インザビルディング / In the Building

音楽(HIPHOP etc),小説(ミステリ etc),漫画,落語…
Who'z in da building?

EGG STAND

2009-07-26 | 2F: 書庫
『掌の中の小鳥 / 加納朋子』

一人の子供が、わからないことは何一つないという賢者に
絶対解けない問題を出す。
手の中に一羽の小鳥を隠し持っていて、賢者にこう言うんだ。
「手の中の小鳥は生きているのか、死んでいるのか」



最近好きな作家さん、加納朋子さんの作品。

僕の好きなジャンル、日常の謎を取り扱うミステリを

得意とされていますが

なによりも文体の読みやすさと楽しさがお気に入りです。


この小説は、エッグスタンドというバーを背景に

理系男子っぽい主人公と奔放な性格の女性のカップルを主人公に

バーテンダーの女性、謎の老紳士などなどがでてきて

ちょっと謎めいた話をするというストーリ。


まだまだ読んだことないミステリはたくさんあるなぁ。

「ななつのこ」「魔法飛行」「スペース」という三部作もとてもおすすめです。

「魔法飛行」で、有栖川先生が書いていた解説のタイトル

”論理(ロジック)じゃない、魔法(マジック)だ”が

加納先生の作品をとても巧く表現されているなぁと思いました。

mathematical girls

2009-07-26 | 2F: 書庫
『数学ガール / 原作・結城浩、作画・日坂水柯』



結城氏の小説をコミカライズ。

ちなみに小説は、第2集「フェルマーの最終定理」

第3集「ゲーテルの不完全性定理」と続いています。


「僕」と数学の問題を出し合ったりする数学エキスパート、ミルカさんと

「僕」に数学を教わる数学ビギナ、テトラちゃんという2人の少女が

でてきます。青春ものです。甘酸っぱいのです。


でも取り扱う数学の問題は、リアル理系男子たる私でも

たまについていけなくなるほど。というか難しすぎるので

数学苦手な人は読み飛ばさないとストーリを楽しめないかもです。


理系男子としては数学よりも女子心のほうがわからないのです。

いい漫画でした。

THE 12JAPS

2009-07-26 | 6F: 音楽室
『 THE 12 JAPS / DJ BAKU 』


POPGROUPからDJ BAKU氏のフィーチャリングアルバムの登場。

総勢12名のヤバいMCの皆さまがソロであるいは
意外な組合せで、日本語でラップしています。

01. PHOENIXION 09(ft.BIG JOE)

02. GOOOOOOOOOOOAL!!!!!!!(ft.Shing02)

03. WM

04. WALKMAN(ft.NIPPS,K-BOMB)

05. スサノオ(ft.BRON-K)

06. ASIAN SEED Ver.2(ft.HIDADDY,INI)

07. INCREDIBLE STYLE CLASH

08. 眠る街(ft.NORIKIYO)

09. TOKYO

10. COAST TO COAST(ft.漢,般若)

11. MY ROOTS(ft.FREEZ)

12. JAPANESE HIPHOP AND ME(ft.ILL-BOSSTINO)



しかし、まさかこのひと参加!?っていうのは真吾2号機さんくらいですね。
あとは、組合せのまさかとして、ヒダディさんとINIさんの組合せが楽しげで好き。

podcast「ブレス式」では2週に渡って
特集してたので聴くといいと思います。
酩酊してるFESN森田氏といじられたおすBAKU氏が聴けます。


一番心に残ったのは、trk.5 スサノオです。
BRON-Kさん 相変わらずいい仕事しております。いい声です。いいフロウです。
トラックもすごいしっくりきてます。

でもBAKUさん 意外にもラップ映えするトラックを用意してきました。
もっとSPIN STREET級のとんでもないのをぶつけてくるかと思っていました。

さて、DVDも付いてきてちょっとお高いものですが
日本語ラップ好きならかなりドープだと感じるアルバムだと思います。

DQ9

2009-07-12 | 4F: 視聴覚室
『ドラゴンクエストⅨ』

ドラクエⅨ買いました。少しだけプレイ。

あとは夏休みにでもまとめてやろ。

ほとんど事前情報をチェックしてなかったので

モンスターがフィールド上で見えるとか

主人公キャラの外観が自分で選べるとかにびっくりしました。

ちなみに僕は主人公を、ドラゴンボールにでてくるウーブ風にしてみました。

結構すったかたったと進んでいくので、あまり難しく作ってないのかも。

とまれ、面白いおもしろい。

RED EP

2009-07-09 | 1F: 総合受付
『赤 / KREVA』


01. 瞬間speechless

02. 君に、胸キュン。-浮気なヴァカンス-

03. 瞬間speechless(inst)

