのでしょうが。
彼が言う審判への不平はまったく「ばかげている(=ludicrous)」だとばっさり。

"Conspiracy theorists had suggested that Mourinho may indeed have welcomed defeat as part of some fiendish masterplan to eliminate arch rivals Barcelona ---"

fiendish =残忍な; 人間わざとは思えない; 実に厄介な

「チェルシーにとって目の上のたんこぶのバルセロナを葬り去るための非情な計画の一手段として、モウリーニョがわざと負けるよう画策するだろうという説もあった。」

イギリスではモウリーニョの陰謀説が取りざたされていた。結果としてそうなったが、選手たちはもちろん全力で戦っていた。ジョン・テリーだってそう言ってる。

「なんでモウリーニョはブレーメンの選手の身長のことを口にするのか? ジョー・コールを4-4-2のフォーメーションのストライカーとして配置しておきながら。久しぶりに先発で起用された彼には多くが求められた。それでもジョー・コールは、ロッペンやシェフチェンコがベンチにいる間、ドログバよりもよほど活躍していた。」

イギリス人はやはりこの才能ある25歳のイングランドのプレーヤーを先発で今まで起用しなかったモウリーニョに不満なのだ。ブレーメンのプレーヤーの背が高いことぐらい試合が始まる前からわかりきっていたことで、それであえて先発させたわけだしね。モウリーニョはどんなに可愛がった選手にも言うことは言うんですね。

モウリーニョにとって、このブレーメン戦はやはりターンオーヴァーだったのだ。明らかに。ミケルやJコールを出してきたことでも明らか。「1点差なら負けていい」というか「むしろ1点差なら負けてほしい」試合だったのだから。これでチェルシーに点が入っていたら、次節からJコール先発でしたよ。モウリーニョはそういう人。

Daily Mail -

「笑ったのはファーガスンだけ」
という締めくくりだが、その前に
「いつもなら激こうして語るはずの負け戦のあとの会見でもおとなしかったモウリーニョ」
とイギリス人らしい皮肉。

どの紙も"Conspiracy theorists" とまるで自分たちは「陰謀説」を主張しているわけではないが、そういう人もいるんだよ、という責任転嫁型。

「シェフチェンコの代わりとして登場したJコールには驚きだった」
Jコールはシェヴァの代役の2トップのうちの一角。
ミケルはランパードを欠いていたための先発。
会見でなぜミケルだけ言わなかったのか。
明らかに点を取るより、磐石の中盤を選んだということ。つまり1点差以上で負けるリスクを減らしたということなのだ。そしてそれは会見で言うと「メンバー落としてんじゃん、やっぱわざと負けるつもりだな!」と叩かれるのは明らかなので隠していた、と勝手にあとから推測。

モウリーニョは以前、チェルシーTVの女性キャスターのインタビューでこう答えていた。
「メンバーがすごいから、スタメンを選ぶ時に苦労しますでしょ?」
笑いながら、楽しそうに、
「まったくそんなことは今までに一度もありません。」
モウリーニョはすべて計算づく。会見した時点でスタメンは彼の頭の中で確定していたのは明らか。
モウリーニョはマスコミとの戦いまで視野に入れて戦っている。はっきり言ってマスコミより上手だ。



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