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インザビルディング / In the Building

音楽(HIPHOP etc),小説(ミステリ etc),漫画,落語…
Who'z in da building?

Killing Lies

2008-09-27 | 2F: 書庫
『嘘喰い #9 / 迫稔雄』


私の思う現在最高の漫画のひとつ、嘘喰い
最新刊9巻を読みました。

8巻は、謎の0円ギャンブル
雪井出薫VS梶隆臣の"迷宮"対決でしたが
今回で、0円ギャンブルのなかなか面白い正体が判明。
そして、やっと主人公の貘さんが登場。

"迷宮(ラビリンス)"とは?
①縦A~F、横1~6の6×6マス用紙に2人のプレイヤが
 出口・入口と20本の壁を相手に見えないよう書き込み
 迷路を作る。
②プレイヤは、自分の作った迷路の出入口のみを相手に伝えてゲームスタート。
 それぞれ入口から出口へと相手の迷路を攻略することが目的。
③相手の迷路を一マスずつ移動していき、壁にぶつかるまで
 続けることができる。
④進むマスが移動可能か不可かは、立会人がそれぞれのプレイヤの書いた
 "迷宮"を見ながら、判断する。
⑤互いのターンを続けていき、先に出口に辿り着いたら勝ち。


やはりこの漫画はすごい。まさかの貘の計略に脱帽。
この駆け引きは素晴らしい。

キャラとしては、賭郎 参號立会人"判事"が新登場。
賭郎サイドの人間はどれも顔が面白いっすな。

Silence of Nightingale

2008-09-22 | 2F: 書庫
『ナイチンゲールの沈黙 / 海堂尊』

"チーム・バチスタの栄光"から続くシリーズ2作目。

良かったですよ、
タイトルがナイチンゲールの沈黙で。

もしまかり間違って、"沈黙のナイチンゲール"に
してしまっていたら、スティーブン・セガールがでてきて
ナイチンゲールをなぎ倒してしまっていましたから。
どんな映画だ。危ない、危ない。

ミステリ的な要素もありますが、よりエンタテイメント性を
増して、わかりやすく楽しめる内容だなと感じました。

ロジカルモンスター白鳥が前作ほど変人に感じなかったのは
変なキャラがいっぱいでてきたからかな。

酔いどれ迦陵頻伽とか、
がんがんトンネル魔人とか、
バッカス友の会会長とか、
デジタルハウンドドッグとか。

うーん登場したキャラを並べても、
どんなミステリなのか、まったく想像つくまい。


"本格"しか認めない!というような方にはお勧めできませんが
普通にミステリ好きとか小説好きとかにはかなり推薦。
海堂尊氏、さすが。

駅から5分

2008-09-21 | 2F: 書庫
『駅から5分 #2 / くらもちふさこ』



"天然コケッコー"でも有名なくらもち先生の
最新作。駅から5分 第2巻、待ってました。

現在、私的に大っ好きな少女漫画の双璧をなす作品です。
もういっこは、末次由紀さんの"ちはやふる"。
どっちも現在、2巻まで。どっちも表紙は単独顔アップ。
だからどうだというわけではないんですがね。

花染という町を舞台に、7つくらい(もっとかな)の
ストーリーが交差しながら、進行するという緻密な作品。
今回の表紙にもなっている"姫"さんのストーリーが特に好き。
各話がそれぞれいちいち優しいです。

映画"運命じゃない人"とか、伊坂幸太郎作品とかが
好きなひとにもお勧め。これは面白いものだ。

RUN THC

2008-09-21 | 2F: 書庫
『CANNABIS 聖なる植物 大麻 (High! series 01) / ニック・ブロウンリー』
(山川健一 シリーズ監修・訳)

詳しい話は興味ないので知らないのですが
最近のワイドショウでは、大麻絡みの話題がよく取り上げられているみたいですね。

そこで盛り上がっちゃうんだぁと思います。
ワイドショウはほんとショウだなぁ、と。別にいいけど。



ということで大麻に関する名著を取り上げてみます。
だいーぶ前に読んだので、詳細までは覚えていませんが、
カンナビス・サティヴァについての文化・歴史などを
とてもわかりやすく、主観をできるだけ交えないように
淡々とつづっています。

私は個人的に、アルコールのほうが体への悪影響は
間違いなく大きいのに、何故大麻だけが規制されるのか
まったく理解できないなぁ、と思っています。
急性アルコール中毒でひとは死にますが、マリファナを
どんなに根性いれて吸いすぎても致死量にはいたらない
と思うのですが…。毒性はUKでいうところのクラスCですし。
ハードドラッグへの架け橋になってしまうという理屈は
わからなくもないんですが。


私自身は、不整脈・血圧への悪影響を考えるとTHCを摂取する気には
ならないので、規制されようが解禁されようが別にどうでもいいんですが
少なくとも多発性硬化症に対する大麻の医療利用は
もっと認知されていいのではないかなぁと思います。


