Shevaのブログ
サッカー、テニス、バレエ、オペラ、クラシック音楽 そのほか
 








そして決勝

11月16日(日) 

マスターズ・カップ・上海2008
決勝

1330開始でダブルス。
ネスター・ジモニッチ組とブライアン・ブラザーズ。
結果はネスター・ジモニッチ組の優勝。
ジモニッチが感動のスピーチ。
「実はもう一つ私にとってうれしいことが…
数週間後に僕はパパになるんです。」
会場中が暖かい拍手。
おめでとう!
彼はスピーチの最後の、感謝を捧げる相手の名前を
" My wife " でしめくくった。
さらに感動~

Not before 16:00
でシングルスの決勝が開始される。
間には1時間ぐらいあったかな。

ダビデンコとジョコビッチの決勝。
チェアー・アンパイヤはモー!
モハメド・ラヤニ。
いつものようにラインズマンたちに親指を立ててリラックスさせる気配りで陽気なモー。

ご存知のようにジョコビッチが圧倒的に攻勢。
きのう見たダビデンコは「攻めるタイプ」だったのに、きょうはジョコビッチの攻めを受ける形になっていた。

ちょっとクリティカルなポイントがあった。
ジョコと打ち合っているとき、ジョコのボールがベースラインをオーヴァーしたように見えた。
会場はどよめいた。
しかしアウトのコールはなく、ダビデンコはリターンし、ジョコが次の球でウィナーを決めた。
ダビデンコは当然チャレンジしようとするが、モハメドは受け付けない。すぐに指を立てて合図しなかったからだめだと。これでダビデンコは一つ気持ちが後退してしまったような気がする。
会場は "Out! Out" "と大コールして抗議する。
ダビデンコじゃなくてサフィンやロディックだったら試合中断してたね、きっと。

ジョコの圧倒的なパワー、そしてプレースメントの見事さ。
ほんとにすごかった。
きのうもきょうもジョコビッチのプレーのすばらしさをまさに体感した。
ボールの勢いとショットの正確さ。
そしてドロップショット、多用しすぎでパッシングされたり、
ボレーのあまりの下手さ。(笑)。
会場がわいた。
そういう緩急、見ていておもしろいプレーする。それがジョコビッチ。

きょうはもうダビデンコのアンフォースト・エラーがほとんどでジョコビッチのよさというよりダビデンコの悪さだけが目立った。
ジョコビッチはきのうに比べると楽だったと思う。
むしろきょうの彼の敵は会場の観客だった。
盛り上がりまくる会場。
セカンドサーブを打たせてもらえない。
もう呆れちゃって、「わかったから」というように、ラケットを上に上げて拍手するあのポーズ。これはさらに受けた。
マッチポイントをそのせいで逃した。
ダブルフォルトをしてしまった。
もうこれで切れちゃうかと心配させたが、きょうのジョコは大丈夫だった。

チイ・ゾン名物(?)のウェーブも起こった。
これはきのうもあった。
集団陶酔状態のこの会場で冷静に戦わなくてはいけない選手ってどういう気持ちなんだろう?

勝利!
その瞬間、会場に土下座した。
歓喜の瞬間。

そして表彰式。
長い関係者のスピーチの間、ジョコとダビデンコは会話。
さすがの長さに会場中が彼女にブーイング。

ウォーターフォードクリスタル・シールドをもらい、ベンツにも乗った。
パッパ~と警笛を鳴らして会場中を笑わす。

ジョコのスピーチ。
ジョコの熱狂的ファンの
"No-vak No-vak ! "というコールがやまない。
ジョコは同じように
"Thank -you Thank - you !"
と節をつけて応えた。お茶目。
そして
トロフィーを彼はコーチのところに持っていった。
大混乱のプレス。
もみくちゃ。
おめでとう、ジョコビッチ!








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Back from Shanghai

上海から帰ってきた。
テニス・マスターズ・カップ上海2008 準決勝・決勝、計6試合を観戦した。

・ゾン・スタジアムは巨大なスタジアム。
上海の郊外にある。
上海は日本から近いが、上海のこのスタジアムに行くのはけっこう遠い。

ロジャーが圧倒的強さで全米を勝ち抜いたとき、このマスターズカップ観戦を決意した。
しかし、ロジャーを見ることはできなかった。
彼は金曜の夜にラウンドロビンの3戦目で敗退してしまったのだ。
それでなくてもいつも行きの飛行機はナーバスになるのに、今回はロジャーが今戦っているという状態で気が気じゃなかった。
祈っていた。
しかしホテルについて部屋で見たBBCニュース、
「ロジャー・フェデラーがアンディ・マレーに負けました。」

BBCの、イギリスの放送局のニュースが「マリーが勝ちました」じゃなくて「フェデラーが負けました」だったことにも意外だったが、それほどのニュースだったのだ。

打ちのめされた。ショックで立ち直れなかった。上海に来た途端だがすぐさま帰りたくなった。
なんだったんだ…
ラウンドロビンはどうしても日程的に断念せざるを得なかった。

翌日。開き直った。きょうの観戦を楽しもう!
ジョコビッチとシモンのすばらしい試合ですべてが払拭された。
マリーが…だったけど。

会場の声援は声援じゃないものまであった。
いわゆる野次。
これは許されないと思う。

"Andy is tired."
これは事実であるとはいえ。ひどい。

"Andy Go Home"
言語道断だ。

どうしてこんな仕打ちを受けないといけないのだ?