04. 君に、胸キュン。-浮気なヴァカンス-(inst)


クレさんの最新EP、赤。


今回は、"CHOICE IS YOURS"キャンペーンということで

CD+DVD、CD、着うた、PC配信、着ムービー、ビデオクリップを

同時発売して、その売上集計を公表するという

リスナーには直接には何もメリットがなさそうなキャンペーン。

ちなみに僕は、CD+DVDで購入。瞬間speechlessのPVが良いので。


瞬間speechlessは、

リリックは、タイトル通り speechlessになった瞬間を切り取ったわかりやすい

しかし的確に映像を描き出しています。そして柔らかいフロウ。

ビートは深ぁぁいクラップが印象的な奥行きのあるループ。


これ、いい。シンプルがいい。

PUBLIC/IMAGE SOUNDS

2009-07-05 | 6F: 音楽室
『PUBLIC/IMAGE.SOUNDS / VARIOUS ARTISTS』

カルチャWEBマガジン「public-image.org」を発行しているPUBLIC/IMAGE.LABELが編んだ
おもしろコンピレーションアルバム。

WEBマガジンのほうは読んだことなかったのですが
このアルバムは、参加陣があまりにも魅力的なので買っちゃいました。

全て未発表音源!かーなり魅力的な内容です。

01. 難波章浩
02. 環ROY × NEWDEAL
03. Traks Boys × illreme
04. Olive Oil
05. 七尾旅人 × やけのはら
06. 岸眞衣子
07. SKYFISH × RUMI
08. TUCKER × MAGAZINE KING
09. RAVOLTA (日暮愛葉+TSUTCHIE)
10. UKAWANIMATION!
11. The SAMOS(Shigeo(SBK)and…)
12. Eccy
13. DOKAKA
14. あがた森魚 × あらかじめ決められた恋人たちへ
15. 口口口 × 環ROY


何故か二回も登場してくれた環ROYさんがやっぱりかっこいい!
DJ YUIさんとのスプリットALもヤバいみたいっすね。

さて特に好きな曲は

05. Rollin' Rollin'(七尾旅人 × やけのはら)

 旅人さんは一般知名度も高いでしょうので
 その音楽性の素晴らしさ、孤高の天才っぷりは説明不要でしょうが
 最近よく名前をみかけるやけのはら(exあるふぁべっつ)さんが
 いなたいラップで参加。
 レイドバックしたトラック上でレコードについてそのまわりの風景について
 唄う新世紀のアンセムか!


06. Lonely(岸眞衣子)

 ごめんなさい、全く知らない方です。岸さん。
 でもいい声だなぁ。歌詞もメロディもシンプルですね。 


07. JUDGEMENT(SKYFISH × RUMI)

 RUMIさんは言ってる内容も表現もすごい共感できるし
 感心してしまいます。
 パンチラインは”歯があるんだから噛み砕くこと”
 いいことうたうわぁ。
 
全曲リリック・トラック両面でほんっと素晴らしい。
これは買っていいと思う。

しかし今作の最大のパンチラインは
trk.15「宝くじ」
”俺は派遣をやめるぞ!ジョジョ!”
「まさか」って感じだがグッときたぜ!

THE ECSTATIC

2009-07-04 | 4F: 視聴覚室
『THE ECSTATIC / MOS DEF』

俳優としては、ミシェル=ゴンドリー監督最新作『REWIND(僕等のミライへ逆回転)』
での好演も記憶に新しいモスデフさんの、音楽家としての顔が堪能できる良盤。

THE ECSTATIC(無我夢中)

01. supermagic(超魔術)

02. Twilite Speedball(黄昏スピードボール)

03. Audiroium(講堂)

04. wahid

05. priority(優先事項)

06. Quiet dog bite hard(静かな犬は強く噛む)

07. life in Marvelous Times(素晴らしき時代に生きる)

08. The Embassy(大使館)

09. No Hay Nada Mas

10. PISTOLA(ピストル)

11. pretty dancer(可愛い踊り子)

12. workers comp(労働者の伴奏)

13. revelations(黙示録)

14. Roses(薔薇)

15. History(歴史)

16. Casa Bey


括弧内は勝手に小生が和訳したもの。何だか漢字の熟語が多いです。

どんなトラックも乗りこなす世界最高峰MCのひとりの充実の作品。

まだまだ全然聴き足りない。なんと深い良いアルバムか。