まぁ、前述のワイドショウなどで取り上げられているのは
大麻の毒性とか、社会的な認識うんぬんではないのでしょう。

とにかく、大麻は文化に深くかかわる歴史ある植物なので
こういう本を、できるだけたくさんの人が読むといいなぁと
思ったり、思わなかったり。

17

2008-09-21 | 2F: 書庫
『17 / 桜井まちこ』

北海道の漫画家さん、ドアラマニアまたは
ガチャピンの弟子ことサクライ先生の最新作。
彼女のブログがかなり好きだったのですが、
ご多忙につき一旦終了中。残念。


高校生活最後の一年間のおはなし、ということで
もう期間限定で一年分しか描かないのかな、と。
それはそれで、だれなくて良さそう。
男子ふたりと女子ふたりがこう魅かれたり離れたりな感じの
おはなしっぽいですな、まだ1巻分やけんわからんけども。

桜井さんの漫画は空気感がやさしかったりさびしかったりして好き。


うー、せつねー。


目薬αで殺菌します

2008-09-12 | 2F: 書庫
『目薬αで殺菌します / 森博嗣』

森博嗣、Gシリーズ最新刊。次はα。
特にシリーズのギリシャ文字の並び方には意味なさそうな感じだなぁ。

シリーズ全体でひとつの作品と呼べそうな不思議なミステリ。
まだ終わりそうにないですが、そろそろもっと
まとめる流れが欲しいなぁ。もどかしいっす。


一応、事件があって犯人がいて、ですが
これはもうミステリの読後感ではないですなぁ。

結構、伏線というか次への展開の種があったので
2009年に出る次刊が、大きく動くのかなぁ、と期待。

ちはやふる 2巻

2008-09-12 | 2F: 書庫
『ちはやふる-CHIHAYA FULL- 第2巻 / 末次由紀』

Y. SUETSUGU IN THE BUILDING!!!!!!!!!!

末次先生の大傑作、競技かるた漫画 ちはやふる 第二巻。
もう楽しみ過ぎて、今日一日ソワソワしてました。


小学生編から、一気に高校生編へ!
千早は背も髪も伸びて、だいぶ雰囲気が変わりました。
しかし2巻でもまだキャラ見せな感があるというか
まだまだ連載続きそうな予感がして、もう楽しみ楽しみ。

巻末おまけ漫画も面白いなぁ。

うーん本当に好きな作品だ。もうこうなったら
作家さんにファンレターでも書こうかな…


オチビサン

2008-09-06 | 2F: 書庫
『オチビサン / 安野モヨコ』


朝目…じゃなくて朝日新聞日曜版に連載されている
安野先生の最新単行本。8月末発売っ!!ということで
本屋さんに買いに行ったら全然売り切れていて
ようやく第2刷で買えました。

まず装丁に、やられました。素晴らしい。

紅白ストライプなオチビサンと
物知り犬のナゼニとその親友、パンくい、が主要キャラ。
季節を楽しんだり、食べたり遊んだり考えたりする日常。

水彩のカラー背景がものすっごいいい雰囲気。
葉月、長月が特に好き。
カラー原稿複製とかあったら、壁にぺたぺた貼りたいくらい。

安野先生は、体大事にしてもらいながら
ちょっとずつでも漫画描きつづけてくれたらうれしいなぁ。
まぁ新聞読まないから知らんけど、1巻ってなってるから
まだまだ続いてくれるんだろうなぁ。嬉しい。

お手頃600円なのでろうにゃくなんにょ買うといいと思う。



シガラミン

2008-08-19 | 2F: 書庫
『シガラミン / 美川べるの』

大好きなギャグ漫画家、ミカベルさんの
新作がでてたので、迷わず会社帰りに購入。

あやうく電車で読んで、笑いころげそうになりました。
ふー危うく怪しいひとになるところでした。
すぐに持っていた学術的な書物に切り替えて、気を鎮めました。
おそるべき破壊力です、ミカベル。

内容は、女子二人がボケで、男子一人がつっこみ。
女子怖い…
グタグタだけど最高に面白い、とか言っとく。


海の底

2008-08-16 | 2F: 書庫
『海の底 / 有川浩』

すっかりハマった有川作品。自衛隊三部作の其の三読了。
現在文庫が絶賛発売中の「空の中」が、空自。
そしてこの「海の底」が海自。
未読ですがデビュー作「塩の街」が陸自、らしいです。

それにしても表紙デザインが良い。
空とか海とかの写真はほんと大好き。

さてお話のほうはってぇと(あ、間違えた、これじゃ落語だ)
横須賀港に、巨大エビ発生!逃げ惑う人々!
立ち向かういろんな人たち!そんな中潜水艦に
籠るはめになってしまった自衛官ふたりと子供たちたくさん!
作者さんのあとがきを引用すると「潜水艦で十五少年漂流記」!