マリーは疲れきっていた。
テニスってほんとにメンタルも肉体的にも過酷な競技だ。
セミでは神だったダビデンコ、
決勝では別人だった。
本当に不思議です。
準決勝を見て、私はダビデンコの優勝を確信しましたよ。

でも結果はジョコの圧勝だった。

+++

11月15日(土)

この日はいい天気。
ツアーのピックアップで12時30分ごろ会場に着く。
車をぶっ飛ばしても30分ぐらいかかった。
電車で最寄まで行き、そこからバスでも行けるようだった。
しかし中国では日本語も英語もまったく通じないので自力で行くのはかなり大変だと思う。
姿を現したスタジアムの偉容にさすがに感動がこみ上げる。スタジアムの回りには、何もない!
チケットもツアー会社に用意してもらっていた。
私がもらったのは8日間の通し券。A+。4800元。日本円では7万円ぐらい。
それまで使っていなかったので、ツアーは満員というわけではなかったらしい。
もちろん準決勝決勝だけの観戦だったがチケット代はツアーの代金のかなりの部分を占めていると思う。
席は決勝の日は満員ではなかった。けっこう空いていたと思う。
中国の物価は日本の1/2~1/3ぐらいの感じだったので、中国人民にとって、チケット代は安いわけではけしてない値段だ。

スタジアムの脇にテント村があって、食事が出来るし、グッズも売っている。
フェデラーの大きな写真を複雑な思いで眺めていた。

とにかく腹ごしらえ。食べ物は弁当のブースや、ハイネケンのヌードルやご飯もののブース、それからスナック、サンドイッチなどのブース、これだけしかない。
まあ有明に比べればましか…
弁当は35元。
Curry beef noodle も35元。
あとはたんたん麺。
ハーゲンダッツはシングルで30元。
会場内はポップコーンの甘い匂いが終始立ち込めていた。

グッズ売り場には公式グッズ売り場があった。めぼしいものは決勝の日には既に売り切れていた。
タオル、トレーナー、帽子、パンツ、Tシャツ、キーホルダーなどありがちのグッズしかない。

最初はダブルのセミ、2試合。

13:30試合開始。
1試合目はネスター・ジモニッチ組が登場。
審判はエンリク・モリーナさん。
ダブルスをまともに見たことが今までなかったので不思議な感じだ。
ネスターはカナダ人、ジモニッチはセルビア人。
ジモニッチはひげが濃くて胸板が厚くていかにもワイルド~で男っぽいプレイヤー。サーブもボレーも上手でした~
世界ランク2位なんだから当たり前か。
まさにこの大会はセルビアン・イヤーとなったわけですよ。
ジモニッチが前衛のとき、膝をついて構えるのがかっこいい~
ネスター・ジモニッチ組が決勝に進む。

2試合目はブライアン・ブラザーズが登場し、会場がわく。
審判はモハメド・ラヤニさん。
ブライアン・ブライアンは実は初めて見たが、すごくおもしろい!
動きが二人まったくいっしょなんです。柔らかくて、身が軽くて、兄が右利きで弟が左利き。鏡に映したみたい。
弟のボブ・ブライアンが先にサーブする。兄はマイク・ブライアン。
体の動かし方がいっしょで一瞬遅れて静止して構えるのでまるで時間差で一人の人を見ているみたいに錯覚しちゃう。
すご~く不思議な感じだ~
プレースタイルも柔らかくて、ハードさを感じさせない。

そしていよいよお目当てのシングルス第一試合。
ジョコビッチVSジル・シモン。
肉眼で見ているとコート全体が見え、球速もよくわかるので、二人のプレースタイルがくっきり違うのがわかる。
ジョコビッチは攻めるタイプ。一方シモンはディフェンシブ。しかし、どんな球が飛んできても返すんだな、これが。まさに驚異のねばりのジル・シモン。
ジョコのスーパーショット、確実にウィナー!と思われる球を返すんだよねえ。ジョコもこれには苦労していた。
でも何回か打って打ち負かすときもあるんだが、反対にウィナー返しされちゃうこともあった。

