鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

鉛筆と消しゴム

2018-04-03 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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この詩は、小栄住明子さんの作曲、西田玲子さんのソプラノで、CD「光あるうちに」~鈴木信夫の詩による歌曲集~に歌曲として収められています。軽快なリズムの素敵な曲です。

詩手紙のコメントには
「ナニゲナク書く字にも心を入れていきたいですね。」
と書いています。


        鉛筆と消しゴム
                              2009年1月

鉛筆で字を書いてみよう
でも、なにを書けばいいだろう
消しゴムで字を消してみよう
でも、消したいのはなんだろう
愛っていう字を書いてみよう
涙っていう字を消してみよう
ひとり、悲しい人がほほえんでくれるかな

鉛筆で字を書いてみよう
でも、なにを書けばいいだろう
消しゴムで字を消してみよう
でも、消したいのはなんだろう
本当っていう字を書いてみよう
嘘っていう字を消してみよう
ひとり、美しい人がうまれてくれるかな

鉛筆で字を書いてみよう
でも、なにを書けばいいだろう
消しゴムで字を消してみよう
でも、消したいのはなんだろう
大好きっていう字を書いてみよう
大嫌いっていう字を消してみよう
ひとり、仲間がふえたらいいよね

   詩手紙2009.1.31
   
コメント
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作品を引用するとき

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