有川作品なのに、あれ?ラブコメやらラブロマな要素がでてこないのかなと
しばらく読み進めると、私の想定範囲外のところから
ラブ要素が攻め立ててきました。ラブ絡めなくてもいいのでは
と思わなくもないけれどもそしたら有川印ではなくなってしまうので
楽しく読ませていただきました。


「空の中」は暴力的な場面もあるにはありましたが
怖さでは、ダントツでこの「海の底」。
怪獣役として、エビ(正確に言うとレガリスとかいう真社会性甲殻類)
がでてきまして、暴力的な場面の描写がもう痛々しいというか
読むと体中痛いですよ、これはもう。


ということで
フィクションのスケールの大きさ、勢い、
ラブだけじゃない心象の描き方、ドラマ性、
どこをとっても一級エンタテイメント。楽しめました。



本屋の森のあかり

2008-08-13 | 2F: 書庫
『本屋の森のあかり / 磯谷友紀』

都内の大型書店を舞台に、仕事とラブ話が展開する漫画。
やさしくて博識なメガネ男子と毒舌クールなメガネ男子が
でてきます。

本屋さんの裏側も覗けて、活字中毒な僕には
なかなか魅力的。

本オタクの副店長さんがかなり感情移入できます。
二巻「ドリトル先生と月の使い」がとても好きです。

全体的にほんわかしていて、とてもいい雰囲気。
何回も読んでしまいそうです。

センゴク天正記

2008-08-12 | 2F: 書庫
『センゴク天正記 第2巻/ 宮下英樹』

外伝「桶狭間戦記」でハマったセンゴクの
第2部第2巻を読了しました。

感想は、家康渋い、でお願いします。

天正記に入ってから、まだ主人公の仙石くんの活躍がないため
織田信長の悪名っぷりが目立っていますが、
2巻の前半、家康の苦悩っぷりといい
信長と対峙したときの毅然とした態度といい
ヤバいシーンばかりです。


次巻は長篠の合戦編!
桶狭間戦記2巻も待ちわびつつ。

別冊図書館戦争

2008-08-12 | 2F: 書庫
『別冊図書館戦争Ⅰ&Ⅱ / 有川浩』

人気シリーズ図書館戦争の別冊2冊。
別冊ということでよりラブコメに特化した
エピソードを書かれています。

Ⅰが、笠原郁&堂上篤編
Ⅱが、緒形副隊長&竹内加代子編、堂上&小牧編、柴崎麻子&手塚光編


ラブぃ!これはラブぃ!ベタ甘仕様は伊達ではなかったです。
ただし、Ⅱの1話目、緒形副隊長編はかなり渋いけど。


出てくる事件のほうは、本編に比べると
銃火器のでてくる割合と量からすると小さいですが
結構、シリアスです。
特にⅡの柴崎&手塚編は怖い。敵キャラが素で怖い。
ジョジョで言うとサンダー・マックイイーンなみに怖い。
エルメェス兄貴を呼ばねば。


漫画とアニメでも展開しているみたいなので
この流れでいくとそっちもチェックしてしまいそうです。
面白いから。


しかし、別冊Ⅱでこれにて完結が結構悲しいです。
折口マキ&玄田竜助編とか中澤毬江&小牧幹久編とかも
読んでみたかったなぁ。

ふーこれにて、本編4冊・別冊2冊読了。
久しぶりに大満足の読書体験でした。

けものとチャット

2008-08-04 | 2F: 書庫
『けものとチャット / みずしな孝之』

サボテンキャンパスが最近文庫化されたみずしなさんの
最近の作品。ちなみに本作でサボキャンのキャラとの共演もあり。

私あんまり4コマ漫画は読まないのだけれども
つい猫がでてくるという1点に惹かれて読んでしまいました。

猫と会話できる普通の女の子、茶々と
愉快な仲間たち、そして猫たちのおはなし。

チーズスィートホームのような
子猫のかわいらしさは求めてはいけない漫画ですが
自由奔放加減とかとても猫らしい感じです。地味に好き。

んー猫飼いたいなぁ。つーか近所にひとなつっこい野良猫でも
おらんかなぁ。と思う今日この頃。


金魚屋古書店

2008-08-04 | 2F: 書庫
『金魚屋古書店 第7巻 / 芳崎せいむ』

大っっ好きな漫画、金魚屋の最新刊読みました。

今回は特に「カップル修行中」というおはなしが好き。
1話1つとりあげられる漫画で、このお話では『鉄拳チンミ』が
でてきます。な、懐かしい。
あれ?でも巻末の解説を読むと鉄拳チンミの連載は1983年から。
ということは、私(1982年うまれ)はリアルタイムには
読んでなかったのかぁ。記憶にあるのは『新・~』のほうかな。
うーん読み返したくなってきました!


と、鉄拳チンミという色気のない漫画を中心に据えておきながら
お話のほうは、セドリカップル、トメさんとあゆちゃんの恋愛話。
んー、ほんわかする話や。いいなぁ。

あ、ちなみに表紙にはF先生のUTOPIA-最後の世界大戦-が…