シモンのねばりでだんだんジョコが押されてきて、フルセットマッチの死闘となった。非常にすごい試合だった。応援も悪乗り含めめっちゃ盛り上がってた。
フランス人が会場に多かったのか、
「アレ・ジル!」
とかシモン・コールが多かった。

ジョコビッチは非常に集中していた。ツォンガとの試合で突然切れてしまったのを見ているだけに非常に心配だった。しかし最後まで集中はとぎれなかった。今回はおふさげもパフォーマンスも一切なし。
そういう意味でもジョコはいろいろつらい経験もしてだんだん変わってきたのかな~と思う。ファンとしては淋しい気もする。

勝ったジョコビッチは会場に正座して感動を現していた。
やっとジョコの感情が爆発したね。

2試合目はマリーとダビデンコ。
これが意外なことにぜんぜんマリーがダメだった。
ダビデンコはどんどん速く攻めて行く。
ミスがない。
まったく見事としか言いようがない。
マリーは何もかもうまくいかない。
会場のお客さんは圧倒的にダビデンコを応援していた。
これはとても不思議だった。
中国ではこんなにダビデンコは人気なんだ。
プレースタイルがまじめだからと誰かがおっしゃっていたが…
確かにマリーは人相悪いし、態度も悪い…

しかし翌日まったく違うダビデンコを目にすることになるわけで、
ほんと不思議なものです。

ほとんど現在事実上ナンバーワンと思われるマリーだけに、非常にショックだった。
テニスってメンタルなんですねえ…
きのうのフェデラーとの死闘が尾を引いてないわけはないだろう。
それに聞くところによれば、金曜日、会場はほとんどフェデラーを応援していて、マリーにとってはオール・アウェイ状態だったようだ。
それでもフェデラーに勝ちに行ったマリーは偉い。
もちろんフェデラーが負けたのは残念だが、これとは別の話。
目の前の試合に全力を尽くしてこそ、真にファンをひきつけるプレイヤーといえる。











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マスターズ・パリQF 残り2つ上海キップは誰の手に?

Masters Paris Quarter Final
Friday, 31 October 2008

きのう、パリのマスターズは準々決勝だった。

今週はまともに見ることができていないのだが…

やはりパリマスターズはマスターズカップ上海が焦点になるので、そっちへの興味の方が上回ってしまう。
とはいえ、フェデラーもナダルも上海を見据えての棄権というのは盛り下がる。フランス人はそれでいいんだろうけど。
昨年はガスケが大躍進していたので楽しかったのだが…
あの太鼓はやめてほしい!

邪推で申し訳ないが、マスターズ上海で勝つために、フェデラーがデルポトロよりブレークの方が伍しやすいと思ったなんつーのは考えすぎでしょうかね。フツーに考えればナダルが下りてマリーが負けたんで逆にフェデラーが残ればパリで優勝できる可能性がかなり高くなったはずだと思うんですが…でももともと彼はマドリッドでマリーに負けた後に、パリは捨てて上海、ぽいことを匂わせていましたからね。計算ずくのことだったのかもしれません。決勝まで戦えば日曜。時差のある上海では間に5日間ぐらいしかない計算になるし…。

きのうは帰ってきたらマリーがナルバンディアンに負けそうになってた。
そんで「カメラマンが僕のファーストサーブとセカンドサーブの間にレンズ交換をしてたんだ、やめさせてよ!」とチェアー・アンパイアのパスカル・マリアさんに直訴。
そーとーいらついてた。
木曜のデルポトロなんか「無気力相撲」?と疑いたくなるぐらいのひどい負け方だったが、マリーは悔しそう~だったので本気だったみたい。
悔しさに雄たけびを上げていた。

木曜、実況アナが言ってた。
" Del Potro was not himself, simple as that."

続いての試合はナダルダビデンコで、ナダルは途中棄権したようだ。寝ていて見ていない。

朝4時にめざましをかけて起きたらロディックの試合が始まったばかりで、いや~な予感だ。やっぱりフェデラーは下りてしまった(Walkover)
ブレークにとってはうれしいことだったしょう。

その後6時半に起きたらすごいことになってた。フルセットにもつれ込んでいてしかもタイブレーク。
審判はラヤニさんで、ツォンガは会場中を味方につけていて、アンディも米国においてはそういう立場になるのでお互いさまなのだがちょっとアンフェアーな感じだった。こないだのジョコビッチ戦とのことがあるので同情はしませんけどね。でもスポーツはフェアにやるべきだ。プロレス(=興行)じゃないんだから。

上海は中立地だから選ばれたのか。だとしたら来年からロンドンでマリーが圧倒的有利になるけどそれはいーんですかね。

パリのSFはなかなか地味な渋い組み合わせになってしまった。個人的にはがっかりだが、残る興味は誰が行くのか? もうシモンだめみたいなんだよね。あ~残念。








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