鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

ねじれかけのこころ

2018-04-24 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流は1年が過ぎました。
このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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子供の頃の素直な心はどこへ行ってしまったのでしょうか。
そんな思いの人は多いと思います。
人間は成長するにしたがって素直さが無くなってゆきます。
一旦ねじれたものはなかなか元には戻らないようですね・・残念ながら。

詩手紙のコメントです。
「寒い日々に身を縮ませています。
 はやく暖かくなって、蝶のように飛びたちたい。
 そんなキモチです。」


          ねじれかけのこころ
                                    2009年2月

生まれ落ちた時は
誰のこころにも足りないものなどなく
生まれ落ちた時は
誰のこころも満ち足りていたのに
生まれ落ちた時は
すべてを受け入れていたのに
生まれ落ちた時は
すべてを愛と感じていたのに
いつから、どこから
ねじれはじめたのだろうか
いまも、ここには
ねじれかけのこころが確かにある
どうすれば、わたしの
ねじれかけのこころを止められるだろうか
生まれ落ちた時のこころにもどれるだろうか

   詩手紙2009.2.23
   
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作品を引用するとき

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